監督・脚本 山崎貴
撮影 柴崎幸三
編集 宮島竜治
音楽 佐藤直紀、伊福部昭
出演 神木隆之介、浜辺美波、山田裕貴、青木崇高、吉岡秀隆、
安藤サクラ、佐々木蔵之介
2023年 製作国 日本 上映時間 2時間5分
ゴジラが誕生して70年。
アニメやハリウッド製を含めて40本近くの作品が生まれていますが、
ゴジラと言うキャラクターだけが独り歩きしてしまい、
1作目のゴジラが象徴する背景が蔑ろにされて来ました。
本作は、水爆が生み出した大怪獣と言う原点に帰った真のリメーク作品で、
ゴジラと襲われる人との距離もより近くに設定されているので、
命の重みがストーリーに織り込まれた、
シンプルで分かりやすい人間ドラマに仕上がっています。
原爆の父オッペンハイマーを描いた作品が、アカデミー賞最優秀作品賞を
受賞した同じ年に、本作が最優秀視覚効果賞を受賞出来たのは、
ある意味象徴的な出来事で、ロシアによるウクライナ侵攻や
イスラエルとハマスの武力衝突によって、新たな核戦争の脅威が
人類に圧し掛かっている状況に対する危機感の、何よりの答えではないでしょうか。