おふたりさまのアーリーリタイア

DINKs(夫正社員+妻派遣)夫婦が、経済的に安定してアーリーリタイアを目指します。

【為替介入】ドル円158円突破、円安に打つ手なし

口先介入の警戒レベルとドル円チャート

2024年4月10日のCPI上振れでドル円は急騰し、ついに三角持ち合いを上抜けしました。

そして4月28日現在158.283円まで上昇しています。

ドル円の現状についてまとめてみます。

チャートはすべてTradingViewを利用して作成しています。

この記事で分かること
●口先介入の警戒レベルまとめ
●現在の口先介入のレベル
●2022年以降のドル円チャートと口先介入・為替介入の時期

 

 

口先介入の警戒レベル

口先介入の警戒レベル一覧

以下は過去の発言から口先介入の警戒のレベルを6段階でまとめまたものです。

レベル 特徴と発言例 重要ワード
1

「コメントしない」がコメント

  • 市場動向に一喜一憂しない
  • 円安(円高)にはいい面もある
  • 円安(円高)は海外要因による
「コメントしない」
2

注視のみ。事実・理想を述べるに留まる

  • 為替相場は安定的に推移するのが望ましい
  • 為替相場はファンダメンタルズを反映するのが望ましい
  • 市場を注視している
  • 円安(円高)は一方向に偏っている
「望ましい」、「注視」
3

急速な変動を緊張感を持って懸念し始める

  • 急速な変動は望ましくない
  • 緊張感(警戒感)を持って市場を注視する
  • 為替相場の動きは明らかに行き過ぎている
  • ファンダメンタルズを反映してない(乖離している)
  • 行き過ぎた変動は好ましくない
「急速な変動」、「行き過ぎ」、「緊張感」、「ファンダメンタルズ」
4

投機的な動きをけん制し、適切な措置(為替介入)を仄めかす

  • 投機的な動きは容認できない
  • 必要であれば適切な措置を講じる
投機的」、「適切な措置」
5

断固たる措置(為替介入)がいつでもできることを示す

  • 投機的な相場の動きには断固たる措置をとる
  • 行き過ぎた動きにはあらゆる措置を排除しない
  • あらゆる措置を排除せず必要な対応を取る
  • 海外当局とも緊密に連絡を取っている
  • (為替介入は)スタンバイの状態、いつでもできる
断固たる措置」、「あらゆる措置」、「海外」
準備1 3者会合を開催
準備2 レートチェックを実施
実行 為替介入を実施

