#201 しゃがむ、立つ、歩くについて学んできました

今回のテーマは「しゃがむ、立つ、歩くを考える」でした。

・体験したことを相手に提供する難しさ

先日個人教授で中間位を体験し、自分の中での中間位の意識が変わりました。
自分が感じたからだの感覚、動かす感覚を指導している方にも提供することができれば良い結果が見られると思いながら指導してみました。
しかし、体験しただけで動画に撮ったものを見ただけでどのように動かしたかを十分に理解することができず満足のいく成果が見られないものもはありました。
今回は自分が相手のからだを動かしていく部分に時間をかけて取り組むことができました。
まだまだ工夫しないといけないことは多いですが、自分が感じた中間位を伝えることができそうです。

・中間位で動くとは

中間位で動かせるようになるための方法として意識を使います。ヒトのからだは素粒子の集まりです。小さな粒の集合体が硬いものにはならないはずです。自分のからだだけでなく、周りの空気も宇宙も全て素粒子です。その中で自分のからだがどのようにできているかは見たり触ったりすることで認識していますが、もう一つ動く(筋感覚)でも認識できます。自分がどう動いているかという筋感覚のレベルが上がれば中間位で動かせるようになりますが筋感覚は本人の問題ですので感覚が鋭い人ばかりではありません。そんな時に一番簡単なのが触覚を使うことです。しかし、究極的にはどう動かしているかもわからないようになることです。それはヒトのからだは素粒子だからです。素粒子の中で素粒子が動いている、移動しているのです。動いていると感じているのは意識で感じているだけです。どこを触っても同じにしか感じないというのが中間位になっているということ。素粒子が揺れている、全部が一緒に揺れているという意識が持てればからだは変わります。からだを整えるということはすべての細胞が一緒に動いているということになります。

・脊柱の回旋を使って体幹を整える

先日体験して感覚が大きく変わったものの1つに体幹の回旋を使って体幹を整えるアプローチです。
以前は骨盤、腰椎の方から回旋していくアプローチでした。
もちろんそれでも良い成果は見られていましたが、先日体験したのは頸椎の方から回旋していくアプローチは録画したものを見てみるとかなり捻っているように見えましたが、受けていた感覚は全く辛くない、むしろ以前のものより楽で気持ち良いと感じるほどでした。
まず模型を使っただいたいの動きのイメージを教わり、その後実際にトライしてみましたが同じようにやっているようでも手順が抜けていたり脚を置く位置、膝の倒し方、手の当て方、揺らしかたなど些細なところで微妙に違っていて筋肉に緊張が残ってしまうことがありました。
自分のアプローチの問題点を即座に修正してもらいながら何度もトライすることで動かす感覚も良くなり良い成果も見られました。
手や動かし方の微妙なところも結果への影響は大きいですが、自分がどのようなイメージでからだを動かしているかということの重要性を特に感じました。
イメージができていると全身が繋がって動いている、緊張が緩んできた、整ってきたという感覚が手のひらを通して感じられました。

・中間位でのしゃがむ-立つ

次はしゃがむ-立つ動作。
特にしゃがむ動作は足首の力を抜く、緩めるだけでお尻が落ちる感覚が自分でやった時は掴めたのですが、いざ指導するとなるとそのようなイメージで動いているようには見えないという課題がありました。
自分が思うようなしゃがみができるようになるために必要なのはやはり中間位で立てるようにすることでした。
そうなると立ったところからやるのは難しい。
なぜならいきなり中間位で立つことが難しいから。
まずは中間位で座ったところから立ち上がることから始める。中間位で立ち上がれるようにすること。それができれば中間位でしゃがめるようになります。
言葉にすると簡単ですが、実際に指導しするとなると相手が中間位で動けていることをきちんと見抜く目が必要になります。
まずは軽いベントオーバーでお尻が浮く感覚を掴ませるのですが、どうしても相手が浮かそうとしてしまい自然に浮きません。
その原因はベントオーバーをした時の背面の緊張や腕で支えようとする緊張が動きの中で出ているからでした。
自分では気づけないちょっとした緊張も動きを見るレベルが高いと気づいてしまいます。
そういった些細なところを指摘していただきながら指導してみると軽いベントオーバーでもお尻が浮いて中間位で立ち上がるように導けるようになりました。
そしてしゃがむ動作は足首の力を抜く、緩めるとお尻が落ちるという感覚を浅いしゃがみでインプットし、イメージが掴めたらお尻から落ちていきその上にある体幹、肩甲骨、腕、頭が一緒についていく感覚を掴ませることができると足首を意識しなくてもお尻から落ちていくという意識だけでしゃがめるようになりました。

・歩く

歩く動作も片脚できちんと体重を支持しないといけない、体幹が前方へ進もうとすると腕は前に振れ、脚は後方へ押す動きがタイミング良くできないといけないと考えていました。
しかしなかなかうまくいかないことも多くありました。
そこで歩く時の体幹・腕・脚・腕がどう動くのかという感覚を掴ませるにはどのように指導を進めていけば良いのか確認をお願いしました。

それも結果としては中間位で立てるようになれば中間位でも歩けるはずなのでからだをどのように動かすかを特別考える必要はなかったのです。
意識は1つしかできないのですから片脚で支持するとか腕や脚の動きを意識させるということの方が難しい。
中間位で立って前・あそこまでいこうという意識だけで自分が思っていたスムーズな歩きが現実化しました。
動きを変えるには意識の持ちようだということを感じました。