養生LABOより転載

2017/1/17

 

プラスチックや接着剤からゆっくり出てくる毒ガスにやられてシックハウス症候群になる

http://youjo-labo.com/sick-house-6425.html

 

ーーー転載開始ーーー

 

シックハウス症候群などの原因となる有害な化学物質を使わない「無添加住宅」を開発した秋田憲司さんの連載コラムです。

 

「にせもの」の建材

 

今の新建材は、見た目が天然素材のように見える「にせもの」の建材で埋もれています。

 

例えば、木製ドアと書いてあっても合板の上に木目調を印刷したシートを貼り付けているものがほとんどです。

 

ですからそれは、木の写真を貼ったドアということです。

それを木製ドアと呼べるでしょうか。

それを平気で営業マンは木製ドアと呼んでいます。

 

また、キッチンのカウンターは人工大理石が多いですよね。

人工大理石というと、人工の大理石と思っていらっしゃる方が多いです。

 

実は石ではなく、プラスチックなのをご存知でしょうか。

人工ルビーや人工サファイアなどは、天然のルビーやサファイアと同じ成分で出来ているので強度も硬度も全く同じです。

 

それを人工石と呼んで当然かもしれませんが、人工大理石は何度もいいますがプラスチックなのです。

人工大理石に熱いものを当てるとプラスチックは溶けます。

 

ですので、人工大理石にガスバーナーをあてると燃えるのです。

そんなものをキッチンの天板に使っていいのでしょうか。

 

人工大理石に含まれるアクリルは窒素を含んでいますので、燃えると大量の青酸ガスが発生し、吸い過ぎると命を落としてしまうのです。

 

当社では人工大理石ではなく、天然の御影石の天板を使っています。

 

 

※天然の御影石

 

人工大理石の表面はプラスチックなので、年数が経つと必ず劣化します。

30年も経てば、表面からヒビ割れが生じてきます。

その時がキッチンの買い替え時期となるのです。

 

次に、フローリングの表面もツヤツヤしていますよね。

合板の上に薄いかつお節のような板を貼って、その上にウレタン塗装をしているのが一般的なフローリングですが、まだそれならましな方で、印刷したシートが貼られているフローリングもあります。

 

長年歩き続けているとそのシートがすりへり木目が消えてしまうものもあります。

大概は、塩化ビニールでできているので、火事になるとダイオキシン類が発生します。ウレタン塗装の合板フローリングが燃えると、今度は青酸ガスが発生します。

 

いずれにせよ、新建材のフローリングは燃えると毒ガスが出るものしか使っていません。

 

ウレタン塗装もプラスチックですので、当然劣化していきます。

劣化すると表面が白い粉をふいたようになり、先ほど説明したかつお節のような板がはがれてきて、みすぼらしくなってしまい、嫌気がさします。

 

 

以上のことから、リフォームの時期がやってくるのです。

すべて建築会社の陰謀です。

 

窓の周りにある木の枠は、合板の上に塩ビが貼ってあります。

それが20年くらい経つとめくれてきて、はがすと合板がまる見えです。

 

 

そうなると修理のしようがありません。

 

枠をとりかえようとすると、壁がつぶれてきますので壁をやりなえなければなりません。

このやりかえの壁は、ほとんどがビニールクロスでできています。

 

ビニールクロスを一部貼り替えしようとすると、数年でビニールクロスが廃番となり、同じものがなく、結果、部屋全体を貼り替えることになってしまうのです。

 

ビニールクロスは当然ビニールですので、燃えると毒ガスが出るのは当然です。

 

そうすると、キッチンも床もドアも壁も全てビニールでできているわけです。

火事になるとそれらの発生したガスを吸い、一酸化炭素中毒となってしまい、死に至るということです。

 

ですからニュースでは、一酸化炭素中毒で死亡と報道されますが、そもそもの原因はプラスチックなのです。

 

そのような建材の中で生活していることがおそろしいと思いませんか。

 

さらに、そのプラスチックや接着剤からゆっくり出てくる毒ガスにやられてシックハウス症候群が誕生するわけです。

 

 

シックハウスを止めるには新建材ではなく、旧建材で家をつくらなければいけないことは、もうおわかりでしょう。

 

新建材というものが何でできているのか、もっと勉強する必要があると思います。

ですが、新建材の原材料はほとんど表示していません。

 

食べ物はあれだけ表示にうるさいのに、新建材は何もかかなくていいのです。

 

シックハウスの原因はホルムアルデヒドを計るだけとなっていますが、プラスチックをやめるということを住宅メーカーがすれば、工場のラインまでも閉鎖しなくてはなりません。

 

それでは経済が回らなくなるので、ホルムアルデヒド以外を追究しないようにするためだと思います。

国は大手メーカーの味方のように思います。

 

無添加住宅開発者「秋田憲司」

 

1959年、兵庫県西宮市生まれ。摂南大学工学部建築学科卒業。

 

ハウスメーカー、不動産会社の営業職を経て、実家の工務店を引き継ぐ。

88年秋田ハウジング株式会社設立。

 

学生のころから探求してきた自然科学の知識を生かして、2000年シックハウス症候群などの原因となる有害な化学物質を使わない「無添加住宅」を開発。

 

01年株式会社無添加住宅設立。

 

「自然と共存する家」を基本に、誰もが健康に暮らせる住まいづくりを実践している。

 

無添加住宅のホームページはこちらから⇒無添加住宅

 

著作に「無添加住宅!―化学物質を使わない、世界でいちばん自然に近い家」「未来の家作りは、江戸時代に学ぶ。 「無添加住宅」の科学」など。

 

 

 

ーーー転載終了ーーー

 

 

 

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