より詳しい説明は、下記記事をご覧ください。

最近の口先介入と出来事のまとめ

2024年2月9日以降の口先介入と出来事

2024年2月9日以降の口先介入をまとめました。

先ほどの表から、現在の口先介入のレベルを私の独断で決めてます。

ドル円レートは、その日の高値です。

日付 ドル円 コメント レベル
2月9日 149.57 鈴木俊一財務相為替相場はファンダメンタルズを反映して安定的に推移することが重要。政府としては引き続き市場の動向をしっかりと注視していく」 2
2月14日 150.78 鈴木俊一財務相為替相場急激な変動は望ましくない」「なお一層の緊張感を持ってみている」 3
2月28日 150.84 神田真人財務官「過度な変動はよくない。行きすぎた変動があれば、適切に対応する」「緊張感を持って見ている」「最近の為替の動きはかなり急速だ。災害対応と一緒で24時間365日対応できるよう準備している」円買い介入について問われ「必要があれば適切に対応する」 3
3月19日 150.96 鈴木俊一財務相「金融政策の変更を勘案して、経済、金融市場、為替市場についてよく注視していく必要がある」 2
3月21日 151.81 鈴木俊一財務相「高い緊張感を持ってこの動きを注視していきたい」「従来通りコメントしない。市場に影響を与えてはいけない」「安定的に推移することが望ましい」 1-2
3月22日 151.75 鈴木俊一財務相「引き続き高い緊張感をもって注視している」「為替は、ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)を反映して安定的に推移することが重要」「為替相場は市場において決定される」「為替介入の可能性については最もコメントできないことの一つ」 3
3月25日 151.54 神田財務官「為替市場の状況は緊張感を持って注視している。円とドルの相場は大きな変動が見られ、ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)に沿っていない方向であり、違和感を持っている」「今の円安の動きは、明らかに投機が背景にあると考えている。投機による過度な変動は、国民経済に大きな悪影響をもたらすものであり容認できない。行き過ぎた変動に対しては、あらゆる手段を排除せずに、適切な行動をとっていく」 3-5
3月26日 151.60 鈴木俊一財務相「行き過ぎた動きに対してはあらゆる手段を排除せずに適切に対応を取っていきたい」 5
鈴木俊一財務相「高い緊張感を持っている。行きすぎた動きにはあらゆるオプションを排除せず断固たる措置をとる」 5
3月27日 151.97 3者会合 (18時15分) 準備1
神田財務官「最近の円安の進展はファンダメンタルズに沿ったものとは到底言えず、背景に投機的な動きがあることは明らかだ」「行き過ぎた動きに対してはあらゆる手段を排除せずに適切な対応を取る」 3-5
鈴木財務相財務省内で覆面介入の可能性を問われ「何も言わない」と答えた。
鈴木財務相「行き過ぎた動きにはあらゆるオプションを排除せずに断固たる措置を取っていきたい」 5
3月29日 151.50 神田財務官「日米のインフレ率の動向や見通し、金融政策、金利の方向性といったファンダメンタルズに照らすと強い違和感を覚えざるを得ない」「為替市場の動向を高い緊張感を持って注視し、行き過ぎた行動に対してあらゆる手段を排除せず適切な対応を取る」 5
4月2日 151.80 鈴木財務相「為替はファンダメンタルズを反映して安定的に推移することが重要で、過度な変動は望ましくない」「為替市場の動向を高い緊張感を持って注視するとともに、行き過ぎた動きに対してはあらゆる手段を排除せずに適切な対応を取りたい」
為替介入の可能性に関しては「一切申し上げない」
5
4月5日 151.75 岸田首相「過度な変動は望ましくない」「行き過ぎた動きに対しては、あらゆる手段を排除せず適切に対応していきたい」 5
4月9日 151.93 鈴木財務相「為替市場の動向を高い緊張感を持って注視するとともに、行き過ぎた動きに対しては、あらゆる手段を排除せずに適切な対応を取りたい」 5
4月11日 153.31 神田財務官「行き過ぎた動きに対してはあらゆる手段を排除せずに適切な対応を取る」 5
鈴木財務相過度な変動は好ましくない。行き過ぎた動きに対しては、あらゆるオプションを排除することなく、適切に対応していきたい」 5
4月12日 153.38 鈴木財務相「行き過ぎた動きに対してはあらゆる手段を排除することなしに適切に対応をとる」 5
4月15日 154.45 鈴木財務相「為替、しっかりと注視している」「為替相場の動向に対して万全の対応をとりたい」 2
神田財務官「日常的に、米国を含む主要国の財務官や中銀幹部と頻繁に連絡を取り合っている」 5
ドル円150円に迫り口先介入開始

150円に迫った2024年2月9日ころからレベル2の口先介入が始まりました。

3月5日頃からは日米金利差の縮小でドル円が崩れ、いったん口先介入が収まりました。

ドル円は3月のマイナス金利解除の期待で146円台まで下落しました。

 

しかしアメリカの指標(CPI、PPIなど)が堅調であることで米金利が再び上昇し、3月19日の金融政策決定会合後にドル円は急騰し、151円に迫るまで上昇しました。

3者会合開催も三角持ち合い上抜け

3月25日からは口先介入の警戒レベル5の発言が続き、3月27日(高値151.97円)にはついに3者会合が開かれました。

3者会合とは

3者会合(国際金融資本市場に係る情報交換会合)とは、「財務省」、「金融庁」、「日本銀行」の幹部で開催される会合で、市場の動向などについて意見交換される

2024年4月10日のCPI上振れでドル円は急騰し、三角持ち合いを上抜けしました。

4月13日現在は34年ぶりの153.210円まで上昇しています。

 

