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オペラ歌手江口二美(えぐちつぐみ)の日々のいろいろ

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tsuguminae

Author:tsuguminae
ご訪問ありがとうございます。東京在住のオペラ歌手・声楽家の江口二美(えぐちつぐみ)です。
15年分のブログを引き連れてお引越しすることが出来
ず、2021年4月からこちらで新しくスタートしています。2021年3月までのブログは「旧」に残しています。
http://tsugumi-e.jugem.jp/

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緊張の日々に嬉しいこと

稲城市民オペラ「カルメン」のソリスト音楽稽古がスタート。


初めましての指揮者や共演者が多く、初回の緊張は否めない。でもどうにかこうにか乗り切りました。


カルメンは圧倒的に日本語訳詞で歌うことが多いですが、今回はフランス語上演です。※公演は日本語字幕が出ますので映画のようにご覧いただけます
フランス語上演も美しくてわたしは好きです。実際、音符とが言葉とが合っているので歌いやすいですし、役としても、カルメンはもとより、ミカエラもフラスキータもフランス語でもやってきました。
フランス語上演作品も「カルメン」だけでなく、「ミレイユ」「フォルテュニオ」「天国と地獄」「青ひげ」などかなりの数をやってきました。その間、わたしの言語指導にあたる位置に多くの方がかかわってくださいました。来年の「女王卑弥呼」指揮者の飯坂純氏なんてあきらめずに何本もご一緒いただきました。


さて、今回のカルメンの稽古、緊張度をあげている点がありまして。いまやフランス語のディクション指導や字幕用の対訳、台本翻訳などなど.音楽業界におけるフランス語に力を発揮しているバリトン歌手の和田さんも共演者にいること!
聞けばなんでもアドバイスくれるし、正直だし、頼りになるんです。が、同時にアラもよく聞こえるだろうしと緊張してしまったわけです。


でもそんな和田さんに今日誉めてもらいました。嘘みたいな本当の話。ちょっと、これは、自分の進化をほめてあげねば(笑)なんです。めちゃくちゃ嬉しいです。


フランス語をしっかり勉強し、単語も文章も相手のセリフも意味を理解していたとしても、発音が綺麗かどうかは別です。語感センスがある人は耳で聞いたものを上手に真似できて意味が分かっていなくてもフランス語に聞こえるなんてことはよくあって(他の言語も)、悔しい思いを長くしてきています。
さきほどの和田さんとフランス語もので共演した10年くらい前、自分のフランス語がどう聞こえているか質問したところ「カタカナに聞こえる」と。打ちのめされたタイミングがあるんです。


そこから発音への執着度をあげて、ひたすら必死にやってきたことが、ほんの少し報われた気がしました。今日はいい夢を見れそうだな。





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