自動車修理屋の日記
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SW20 MR2 旧車再生の闇 中古車の現実 何故こんなに壊れている? part3

どうも!

 

モータースです。

 

 

 

 

MR2再生プロジェクト盆栽3号。

 

part 3でございます。

 

 

part 1はこちら。

 

part 2はこちら。

 

 

 

ISCVをOHするのでスロットル周りを外します。

 

ついでにバイパスホースも交換しておきます。

 

汎用ホースも無いのですが新品交換します。

 

デスビの軸からオイル漏れしているのでそこも交換。

 

外す前に点火タイミングを見てみると

 

イニシャルでBTDC 0度位。

 

これではアイドル不調や加速不良になってしまいます。

 

組んだ後にタイミングの調整をします。

 

 

 

 

 

 

当然の様に軸のOリングは

 

カチカチのプラスチックの様になっていました。

 

 

 

 

 

 

エンジンコンディショナーで洗浄した後に

 

インテークバルブをスコープカメラで見たら

 

結構綺麗な感じでした。

 

洗浄で汚れが落ちたのか

 

元から綺麗だったのか分りませんが、

 

この画像を見る限り良い感じです。

 

 

 

 

 

 

キャリパーが引き摺っているので

 

前後キャリパー、ブレーキマスターを

 

オーバーホール。

 

もちろんブレーキホースも4本交換します。

 

引き摺っていたキャリパーは

 

錆が酷いですね。

 

 

 

 

 

 

頑張って磨きました。

 

 

 

 

 

 

ブレーキパッドも汚いですね。

 

今までの整備工場でのいい加減な車検整備状況がよく表れています。

 

 

 

 

 

 

全てのパッドのシムをここまで磨きます。

 

 

 

 

 

 

クラッチマスターのリザーバタンクに

 

ヘドロの様な物が溜まっています。

 

今までの車検でこの車を整備した人は

 

こんなに汚れていて気にならなかったんでしょうか?

 

 

 

 

 

 

レリーズシリンダーからもクラッチフルードが

 

漏れているので外します。

 

 

 

 

 

 

この付近をごっそり外すので

 

エンジンマウントも交換します。

 

NA用は元々首の皮1枚で繋がっているので

 

ガッチリしているターボ用に交換します。

 

 

 

 

 

 

クラッチホースも交換です。

 

 

 

 

 

 

 

レリーズシリンダーからプッシュロッドや

 

ピストンを抜くと酷い状態です。

 

 

 

 

 

 

シリンダー内をホーニングしましたが

 

シリンダー内面に錆による深い傷が入っています。

 

インナーキットだけ交換しても傷の部分を

 

ピストンのカップが動くので

 

何れカップに線状の傷が入りオイル漏れしますので

 

シリンダーASSY交換になります。

 

 

 

 

レリーズフォークのピボットから

 

キーコキーコ異音がしますので

 

画像の丸印の様にスコープカメラ先端にノズルを付けて

 

画像を見ながらピンポイントで

 

ベルハンマーゴールドを給油します。

 

 

 

 

 

クラッチマスターのシリンダー内も

 

ピストンは錆で結構酷い状態ですが

 

シリンダー内面はホーニングだけで大丈夫でした。

 

 

 

 

 

 

シフトリンケージのブッシュもガタガタで

 

元々は真円なのに歪な楕円になっています。

 

ここにガタがあるとシフトノブの縦方向にガタが出ます。

 

これでは気持ちのいいシフトチェンジなんて出来ません。

 

 

 

 

 

ピロ加工します。

 

可動部にはメタルグリスを塗布します。

 

 

 

 

 

ピロ加工したら

 

こっちもやっておきたいですよね~

 

右が新品コントロールブッシュ。

 

左が付いていたダメダメブッシュ。

 

摩耗が酷いです。

 

 

 

 

 

たぶん20年以上交換されていない燃料フィルター。

 

バンジョーボルトが途轍もなく固く締まっていて

 

フィルターがねじ切れるか

 

12.7の60センチロングスピンナーが壊れる

 

はたまた私の腕が複雑怪奇骨折するか

 

かなりきわどい攻防戦でしたが

 

無事外れました。

 

フィルターを分解すると使い過ぎて真っ黒ですね。

 

そう、なんでも使い過ぎると黒くなっちゃいます。汗

 

 

 

 

 

 

エアコンベルトとオルタネーターのベルトも交換します。

 

こんなに酷くなるまで放って置かれたのでは

 

車検の意味が無いです。

 

車検さえ通れば良いのか

 

それとも次の車検まで

 

安心して乗れるように整備するのかは

 

整備士の判断になります。

 

 

 

 

 

 

エアコンのアイドラプーリーからも鈴虫が鳴いている様な

 

異音がしていますのでプーリーを交換します。

 

 

 

 

 

 

以前足車のワゴンRみたいに

 

突然警告灯がついて家まであと一歩のところで

 

路上で止まってしまったのではたまりませんから

 

オルタネーターも今まで交換歴が無いようなので

 

予防整備でリビルト交換します。

 

見るからにヤバそうですね。

 

 

 

 

 

カウルトップベンチレータールーバーも

 

歪んでパカパカしているので修理出来る様なら

 