2022年9月の為替介入の事例を下にのせておきます。

★参考★2022年9月22日の為替介入

2022年9月8日(木) 3者会合

2022年9月14日(水) 日銀がレートチェックを実施(午後13時30分ごろ)

2022年9月22日(木) 円買い・ドル売りの為替介入

妻アイコン

3者会合があったからといって必ず実弾介入があるわけではありません

2024年4月17日以降の口先介入と出来事

2024年4月17日「日米韓財務相会談」・「主要7カ国(G7)財務相中央銀行総裁会議」以降の口先介入と出来事をまとめました。

日付 ドル円 コメント レベル
4月17日 154.73 ◆日米韓財務相会談
急速な円安に関する深刻な懸念を認識し、為替市場の動向に関して緊密に協議するとの共同声明
-
◆主要7カ国(G7)財務相中央銀行総裁会議
為替の過度な変動は経済に悪影響を与えるとした従来のコミットメントを再確認
-
神田財務官「為替の具体的な水準についてはコメントしない」「G7声明、日本の主張を踏まえて為替のコミットメントを再確認」 5
4月18日 154.68 鈴木財務相、為替介入「立場説明」 米財務長官と会談 5
4月23日 154.87 鈴木財務相 介入を念頭に「環境が整ったのかということについては、そう捉えられてもいい」と述べた。 5
鈴木財務相「過度な変動に対しては、あらゆるオプションを排除せずに適切に対応するという従来の方針は堅持し、市場の動向を見ている」 5
4月25日 155.75 鈴木財務相「コメントは控える」
鈴木財務相「市場をしっかりといま注目しているところだ。その注目しているものをもとに適切な対応をしていく思いにいささかも変わりはない」 4
林芳正官房長官為替相場過度な変動は望ましくない。為替市場の動向を注視しつつ、万全の対応を行う」
為替介入については「市場に不測の影響を及ぼすおそれがあることから、見解を述べることは差し控える」
3
NEWS▶イエレン米財務長官「『市場が決定する為替レートを持つ大国』にとって、介入はめったにない状況に限定されるべきだ」「介入がまれであることを願う。そのような介入がめったに起きず、過度な変動がある場合に限定され、事前に協議があることが期待される -
4月26日 158.44 鈴木財務相「為替政策については、タイミングや具体的な手段について述べることはできない。政府としては、引き続き、しっかりと為替市場の動向を注視し、万全な対応を取っていきたい」
円安が日本経済に与える影響について「プラス面、マイナス面あるが、今は物価高騰対策が重要な政策課題だ。マイナス面での懸念を持っている」
2
植田日銀総裁「金融政策は為替レートを直接のコントロール対象にしていない」「為替が基調的な物価上昇率に無視しえない影響があれば、金融政策運営の判断材料になる」「基調的な物価上昇率に対して、円安は今のところ大きな影響を与えていない -
海外への日本の立場の説明と連携を確認

4月17日に開催された「日米韓財務相会談」で、急速に進む円安やウォン安について緊密に連携するとの共同声明を発表しました。

また同日の「主要7カ国(G7)財務相中央銀行総裁会議」では、日本の以降で為替相場への言及も共同声明に盛り込み、為替の過度な変動は経済に悪影響を与えるとしたコミットメントを確認しました。

また日米二国間の財務相会談を開き、イエレン米財務長官との会合で「行きすぎた動きには適切に対応するという政府の今の立場を説明した。よく聞いていただいた」と述べています。

海外との連携が取れていることの猛アピールです。

その後23日には鈴木財務相が「環境が整ったのかということについては、そう捉えられてもいい」と発言し、実弾介入がいつ行われてもおかしくない状態になりました。

しかしこの23日のレベル5の口先介入を最後にレベルがトーンダウンします。

実はアメリカの理解は得られてない?

