世界史でね、受験のとき暗記した。「ヨーロッパ列強の世界分割」ってね、アフリカや東南アジア地域、そして中国などをヨーロッパ各国が植民地化しましたと。各地で人間狩りも行われ、奴隷貿易も大盛況。
しかし植民地は独立した・・今はもう植民地と、植民地を支配する宗主国の関係って、解消されたんだし。奴隷貿易もなくなった? そして世界各国が、対等な国交を樹立する方向へ向かってると思ったけれども (お花畑)、実は教科書にも受験参考書にも、そこまでの記述はない。気になるのは慢性的な南北格差、つまり「世界各国が対等な関係だよね」とか言っても、先進国と発展途上国という経済格差がけっこう長期化・固定化してて・・発展途上国のほうが資源の豊富な国々が多いでしょう? いったいどうなってんだ?と思っていたところ・・
こんな記述⇩⇩を見つけました。(p225~229要約➔)植民地の独立は「見せかけの独立」。植民地支配は終わったが、もっと効率的な支配形態へ変わっただけ・・
独裁体制下に置かれた市民だったら、自分たちの境遇を知ってるし、支配されていることを自覚もできる。あからさまな支配形態では自由を求める反乱によって、支配者が打倒されるのも時間の問題。
しかし数年おきに選挙で投票することが許されて、見せかけの民主主義でも与えられていれば、ごく少数の支配者にコントロールされる独裁社会になっても気づかない。自由だと思い込んでいる人々は自由を求めて反発することはない。鉄格子のある独房なら、監獄に入れられていることを認識できるが、目に見えない鉄格子なら、出たいと思えばいつでも出られると思う。出ようとしたとき初めて鉄格子の存在に気づくけれども、多くの人は出ようとさえ、しなくなる。
植民地を支配していた勢力が、不利益となるはずの「独立戦争」を工作した例は数多い。鉄格子のない監獄に切り替えたかったからだ。
1923年の昔に、作家オルダス・ハクスリーは言った。
「自由? そんなものは存在しない。この世界に自由などない。あるのは、金ピカの檻だけだ」
人々は自らの知覚がつくった監獄に住んでいる・・(要約おわり)
参考図書 デーヴィッド・アイク著『新装版 ムーンマトリックス(1)』
2010年に書かれた本・・15年前に書かれた内容がなにげに予言めいている?
世界各国のトップ連中が、市民の意思も国会の承認もなしに、密室で会談して政策を決定し、契約書に署名を交わす・・各国首脳が自国の市民層を支配統制することに協力していると、もはや市民には何がなんだかわけがわからない状態に、ってことなら、あり得ない話じゃない・・ザイム省解体デモに、中学生が演説してたことが話題になっていた。「デフレのときは減税と中3の教科書に書いてあります。デフレで増税する財務省の人たちには、わからないんでしょうかと演説したらしい。子供にそんなことまで言われて恥ずかしくないのかしら?」みたいな声が聞こえました。
ふふふ・・彼ら恥ずかしがらないと思いますよ?「何をやってもだいじょうぶ、今までずっとそうだった。今さらでしょ?」って笑ってるんじゃないかと・・