修理します。

 

 

 

 

 

カウルトップを外すとドロドロの汚れが付いていましたが

 

そうそう外す機会も無いのでこの機会に掃除しておきます。

 

錆付いたワイパーリンクも錆転換スプレーでコーティング。

 

 

 

 

 

外したのを修理しようと思いましたが

 

余りに状態が悪いのと割れた欠片も

 

ごっそりなくなっていたので

 

以前リビルトしたカウルトップベンチレータールーバーを

 

取付します。

 

ネジの取り付け部分の殆どが割れていたのですが

 

全て繋ぎ合わせて形成しリペアしています。

 

形も歪んでいたりしないので長持ちすると思います。

 

 

 

 

 

塗装もしたのでピカピカになり過ぎてちょっと違和感がありますが

 

そのうち劣化して良い具合になるでしょう。

 

 

 

 

 

因みに外した部品は損傷が酷い為

 

ゴミになってしまいます。

 

その前にちょっヒートガン補修の練習をしてみます。

 

 

 

 

 

 

 

ワイパーアームも錆で茶色になっていたので

 

簡単に塗装し、ブレードゴムも撥水タイプに交換。

 

 

 

 

 

初入庫の車は必ず欠損している

 

メインシャフトロアダストシールも交換。

 

劣化して粉々になっていたりします。

 

 

 

 

エアコンガスも少なくなっているので

 

漏れ止めとガス補充。

 

蛍光剤も入っているので

 

もし何処か漏れていても

 

発見しやすいメリットがあります。

 

 

 

 

 

走行中止まる寸前の時や

 

アクセルをあおってエンジン回転が下がる時

 

アイドリングの800rpmで止まらず

 

500rpm以下まで落ち込んだ後に

 

なんとかアイドルの800rpmまで上がります。

 

エンストする事もあり結構ヒヤヒヤします。

 

CO、HCを測るとCOが5%以上。

 

今までこの状態で車検を通していたと仮定すると

 

検査の時だけゴニョゴニョして通してたんでしょう。

 

まともな整備工場なら修理の提案があるはずです。

 

代行車検やユーザー車検だと

 

”車検さえ通れば後の事は知らね” って感じでしょう。

 

これも修理済みなので冷や汗をかく事も無いでしょう。

 

 

 

 

 

マフラーから出る水分も殆ど透明に。。

 

以前は真っ黒な水滴が出ていたのですが

 

それも無くなりました。

 

 

 

 

 

 

フォグランプの高さ調整機構が殆ど壊れていますが

 

と言うか修理していない車は全て壊れているので(断言します)

 

ここも修理します。

 

取付の+ネジが殆どの場合錆で腐っているので

 

スンナリ取れればいいのですが

 

取れない場合、バンパーを外すにも全てのネジが錆で固着。

 

そんな状況に諦めて解体車になってしまう事が多いです(嘘)

 

 

 

 

 

未修理の車両は全てこうなって壊れています。

 

 

 

 

 

 

片側は苦戦の末外れましたが

 

もう片方はバンパー側に溶接されたナットが外れ

 

+ネジが永遠に空回りします。

 

もう解体車にするしかありません(2度目の嘘)

 

 

 

皆さんならどうしますか?

 

① 次の日になっていればたぶん直っているから早めに寝る。

 

② ヤホー知恵袋で頓珍漢な回答を本気で信じてみる。

 

③ とりあえず何でも願いが叶う壺を買ってみる。

 

④ 副社長が成長して何とかしてくれるのをひたすら待つ。(あと10年位)

 

 

 

そんなこんなで

 

実際どうやってフォグランプを外すかと言うと

 

ドリルでネジを壊して外すよりも

 

ロングドライバー先端をナイフの様に削り

 

フォグ取り付けのプラ部分を叩き切って外した方が

 

一番早いと思います。

 

叩き切った部分は溶着修理しないといけませんが

 

手間や工賃を考えたらこれがベターでしょうね。

 

 

 

高さ調整機構を修理して

 

フォグのバルブも交換します。

 

 

 

 

 

 

ヘッドライトのH4バルブも交換します。

 

青くコーティングされたバルブは

 

車検の検査でよく落ちます。

 

光度不足や光がまとまらない等で

 

本当に駄目バルブですからクリアタイプの

 

ごくごく普通のH4バルブに交換します。

 

以前、お客さんが検査に受かり易い様にと

 

青いハイワットタイプに態々付け替えて入庫したんですけど

 

結局検査に受からなくてごくごく普通のクリアタイプの

 

H4に交換してスンナリ検査に通りました。

 

他にスモール、テール、ストップ、リバース、ウインカー、

 

ルームランプ、カーテシ、ラゲージルーム、

 

A/Cパネル、S/W、ハザード、シガープラグ、メーター内バルブ全て交換。

 

車両の照明部分は全て交換しました。

 

 

 

 

 

 

 

タイヤも前後新品に交換。

 

純正サイズではありませんが

 

前後同メーカー、同グレードで揃えました。

 

 

 

 

 

今回いろいろな所が壊れていて

 

細かい部分まで

 

かなり手を入れました。

 

盆栽3号車も昨日無事ナンバーが付き

 

約半年ぶりに公道復帰しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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