25日にはイエレン米財務長官の記事がBloombergから発信されます。

イエレン米財務長官は、円の対ドルでの下落に対応するために日本当局がとり得る動きについて自身の姿勢を問われ、為替市場への介入はまれな出来事であるべきだと語った。

誰しもが思ったことでしょう。

4月半ばからの、海外と連携が取れているというアピールはなんだったのかと。。

妻アイコン

25日からトーンダウンしたのはアメリカに釘さされたからか?

夫のアイコン


これで実弾介入できるの・・・?

駄目押しのハト派金融政策決定会合と止まらない円安

また4月26日には金融政策決定会合が開催され、引き続き緩和的な金融環境が継続することが確認されました。

植田日銀総裁の会見では、「金融政策は為替レートを直接のコントロール対象にしていない」、「基調的な物価上昇率に対して、円安は今のところ大きな影響を与えていない」といった発言がありました。

この発言からは円安を問題視していないことと、円安のために利上げすることはないということが分かります。

驚いているアイコン


円安が物価上昇に寄与してないってマジ?

 

口先介入のあった時期をドル円チャートで確認

最後にドル円チャートを確認しておきます。

薄い紫が口先介入があった時期、濃い紫は警戒レベル5の口先介入があった日です。

ドル円チャート

三角持ち合いを上抜けし、まずは前回高値の160.4円がターゲットになっています。

ブレイク後の三角持ち合いの到達目標を考えると、こんなところでは止まらないように思います。

rakkosan777.hatenablog.com

上の記事での目標値は176円付近で、さすがにそこまではなぁと思っていましたが、現在の状況から見ると冗談では終わらないかもしれません。

 

ついでに円インデックスのチャートも載せておきます。

円インデックス

円独歩安。

妻アイコン

真っ青できれいだなぁ(白目)

今後の動向に注目したいと思います。

 

 

【今週の重要指標と騰落率】2024年4月22日から4月26日|金融政策決定会合を受け円売り加速

重要指標と騰落率

今週の重要指標と騰落率についてまとめました。

スポット購入の参考になれば幸いです。

チャートはすべてTradingviewを使用しています。

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騰落率は週足で見てます
※コメントは個人の見解ですのでご注意ください

 

 

各国政策金利まとめ

主要各国政策金利

主要各国政策金利

現在の主要政策金利をまとめます。

※数値は、前回、予想、結果の順

3月 米FOMC政策金利 5.5% 5.5% 5.5% (次回4月30~1日)

4月 ECB政策金利 4.5% 4.5% 4.5% (次回6月6日)

4月 日銀政策金利 0.1% 0.1% 0.1% (次回6月13~14日)

3月 英中銀政策金利 5.25% 5.25% 5.25% (次回5月9日)

3月 豪中銀政策金利 4.35% 4.35% 4.35% (次回5月7日)

4月 NZ中銀政策金利 5.5% 5.5% 5.5% (次回5月22日)

4月 カナダ政策金利 5.0% 5.0% 5.0% (次回6月5日)

3月(第1四半期) スイス政策金利 1.75% 1.75% 1.5% (次回6月26日)

日銀は25~26日に開いた金融政策決定会合で、政策金利を0-0.1%で据え置くことを全員一致で決定しました。

国債買い入れについては、これまでと同程度で長期国債の買い入れを継続するとしました。

  • 「当面、緩和的な金融環境が継続すると考えている」
  • 「為替レートの変動は経済、物価に影響を及ぼす重要な要因の1つ。基調的な物価上昇率に無視し得ない影響が発生するということであれば、金融政策上の考慮、あるいは判断材料となる」
  • 「(一時的な要因を除いた)基調的な物価上昇率に、円安が今のところ大きな影響を与えていない」

