感想 「朝起きた時に腰の痛みを心配しなくなりました」

今回はトレーニングを受けている方からの経過報告をいただきました。
腰の痛みで相談に来られました。
安静にしている時には痛みはないものの、ベッドから起き上がる時やイスのしゃがむ・立ち上がる、歩くなどの動作をする時に痛みが出る。
病院では痛みを治すには手術をした方が良いと勧められたそうですが、今すぐしないといけないような状態ではないので運動で痛みを改善できないかといろいろ探していたそうです。

「毎回トレーニングの後は腰の痛みもなくなっていましたが朝目が覚めると腰は痛くないか気になると痛みが少しずつ戻ってきてしまうということが続いていました。
トレーニングの中で意識のお話を聞いて、たしかにトレーニングの時には全く腰の痛みのことを気にしないなと思って朝起きた時に腰が痛くないか探るのをやめて大丈夫、問題ないと思うことを続けてみました。
そうすると朝、目が覚めた時だけでなく普通に過ごしている時でも腰の痛みのことを気にすることもなくなって、いつの間にか腰が全く痛くなりました。」

元々、組織に手術をしないといけないほどの大きな異常はないということでしたので腰の痛みはからだのバランスの崩れが原因でした。
トレーニングで崩れたバランスを整えて捻じれや傾きといった全身の崩れが直ると腰の痛みは気にならなくなっていました。
しかし、ずっと痛みを抱えて過ごしていたために痛くないのに腰を気にする癖がついてしまっていました。
痛みが出る時はからだが崩れた時ですので整える、緊張をゆるめる手段を伝えて実践してもらっていましたが、それをすることで痛みが軽減する、時には痛みがなくなるということを体験することで徐々に腰の痛みを心配することもなくなってきたのだと思います。

骨などの組織に大きな異常はないのに痛みがあるというケースで意識が原因になっているということは現場で指導していて多い印象です。
そういった方でもからだが整えば痛くない、適切に動作を行えば痛くないのだということをトレーニングの中で体験し、そのように思えるようになることで意識が変わり痛みが良くなっている方も多くいます。