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ビューティフル、ワンダフル! 復活されたお能『奈良八重桜』by 奈良八重桜の会

2024年05月02日 | 奈良にこだわる
先週(2024.4.27)、「復曲能『奈良八重桜』上演会」を見に行ってきた。お能には苦手意識があるので長年、遠ざけていたが、主催団体「奈良八重桜の会」にはたくさんの知人がいるので、年初に申し込んでおいた。すると1月26日には「満席」になった、と会のFacebookで知った。
※トップ写真は産経新聞の記事サイト(4/27付)から拝借

この日のプログラムは末尾に記載したが、金春穂高さんの分かりやすい解説や、4人の識者によるトークがあり、楽しく予習をしたあとに能が始まった。奈良新聞(4/29付)では〈「奈良八重桜」を初演 室町時代に創作も 江戸初期に途絶え 幻の能、現代に蘇る〉という見出しで紹介されていた。全文を抜粋すると、

室町時代に創作された能の復曲に取り組む「奈良八重桜(ナラノヤエザクラ)の会」(上田トクヱ会長)は27日、「復曲能『奈良八重桜』上演会」(奈良新聞社後援)を奈良市春日野町の奈良春日野国際フォーラム甍・能楽ホールで開き、復曲能「奈良八重桜」を初演した。会員や能関係者、伝統芸能に関心のある人ら約500人が来場した。

江戸時代初期以降は上演されなくなっていた幻の能「八重桜」を、同会設立20周年記念事業の一環で「奈良八重桜」として復曲。県花・ナラノヤエザクラの普及・啓発につなげたい考え。資金はクラウドファンディングで募り、「金春流」シテ方能楽師の金春穂高さんに復曲を依頼した。

 復曲能「奈良八重桜」は、春日大社摂社・水谷(みずや)神社の神様が、ナラノヤエザクラが咲き誇るなかで、平穏に栄える世をことほぐというあらすじ。来場者らは、ナラノヤエザクラを題材とする能の世界を堪能した。上田会長は「(復曲能を通じて)ナラノヤエザクラの普及につながれば」と話した。


ここに来るまでには、大変なご苦労があったようで、上田トクヱ会長は冒頭のご挨拶で、感極まって落涙されていた。そのようなご努力が実り、この日のプログラムは、とても素晴らしかった。お能は何度もの再演を経て、磨き上げられるのだという。ぜひ今回の1限りではなく、機会をとらえて再演され、たくさんの方に見ていただきたいと願う。







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