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宮山遺跡 (総社市)2025年02月17日 23:47

宮山遺跡 (総社市)(みややまいせき)は、岡山県総社市にある弥生時代から古墳時代初めにかけての複合遺跡である。「宮山墳墓群」とも呼ばれる。

概要

総社平野南西部の丘陵の台地上に位置する。丘陵尾根。標高約38m、付近低地からの比高約25mである。宮山墳墓群は弥生時代後期から古墳時代初頭にかけての墳墓群である。岡山県総社市の南部、高梁川東岸の三輪丘陵上に所在する。埋葬方法が多様な集団墓と前方後円形の墳丘墓からなる。

調査

1963年、三輪山遺跡調査団により調査された。多様な埋葬を行なった集団墓と、支配者のために造られた前方後円形の墳丘墓とで構成される。墳丘墓の後円部に竪穴式石室が築かれ、石室内から中国鏡、直刀、剣、銅鏃、鉄鏃、ガラス小玉などが出土した。

遺構

東端に位置する全長38mの墳丘墓は、盛土でつくられた径23m、高さ3mの円丘部と、削り出して作った低い方形部をもち、全体として前方後円墳状の平面形をなす。墳丘墓のくびれ部に葺き石が葺かれ、両側のくびれ斜面から特殊器台、特殊壺が出土した。後円部の上に長軸に平行して、長さ3mの竪穴式石室があり、床面に礫を敷き、鏡や直刀、銅鏃。剣、銅の矢じり、鉄鏃、ガラス小玉などを副葬した。

  • 前方後円墳
  • 全長37m、
  • 後円部径23m・高3m、
  • 前方部に7基埋葬施設、
  • 石棺(詳細不明)

遺物

  • 銅鏃
  • ガラス小玉
  • 鉄剣、
  • 鉄鏃
  • 銅鏃
  • 宮山型特殊器台形埴輪
  • 特殊壺形埴輪
  • 飛禽鏡1
  • ガラス製小玉1
  • 鉄剣1
  • 鉄刀1

特殊器台

宮山型特殊器台で知られる。土製の素焼で、赤い顔料が認められる。円筒状であり縦長の胴部に、屈曲する口縁部と基部を取り付ける。表面に平行線により連続渦文と透かしが入る。高さ約94.5cm。弥生時代の棺として使用されたもので、ほぼ完全な状態で出土した。 弥生時代の終わりごろ、吉備の葬送儀礼に使用された特殊器台は、古墳時代に古墳に立てて並べる円筒埴輪に変化する。吉備で発生した葬送儀礼が、近畿地方の箸墓古墳をはじめ古墳時代の葬送儀礼に取り入れられた。古墳時代の開始頃に吉備の文化が関わったことを示している。

指定

  • 1964年(昭和39年)5月6日 県指定 史跡 
  • 平成5年6月10日 国指定重要文化財(考古資料) 特殊器台

アクセス

  • 名称:宮山遺跡
  • 所在地:〒719-1132  岡山県総社市三輪
  • 交 通:、西日本旅客鉄道 総社駅から徒歩29分 2.1km

参考文献

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