タイは熱帯。
暑い国です。
こういう環境で
レストランをやっていると
一番怖いのは食中毒です。
これだけは
絶対に起こさないように
最大限に注意しています。
それでなくても
そういう意識と知識の
乏しい現地のスタッフもいますから
冷蔵庫に入れている食材でも
使う前に必ず
色や匂いに異常はないか
確認させます。
鮮度の落ちてきた食材は
お客さんには出さずに
自分たちの賄いにまわすこと。
お客さんはお金を払って
食べてくれるのだから
常に一番新鮮な
食材のみを使うこと。
それがうちの
一番の食中毒防止にも
なっていると思います。
でも、時々
危ない持ち帰り注文
をしてくる
お客さんもいるのです。
夜のお客さんで
食べ残した生もの料理を
持ち帰りたいとか
閉店間際にお寿司などを
持ち帰りで注文される
お客さんには
必ず「何時頃、
召し上がる予定ですか」
と尋ねます。
すると、明日の朝とか
お昼とか答えられる方が
ちょくちょくいるんですよ。
バックパッカーで
安いゲストハウスに泊まっている人は
部屋に冷蔵庫もありません。
こういうのは怖いです。
自分の目が届かないところで
食中毒が起こりかねないと
とぞっとします。
勘弁してほしいなと
ビビってしまいます。
南の国は
食べ物が傷むスピードも
自分の想像以上に
早いですから
明日の朝
絶対に大丈夫という保証はないし
そもそも料理は
作り立てでないと
美味しさも半減しています。
だから
そういうお客さんには
食中毒のリスクがあると説明して
お持ち帰りを諦めてもらったり
こちらから
お断りすることもあります。
食中毒だけは
万が一にも起こしたくないですから
不親切なようでも
危ない橋は渡りません。
無事に無事故で営業することが
一番大切です。