坊さんブログ、水茎の跡。

小さな寺院の住職です。お寺の日常や仏教エッセーを書いてます。普濟寺(普済寺/栃木県さくら市)住職。

春を探して ~ のぼり旗の付け替え ~


先日、お寺の紅梅が咲きました。

 

今年は例年よりも開花が遅いでしょうか。
可愛らしいですね。温かな気持ちになります。

春の陽射しのもと、境内を歩いてみました。

お墓のミツマタ


木蓮のつぼみ


石仏の近くにも


春本番に向かってますます咲いてくるでしょうね。

昨日の強風で、のぼり旗が破れてしまいました。


紐も切れてしまったので交換時のようです。

ちなみに旗の近くにあるのは、古い塔婆の納め所です。



左「卆塔婆撥遣」、右「南無烏瑟娑摩明王」と刻まれています。

烏芻沙摩明王 うすさま‐みょうおう

仏語。金剛界曼荼羅(まんだら)の一尊。不浄を転じて清浄とする明王。形相には異同があるが、目は赤く、身は黒く、四臂(ひ)で、火炎に包まれ忿怒(ふんぬ)の相を示す。主として安産または出産の不浄を払う効験を持つとされるが、密教、禅宗などでは便所の守護神とする。不浄金剛。火頭金剛。穢跡金剛。うすさま。うすしゃま。うすさま王。

『日本国語大辞典』より


納め所の中に、どなたかがお地蔵様を置かれていったようです。


さて、このボロボロになった旗。


新しく付け替えました。
いかがでしょうか。


左下には名前を書く欄もあります。


どなたかご寄付いただけましたら、お名前を入れさせていただきます。
よろしくお願いいたします。

遠くからも目立ちます。


お参りの方に見ていただければと思います。
春を迎えて、清々しい気持ちになりました。



     ※      ※

最後までお読みくださりありがとうございました。