サリンジャーと私と… | 日々のちいさな記録帳


私が17歳だった頃「ライ麦畑でつかまえて」を読んでいた私を見て、兄が私の為に「バナナ魚日和」を買ってきてくれた。兄は後に27歳で亡くなり、私は「フラニーとゾーイー」のフラニーみたいになってしまった。不思議な出来事だと思う。

私にとって兄は、良い意味でも悪い意味でも影響力のある人だった。
音楽や漫画、ゲーム、サブカルチャーの殆どと、進路‥
私の多くは、兄から影響を受けたものばかりだ。

私にはゾーイーが居なかったから立ち直るのに随分時間がかかった。

兄のお友達、あらかじめ決められた恋人たちへ さん(池永さん)が兄を偲んでアルバムに歌を残して下さっている。
(9曲目の「ヤナガ」という曲)

ブレブレ
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池永さんは東京からご夫婦で墓参りにも来てくださり本当に感謝している。
(遺影になった兄の写真も池永さんの奥様のバンドのTシャツを兄が来ているところを私が東京に行ったときに撮影したものになった)

兄が生前、あやしいわーるどに掲示板を持っていて、兄の死後そこから、私は現在の文学極道の発起人と出会い、今でもゆうなさん、平川綾真智さん、もとかさんと頻繁に連絡を取り合っている。

今でも、どこか、兄の影響下にあるようで、運命というのは本当に不思議なものだと思う。