2012年インテリア業界重大ニュース | 勝手にしたらカーテン屋・粋に書いても没記

2012年インテリア業界重大ニュース

1年ぶりの更新や。

業界裏話的なネタはいっぱいあったんやけど、公にするには言い回しなどで 


けっこう神経つかうし、そんなこと考えてたらなかなか書けへんかったんやわ。


このインテリア業界の重大ニュースだけは自分のメモとして書いとこと思てんねんわ。


今や、インテリア業界のマスコミは、インテリアエイジはずっと前になくなったし、


インテリアタイムズも去年なくなったし、残っているのはインテリアビジネスニュースと


室内装飾新聞だけやし。


どこもそうやけど、景気がよくないと発行部数は伸びへんし、そうなると広告主に


頼らざるえんがな。


そしたらやな、広告主であるメーカーの悪口なんか書けへんがな~。


だからやな、みんな思っていても、メーカーを批判的には書かへんがな。


業界紙はいっぺんメーカーに対して、インテリア業界最大のイベントである


ジャパンテックスに対してどのように取り組んでいるのかを


「NIF会員企業アンケート」調査して各社の対応を新聞に大きく書いてほしいわ。



わいはちゃうで~。



ここまで書いたらメーカーから取引停止になるかもしれんと怯えながら書くで~。


ユーザーの声として、胃が痛くなっても言いたい(胃痛い)

この業界の片隅で生きるもんとして、なんとかこの業界をよくしたいという想いはあるねん。


今回は辛口やで。私の独断と偏見やし、文句をいいたい奴もおるやろうけど


かまへん。


じゃ~ん




2012年を振り返る重大ニュースや


1位  サンゲツ日比賢昭会長ご逝去 新社長に日比祐市氏就任


わいはサンゲツで5年間お世話になった人間やねん。


今こうしてインテリア業界で生きて来られるのはサンゲツのおかげやし

ちょっと偏見かもしれんけど、わいにとってはいっちゃん大きなニュースやったなぁ


わいとこは、サンゲツカーテンはあんまし売ってへんけど、サンゲツは大好きやねん。


お別れ会にも行ってきたけど、多くのOBがきてはったなぁ。

そのときにもろた日比会長が好まれて使われた言葉集のトップが


ゆっくり歩けば遠くに行ける」やねん。


これはロシアの格言やけど、日比会長のお好きな言葉としてわいも


使わさせてもーてるねん。



生活信条としていてわいの年賀状には21年間この言葉を書いているから


わいの周りでは、わいの言葉と思ってる人も多いねん。


お別れ会の時に、和歌山の同業者に会ったら、開口一番


「小嶋さんの言葉を日比社長がパクってはりますやん」と言われたやん。


わいはいうったった。「この無礼もの。ちゃうで、これは日比会長のお好きな


言葉でわいがパクってんねん」


でもな、ここだけの話やけど、あまり大きな声ではいえんけど、


サンゲツ内で


「ゆっくり歩けば遠くに行ける」なんていうたらどやされるで~


「なに ぼんやりしとるんだがや」といわれるで~


日比会長だって全力疾走されていたと思うやけどな。


今度、社長になられたのは在籍時の専務で日比祐市氏。


わいなんか、直接指導も受けたし、いまだお話をする時は


緊張するし直立不動やな。


来年のサンゲツは経営方針や人事でも大きく変わるで~


それにしても、81歳の日比社長をはじめ、80歳前のトーソー大槻社長、


ニチベイの福岡社長、皆元気やな



2位 ジャパンテックス合同開催


インテリア業界の最大のイベントであるジャパンテックスは「ジャパンホームショー」との


合同開催やったけど、単独での入場者数は前年割れや


あかんな。


日本インテリアファブリックス協会の会員企業がやる気がないから魅力がないねん。


ほんま、それ


実行委員長は事務局やし、来年も事務局が実行委員長やて。


いっちゃなんやけど、事務局はまとめるとこちゃうのん、リーダーシップなんか


発揮できるの?