思いのほかハト派でした。

FOMC2024年3月のドットチャートと利上げ見通し

FOMC3月のドットチャートと利上げ見通し

ドットチャート(政策金利見通し)は、3、6、9、12月に米連邦準備理事会(FRB)が公表します。

2024年3月に公表されたドットチャートの結果は以下の通り。

  • 2024年の利下げ回数の見込みは前回と同じ3回
    (9人が3回の利下げ、9人が2回の利下げ予想)
  • 2025年末時点の金利水準の中央値は3.9%(前回は3.6%)
  • 2026年末時点の金利水準の中央値は3.1%(前回は2.9%)
  • 長期(中立金利)も2.5%から2.6%に上昇
  • 全体的に前回12月の見通しよりはタカ派

次回FOMCは4月30~1日です。

CMEのFedWatchでは、次回FOMC25ベーシスポイントの利下げ予想は2.4(先週3.2%)、据え置きが97.6%(先週96.8%)になっています。

2024年の利下げは1回織り込まれています。

妻アイコン

利下げ観測は9月です

今週の重要指標とイベント

米PMI(購買担当者指数)

PMI(購買担当者景気指数)

PMI(購買担当者景気指数)とは、企業の購買担当者へのアンケート結果をもとに景況感を指数化した指標。
数値が50を上回れば景気拡大50を下回れば景気後退と判断される。
製造業PMIはGDPより2ヵ月先行しているため、マーケットで注目される。

※数値は、前回、予想、結果の順。

  • 4月 製造業PMI 51.9 52.1 49.9
  • 4月 非製造業(サービス業)PMI 51.7 52.1 50.9
  • 4月 総合(コンポジット)PMI 52.1 52.1 50.9

  • 4月のPMIはすべて前回・市場予想を下回る

総合PMIは今年の最低水準でした。

米実質GDP

GDP国内総生産

GDP国内総生産とは、国内で新たに生産された財やサービスの「付加価値」の総額。実質GDPは、名目GDPから物価変動の影響を除いたもの。

四半期ごとに発表され、速報値は四半期終了後の翌月末に発表される。

多くの国では2期連続でGDPがマイナスになるとリセッション(景気後退)とみなされる(=テクニカル・リセッション)が、実際の判断は全米経済研究所(NBER)が行う。

※数値は、前回、予想、結果の順

第1四半期 実質GDP[前期比年率] 3.4% 2.5% 1.6%

  • 1~3月(第1四半期)の米GDPは前期比で1.6%増加
  • 伸びは大幅に鈍化2年ぶりの低い伸び

経済成長のペースが低下しています。

米PCEデフレータ(個人消費支出)

PCEデフレーター(個人消費支出)

PCEデフレーター(個人消費支出)とは、個人消費の物価動向を示す指標。

PCEデフレーターから、価格変動が激しい食品とエネルギーを除いたものをPCEコアデフレーターといい、CPIより調査対象となる範囲が広く、FRBが最も重視している物価指数である。
米商務省が毎月末に発表している。

※数値は、前回、予想、結果の順

  • 3月PCEデフレータ[前月比] 0.3% 0.4% 0.3%
  • 3月PCEデフレータ[前年比] 2.5% 2.6% 2.7%
  • 3月PCEコアデフレータ[前月比] 0.3% 0.4% 0.3%
  • 3月PCEコアデフレータ[前年比] 2.8% 2.7% 2.8%
  • 3月個人所得[前月比] 0.3% 0.6% 0.5%
  • 3月個人支出[前月比] 0.8% 0.6% 0.8%
  • PCEデフレーターは前年比で前回・市場予想を上回る2.7%
  • 個人所得は前回・予想を下回る0.5%
  • 個人支出は予想を上回る0.8%

根強いインフレが示されました。

早期利下げの材料は見当たりませんでした。

 

 

