知的発達障害者の長男を私はいつの日か残して去っていきます。
親が子どもよりも長く生きることは少ないです。
いつの日か…この世に長男を残して逝く私が長男のためにしなければならないことの一つが長男のグループホームへの入居です。
そして、もう一つが成年後見人の選出です。
グループホームへの入居は色々な経緯がありましたが、幸いなことに現在摂津市のグループホームでこの1年問題なく過ごせております。
グループホーム・オリーブハウスさんの世話人の皆様のお陰です。
そして、その前にグループホームを転々としていた時から支援を続けてくださった日中活動の場であるスマイルクオ摂津の職員さんの皆様のお陰です。
1年もの間、粗暴行為がなく過ごせたのは何年ぶりでしょうか。
嬉しく安堵の気持ち、そして相反する気持ちですが、再び粗暴行為が出るのではないかという不安がなくならないのです。
粗暴行為がなくなっただけではなく、何も出来なかった長男が自分の衣服を洗濯して干し、自分の食器を洗っていると知った時「今のグループホームに入居して良かった。」と思いました。
感謝の念が絶えません。
そして、もう一つの「しなければならないこと」である成年後見人の選出ですが…
去年の12月に高槻市役所で療育手帳の更新の際に窓口の職員さんから「成年後見人については息子さんが若いので個人での成年後見人ではなく、法人による成年後見人の方が良いです。若い方の場合ご本人よりも成年後見人の方が早く亡くなる可能性があるからです。」と教えていただきました。
その上、高槻市内で成年後見をしているNPO法人を教えてくださったのです。
本当に感謝しています。
そのNPO法人で面会をしていただき、今年2月初旬に「成年後見をします。」とのお返事を頂きました。
3月中旬に長男に面談してくださいました。
面接はグループホームで行われ、長男と私、そしてグループホームの世話人さんとNPO法人の方4名でした。
グループホームの世話人さんから来る人の名前を教えてもらっていたのでしょう。
長男は初めて会ったNPO法人の方の顔を見てすぐに「こんにちは。Kさん。」と挨拶したのです。
驚きました。
面談も穏やかに過ぎました。
この面接の次の日に私は大阪家庭裁判所に行きました。
「成年後見申立てセット」を貰うためです。
随分前ですが、私は夫の甥の成年後見人になりました。
今は下りています。
成年後見申立てについては知っているので、難なく出来ると思いました。
大阪家庭裁判所に着いて驚いたのは、正面玄関で持ち物チェックが行われていたことです。
「甥の時はなかったよね。」と思いながら、持ち物を全て渡してチェックしていただき中に入りました。
前に来ていたのに、後見申立ての場所が分からなかったです。
無事に「成年後見申立てセット」を貰いました。
「成年後見申立てセット」を貰ってから、全ての書類を整えることに注力しました。
高槻市役所で「戸籍謄本」と「住民票」を取り、大阪法務局に行き「成年後見の登録がされていないことの証明書」を発行していただきました。
茨木市にある法務局に行き「不動産の登記簿謄本」(土地と建物)を発行していただきました。
グループホームの責任者に「本人情報シート」を渡して作成を依頼しました。
新阿武山病院には「診断書」を渡して作成を依頼しました。
その他の書類に私は記入して、領収書などをコピーしました。
依頼した書類は全て頂きました。
最後に権利擁護たかつきに「後見人等候補者事情説明書」を渡して作成を依頼しなければなりません。
出来れば、あす権利擁護たかつきに行き、私が整えた書類を渡して、「後見人等候補者事情説明書」を渡したいと思っています。
知的発達障害者の成年後見申立てについてお伝えしたいことがあります。
父親の死亡後に、自宅などの不動産を本人が相続していても登記が出来ない場合があります。
成年後見人がいない場合です。
その場合、申立人は「登記していないから」という理由で「不動産の登記簿謄本」(土地と建物)を不要と思うでしょう。
ですが、必要です。
登記していないだけで相続していますので、「不動産の登記簿謄本」(土地と建物)は必要書類です。
これがお伝えしたいことです。