お薦めドラマ・映画ということで、今回は2本を紹介します。1つ目は「ビジネスマンに読んでほしい本 第1位」(楡周平さん著の原作本の帯から)とある物語を、大泉洋さん主演でドラマ化した『プラチナタウン』です。
出世街道を外された総合商社課長の山崎鉄郎は、やけ酒を呷り泥酔。気がついた時には厖大(ぼうだい)な負債を抱えた故郷・緑原町(みどりはらちょう)の町長を引き受けることに。だが、就任してわかったことは、想像以上にひどい実情だった。私腹を肥やそうとする町議会のドンや、田舎ゆえの非常識。そんな困難に挫けず鉄郎が採った財政再建の道は、老人向けテーマパークタウンの誘致だったのだが……。(原作本のあらすじから)
2つ目は96年前に著された新聞小説を映画化した『西部戦線異状なし』です。第一次世界大戦の西部戦線を舞台とした、若きドイツ兵パウルの物語を描く。自分と仲間たちの生き残りをかけ塹壕(ざんごう)の中で戦ううちに、戦争の興奮が絶望と恐怖に変わっていく。第95回アカデミー賞で作品賞含む9部門でノミネートされるなど、世界で様々な賞を受賞した話題作。
熾烈な戦闘が繰り広げられる前線からの最後の一時帰国をした時に、お兄さんが語った言葉が池田先生は、強く命に刻まれたそうです。
「戦争は決して美談なんかじゃないぞ」
そのお兄さんもあのインパール作戦で戦死しました。自分も含めて現在は「戦争を知らない世代」が大部分を占めています。どれだけ映画の中で「戦争の残酷さ」を描いたからといって、実際の悲惨さの万分の一も実感できるものではないかもしれない。
現在もウクライナ、中東、アフリカ・スーダン等で、実際に戦争が起こっているのが現実です。せめて冷徹なまでに悲惨を描ききったこうした映画が、戦争というものを直視し平和構築への手立ての一つになれば、何らかの意義があるのではないでしょうか。
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