今週の主要株価指数の騰落率

日本の株式指数

日経225

【NI225】日経225: 2.34%
TOPIXTOPIX指数: 2.29%
MOSマザーズ指数: 0.92%

3指数とも陽線。先週の半値戻しくらい。

マザーズは戻りが弱い。

アメリカの株価指数

S&P500指数

【DJI】ダウ指数: 0.67%
【SPX】S&P500指数: 2.67%
【NDX】ナスダック100指数: 3.99%

米国の指数は全指数陽線。

S&P500とナスダック100は半値戻し以上しっかり上げました。

S&P500は20本移動平均線で反発した形になりました。(↑チャート)

先進国の株価指数

【UKX】イギリスFTSE100指数 : 3.09%
DAX】ドイツDAX指数: 2.39%
【PX1】フランスCAC40指数:
 0.82%

★【TOK】iシェアーズMSCIコクサイETF: 2.77% 

欧州も全指数陽線。

今週はイギリスが史上最高値です。

新興国株価指数

【HSI】香港ハンセン指数: 8.80%
【TAIEX】台湾加権指数: 3.04%
【SENSEX】インドSENSEX: 0.88%

★【VWO】バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF: 3.50%

新興国で目立ったのが中国。

ハンセン指数は週間8.8%の上昇率です。

中国底打ちか?

中国・香港株式市場は続伸して終了した。ハンセン指数は週間ベースで2011年10月以来の上昇率を記録した。世界的な投資会社が中国株の投資判断を引き上げたことで地合いの回復が進んだ。

jp.reuters.com

ドル円

米ドル円

今週の終値:158.283円
直近の安値:2023年1月16日の週の127.215円

ドル円は今週はきれいな大陽線。

金融政策決定会合を受けて、円が売られまくってます。

160円見えてきました。

 

ドルインデックスは十字線、円インデックスは下落、ユーロインデックスは上昇。

ドル買いではなく円売りです。

円買いの逆張りは辞めたほうが良いかと思います。

rakkosan777.hatenablog.com

 

 

その他指数の動向

VIX指数など

VIX恐怖指数)は15.02。3週連続で上昇していましたが、今週は下落しました。

需給のゆがみを見るSKEW(スキュー)指数140.86。上昇してきました。

CNNの「Fear & Greed index」は42。引き続きFEAR(弱気)

Fear & Greed indexは投資家心理が弱気(0)~強気(100)で表されます。

債券利回り

債券利回り

現在の米国債イールドカーブは下記の通り。逆イールドです。

3カ月物利回り>2年債利回り>30年債利回り>5年債利回り>10年債利回り

米国、日本の金利は上昇してます。

コモディティ(商品)

エネルギー

WTI原油は2023年12月を底に上昇基調。

  • 24年1月8日 サウジアラビアは、アジア向け原油価格を大幅に引き下げる
  • 24年4月5日 イスラエルがイランなどに対する軍事行動の強化を示唆→中東で紛争が拡大し原油供給に影響が広がるとの懸念が強まる
  • 24年4月12日 イスラエル、数日中のイランからの直接攻撃を警戒
  • 24年4月19日 イスラエルがイランに対して報復攻撃

天然ガス先物は10月を天井に最近は下落・ヨコヨコ。

貴金属など

ゴールド(金CFD)はこのところ上昇基調でしたが、今週は陰線。

景気の先行指標のは上昇してきました。

プラチナはトレンドなしのヨコヨコ。

 

CRB指数(国際商品先物指数)は緩やかな上昇基調ですね。

まとめ|円終わってる・・・どーすんだこれ?

