

いよいよ最終、2月5日の話です。。。
2月5日は3日校の合格発表でした。息子の第1志望の学校です。
またそっち方面で仕事を入れ、妻と駅で待ち合わせして行きました。息子は学校があるので来られません。
私は2日校の○ですっかり安心して気楽でした(・ω・)/
2日前に息子と歩いた学校までの道のりをまたたどります。果たしてこの道を再び通る事はあるのか・・・
学校に着くと、もうすごい人数、学校帰りのお子さんの姿も多く見られます。お住まいがそれほど遠くないのでしょうか。
少しして、掲示が出て群衆が動き出しました。ラッシュ時に電車から降りる時のように、ゆっくりと少しずつしか動きません。
掲示された位置が低いため、群衆に埋もれてしまうと番号が見えません。そのため、ほとんどの人が掲示のすぐ前まで近づこうとします。
私はずっと遠くから掲示を見つめましたが、今回は番号が飛び込んできませんでした。(ノ_・。)
それでも番号を一通り見るために掲示の前までようやく近づいたところ、一番前には座りこんで合格番号を全部書き写してる方達が集団で陣取っており、後ろから押されてつまづきそうになりました。とりあえず、ないのは分かったので、集団の後ろの方でアップアップしてる妻に合図を送って集団から抜けました。妻は腕が痛くて掲示を見るどころではなかったらしいです。
しばらくすると人数が減ってきたので、あらためて掲示を見ました。「これしかないの?」というのが第一印象です。
息子の話でも試験当日は席が少し空いていたようなので、ダブル出願して受けなかった子もいるかもしれません。それにしても、これまでの合格発表に比べ、圧倒的に番号がスカスカで飛んでます。番号と次の番号の間が平気で30人くらいあいています。
受験生のほとんどが×ってことか・・・これだけ番号がスカスカで、これしか受かってないんならあきらめもつくかなあ・・・
ここの発表は本当に大人の雰囲気でした。歓声もため息も周りに配慮して小声です。
ただ、「やっぱりあったよ!」と言っている子(塾で自己採点して確信を持って見に来たのでしょう)、塾の先生にお礼を言いながら先生と親と全員で泣いている子もいました。ここは受かった子が泣く学校です・・・

一旦会社に戻ってから帰宅すると、本人はがっくりしていました。親の想定よりかなり大きな落胆ぶりでした。
しかし、問題用紙を見直してみるとやはり間違いがいくつか発見されました。ケアレスミスではなく思い違いでした。7割5分から8割取る必要がある学校なので、やはり若干点数が足りない感じです。試験当日は調子が戻ってきて十分実力は出せたうえであと一歩及ばず、という結果だったので本人も悔いはないようでした。
草食系で淡白な分、立ち直りも早いです。
1日校の解答速報を見せましたが、本人は自分の書いた解答をもう忘れています。やはり国語と社会で記述の部分点がほとんど取れてないのでしょうが、本人は算数と理科ができたからあくまで強気、「たぶんわずかの差だよ」と繰り上げの電話をずっと待っていました。
2日校は例年より平均点も上がり合格ラインも高く、すれすれだったかもしれません。算数で全く自信がなくて最後の最後にギリギリで書いた図形の大問の解答が合っていたらしく、本人は「これが大きかったかもしれないなあ」という感想でした。
その時は、「同じような学力の子が何百人も受けてるから同点で何十人も並ぶというのは塾でも言われてた?1問○か×かで順位が何十番も変わるけど、そこで正答を書けたのはたまたまでも偶然でもなくて、神様とか運とかも関係なくて、今までの勉強の成果なんだよ。それと何度も塾のテストを受けて身に着いた自信かな、自分を信じる気持ち。こういうギリギリの問題を何とか取るために、1点2点のために、この3年間の毎日の勉強があったんだよ。受験勉強って最終的にはそういうものなんだよ」みたいな偉そうなことを言いました。
しかし親としては、この学校に行く運命だったとしか思えません。もともと受験する気はなかったが、6年生になってからたまたま学園祭を見に行ったところ気に行って志望校に追加した学校です。
試験当日も、前日に長時間受験で疲れた事が幸いして無心で熟睡でき、朝すっきりと迎えられました。本人が何事にもエンジンのかかりが遅くて2日~3日あたりに調子がよくなる事や、その他いろいろ考えても、これは最初から「そういうふうにできていた」ような気が、2年たった今でもしています。
やってみなければ分からないのが受験です。すんなり全勝で終わる人もいるし、我が家のように紆余曲折のある人もいます。
事前にいろいろ考えて準備していても予期せぬ事が起こります。それはその時に考えて臨機応変に対応するしかありません。
でも準備していた事は無駄でないし、必ず役に立っています。
息子の場合は、1月の最初の試験で失敗しても、最後まで自信を失わなかったのが良かったと思っています・・・
それから、以下の事も学びました。
・併願校対策・順番などは思ったより大切
・前受けであっても不合格の重みはある
・合格を持って受験するのは大事、一旦流れが悪くなると止めるのは大変
・調子の持続や本番への持っていき方は難しい
・過去問の相性はある、偏差値ももちろんあるが、相性も大きい
<現在>
中学受験からあっという間に2年経ちました。4月からはいよいよ3年生です。まあ2年はもちろんのこと、息子が生まれてからの14年間ですらあっという間なんですが・・・
息子は今も相変わらずマイペースでひょうひょうとしているものの、たくましくなりました。母親に対して理詰めで言い返しています。追い込まれて自分の力だけで頑張る経験をして、自信もつきました。
とりあえず通学してるだけで健康になる学校のおかげで、体も鍛えられ、風邪もひかなくなりました。
入学してみて、地味ですが、一本筋の通った非常に良い学校という印象です。
仕事で最寄り駅を通る事がよくありますが、「○○行くなら○○○○○」というウザい看板も今はありません。
各教科とも入試問題と授業内容がつながっていて、特に数学の授業は、その年の入試で出した問題の発展問題を授業で解かせたりしています。難しい問題をずっと考えるのが好きな息子には合っている感じです。やはり「受かった学校、自分を受け入れてくれた学校が自分に合った学校」なのだと実感します。
妻も、いろんな場面で先生方の話を聞いたり母親同士の交流を深める中で、良い学校だと思えるようになりました。
それを私の父親に言うと「そらそうよ」と即答です。何しろ自分の息子を約30年前に入れようとしていた訳ですから・・・
そしてまた、あの時は面接のせいでダメだったんだと、当時の話がまたぶり返されます。私が何か大失言してしまい、父親があわてて大笑いしてごまかしたらしいです。全く覚えていません。息子のように勉強した覚えも全くないので、試験も当然できが悪かったと思います。
自分が昔入学を果たせなかった学校に、約30年たって息子がリベンジ・・・これは親として感無量です。
もちろんその事を息子は知っていましたが、志望校は本人が自然体で選んでいるので、全くの偶然が重なった結果です。
中学受験は、一つの方向に向かって家族が団結する最初で最大のイベント、という家庭が多いのではないでしょうか。特に、すんなりいくよりも途中で苦難の道に足を踏み入れた場合、親は心配でたまりませんが、これを経験して子供はたくましくなり、家族の絆も強くなります。
もう終えられた方もいらっしゃいますが、首都圏の大半の方はいよいよこれから本番。皆さまが最高の結果を得られる事を願っております。

我が家の中学受験の振り返りは、一旦終了です・・・
長々としたつたない文章を最後までご覧頂き、ありがとうございました。(^-^)ノ~~
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