円インデックス

今週は株価指数がわりと反発しました。

しかし株価よりなにより今週の主役は為替です。

円安が止まりません。

上は円インデックスのチャート。弱気の三角持ち合いを下抜けして下落中。

円安が加速した理由は下記が考えられます。

金融政策決定会合

  • ハト派だった。国債買い入れ縮小もなし。
  • 円安についてけん制する発言もなし
    「今のところ基調的な物価上昇率に大きな影響は与えていないと判断した」

★イエレン米財務長官の発言

  • 円相場について、為替介入は「まれ」であるべき

「介入がまれであることを願う。そのような介入がめったに起きず、過度な変動がある場合に限定され、事前に協議があることが期待される」と述べた。

www.bloomberg.co.jp

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為替介入に釘さされてるやん

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全然海外の理解得られてなくてワロタww

マジで自律反発以外で円高になる道筋がなくなりました。

普通にドル円160円到達しそうですね。

ドル円だけでなく、クロス円でも円が売られています。

もう為替介入はないだろうと思われてますね。

これどこまで続くんでしょうか・・・

本当に円資産だけでは危険な感じになってきました。

rakkosan777.hatenablog.com

今週の重要指標と騰落率

前の週2024年4月15日から4月19日|今年初の騰落率マイナス4%

次の週▶coming soon...

 

 

【今週の重要指標と騰落率】2024年4月15日から4月19日|今年初の騰落率マイナス4%

重要指標と騰落率

今週の重要指標と騰落率についてまとめました。

スポット購入の参考になれば幸いです。

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騰落率は週足で見てます
※コメントは個人の見解ですのでご注意ください

 

 

各国政策金利まとめ

主要各国政策金利

主要各国政策金利

現在の主要政策金利をまとめます。

※数値は、前回、予想、結果の順

3月 米FOMC政策金利 5.5% 5.5% 5.5% (次回4月30~1日)

4月 ECB政策金利 4.5% 4.5% 4.5% (次回6月6日)

3月 日銀政策金利 -0.1% 0.1% 0.1% (次回4月25~26日)

3月 英中銀政策金利 5.25% 5.25% 5.25% (次回5月9日)

3月 豪中銀政策金利 4.35% 4.35% 4.35% (次回5月7日)

4月 NZ中銀政策金利 5.5% 5.5% 5.5% (次回5月22日)

4月 カナダ政策金利 5.0% 5.0% 5.0% (次回6月5日)

3月(第1四半期) スイス政策金利 1.75% 1.75% 1.5% (次回6月26日)

FOMC2024年3月のドットチャートと利上げ見通し

FOMC3月のドットチャートと利上げ見通し

ドットチャート(政策金利見通し)は、3、6、9、12月に米連邦準備理事会(FRB)が公表します。

2024年3月に公表されたドットチャートの結果は以下の通り。

  • 2024年の利下げ回数の見込みは前回と同じ3回
    (9人が3回の利下げ、9人が2回の利下げ予想)
  • 2025年末時点の金利水準の中央値は3.9%(前回は3.6%)
  • 2026年末時点の金利水準の中央値は3.1%(前回は2.9%)
  • 長期(中立金利)も2.5%から2.6%に上昇
  • 全体的に前回12月の見通しよりはタカ派

次回FOMCは4月30~1日です。

CMEのFedWatchでは、次回FOMC25ベーシスポイントの利下げ予想は3.2(先週5.9%)、据え置きが96.8%(先週94.1%)になっています。

2024年の利下げは1回織り込まれています。

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利下げ観測は9月に後退

今週の重要指標とイベント

米小売売上高

※数値は、前回、予想、結果の順

3月 小売売上高[前月比] 0.6% 0.4% 0.7%

3月 コア小売売上高[前月比] 0.3% 0.6% 1.1%

  • 小売売上高は前回・市場予想を上回る

前月分も上方修正しました。

アメリカは労働も強いし個人消費も強い。。

6月の利下げの可能性はほぼなくなりました。

 

 

今週の主要株価指数の騰落率

日本の株式指数

【TOPIX】TOPIX指数

【NI225】日経225: -6.21%
TOPIXTOPIX指数: -4.83%
MOSマザーズ指数: -7.07%

3指数とも大陰線。全指数今週の騰落率は-4%を超えました。

日経225は高値から9.78%の下落です。

TOPIXの週間騰落率は-4.83%、RSIはまだ50.65%でルール①には達してないんですが、スポット購入します。

アメリカの株価指数

【NDX】ナスダック100指数

【DJI】ダウ指数: -0.01%
【SPX】S&P500指数: -3.05%
【NDX】ナスダック100指数: -5.36%

米国の指数は全指数陰線。

先週まではダウの下げが目立っていましたが、今週はナスダックがきつい下げです。

20本移動平均線を下回りました。(↑チャート)

ナスダックは週間騰落率-5.36%、RSI41.58。RSIはルール①に達していませんが、1か月分スポット購入します。

もっと押しそうですが、買いたいので買います!

先進国の株価指数

【UKX】イギリスFTSE100指数 : -1.25%
DAX】ドイツDAX指数: -1.08%
【PX1】フランスCAC40指数:
 0.14%

★【TOK】iシェアーズMSCIコクサイETF: -2.51% 

欧州も全指数陰線。

新興国株価指数

【TAIEX】台湾加権指数

【HSI】香港ハンセン指数: -2.98%
【TAIEX】台湾加権指数: -5.83%
【SENSEX】インドSENSEX: -1.56%

★【VWO】バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF: -1.71%

台湾は久しぶりの大陰線。騰落率も-5.83%になりました。

インドも窓を開けて下落。

ドル円

米ドル円

今週の終値:154.598円
直近の安値:2023年1月16日の週の127.215円

ドル円は今週は陽線。

上値抵抗線レジスタンスライン)の152円を上抜けて上昇中。

リスクオフの週でしたが、あまり円高になりませんね。

週足で見ると中東情勢の影響は全くなさそうです。

為替介入はいつあってもおかしくない状況。

www.bloomberg.co.jp

 

ドルインデックスは上昇、円インデックスは下落、ユーロインデックスは十字線。

円買い・ユーロ買いの逆張りは辞めたほうが良いかと思います。

rakkosan777.hatenablog.com

 

 

その他指数の動向

VIX指数など

VIX恐怖指数)は18.70。3週連続で上昇しましたが、まだ20は超えていません。

需給のゆがみを見るSKEW(スキュー)指数133.40

CNNの「Fear & Greed index」は46。先週は41NEUTRAL(中立)でしたが、31FEAR(弱気)まで下落

Fear & Greed indexは投資家心理が弱気(0)~強気(100)で表されます。

債券利回り

債券利回り

現在の米国債イールドカーブは下記の通り。逆イールドです。

3カ月物利回り>2年債利回り>30年債利回り>5年債利回り>10年債利回り

米国の金利は上昇。

日本の金利は下落してます。

コモディティ(商品)

エネルギー

WTI原油は2023年12月を底に上昇基調ですが、今週は陰線。

  • 24年1月8日 サウジアラビアは、アジア向け原油価格を大幅に引き下げる
  • 24年4月5日 イスラエルがイランなどに対する軍事行動の強化を示唆→中東で紛争が拡大し原油供給に影響が広がるとの懸念が強まる
  • 24年4月12日 イスラエル、数日中のイランからの直接攻撃を警戒
  • 24年4月19日 イスラエルがイランに対して報復攻撃

天然ガス先物は10月を天井に最近は下落してます。

貴金属など

ゴールド(金CFD)はこのところ上昇基調。

景気の先行指標のも上昇してきました。

プラチナはトレンドなしのヨコヨコ、今週は大陰線。

 

CRB指数(国際商品先物指数)は緩やかな上昇基調ですね。

まとめ

TOPIXとナスダック100が2024年初の下落率4%を超えました。

スポット購入のルール①は、下落率4%+RSI40%以下なので、厳密にはルールに達してないのですが、悩んだ末に買うことにしました。

どこまで下がるのか、それともすぐ戻すのかは分からない。

とりあえず反発したら後悔しそうです。とにかく買いたいんです。。

ルール①は積立て設定の1~2ヵ月分の買い増しです。

今回は1か月分だけにしておきます。

それで上がっても下がっても心の平穏が保てそうです。