事務局がジャパンテックスのポスターを貼ってくれる販売店を募集したら


全国で何社インテリア販売店があるのか知らんけど、たった32社しか集まらへんねんて


わろたわ。


こんな、NIFの会員企業の営業員に声掛けて1人1社ポスターを貼ってもらえる業者を


選びなさいというたら500社ぐらいはすぐ集まるやろが。


各社に競争させたら1000社ぐらいは集まるやろ。


実行委員長がわるいというてんのとちゃうで。


NIF会員企業がなんも協力せんと実行委員長に投げているのが悪いんねん。


業界の発展のためにもうちょっと真剣に取り組もうよ。



3位 タチカワ パーフェクトシルキー発売


タチカワが高機能ブラインドであるパーフェクトシルキーを発売をしたんだわ。


機能性が云々より、このタチカワの戦略が、今後のインテリア業界の試金石やね。


グレードを上げて差別化をして、販売掛け率も上げたんやな。

これを売らんなあかんちゅうことでタチカワも必死のパッチや。


営業のノルマがキツイらしく、天皇誕生日にもお客さんとこへ泣きついて行ってる


営業がおるというのをツイッターで知ったで。


ようがんばっとるわ。


この営業力と人間関係で、ジャパンテックスに10人勧誘したらパーフェクトシルキー


1本売ったと同じ評価をしたると会社がいうたらジャパンテックスの入場者数は


4000人は増えるで~


タチカワの営業力はピカイチやし、それなりに訳ありでよう売れているという話


やけど、人間関係より、商品力をアピールして売らんなあかんわ。


こんなやり方やったら失敗ちゃうか~


メーカーが思っているほど、エンドユーザーはブラインドに差別化された機能性


なんか求めてないと思うけどな~


4位 ニチベイ ハニカムスクリーン「レフィーナ」発売


ハニカムスクリーンと言えば今まではハンターダグラスのデュエット・シェードが


人気なんだけど、ハンターはどこにも売らんしちょっと高いしという中で、国内


主要メーカーのニチベイが出したのが大きくてよう売れてるみたいやなぁ。


わいの店もニチベイがハニカムを出してから、ハンターのデュエットがよう売れるように


なったんや。


やっぱりメカはニチベイの方がはるかに安心や。生地はハンターの方がええわ。


ハンターの二重構造になっているアーキテラはええし、ハニカムの大きいサイズの方が


人気やな。


でもな、ニチベイは知らんと思うけど、ハニカムの大きいサイズより小さいサイズの方が


断熱効果が高いねんね。


この業界の営業員で他社と比較して自社商品の良さをきちっと説明できる奴ってほんま


少ないで。もっと勉強しい~や。


5位 ロールスクリーンの発注サイズが各社5ミリ単位になる。


これはわいのブログの成果やと思うで。


わいは、ロールスクリーンは1ミリ単位で発注できるようにせんかいと書き続けてきたさかい。


6位 タテ型ブラインド、タチカワに続いてニチベイも均等ピッチになる。


これもわいがブログで書き続けてきたことや。


あとは遅れトーソーだけやな。


わいがブログに書いてきたことでメーカーを動かしたことは他にもあって、トーソーの


節電効果の出し方は消費者を惑わすからよくないと書き続けたら、


10月発売のロールスクリーンの見本帳からデータの出し方を変えたで~


あと、メーカーが3年保証するようになったのも、わいとこが5年保証を言いだしたからやと


思うで~。





7位 NIF 「 遮熱レースの定義と規格」 発表


びっくりしたがな~ ジャパンテックスに行ったら日本インテリアファブリックス


協会(NIF)のコーナーに「遮熱レースの定義と規格」についてパネル展示


してるやんけ。


こんなんいつ決まったん?写真撮影禁止となっていたので撮らなかったけど


一言一句写してきたがな~。


あとで聞いたらまだ決定した事項とちゃうらしい。


なんや、それ、


東日本大震災から1年9か月


震災後、各社バラバラにデータをだして、やれ遮熱レースやといいながら


ブームになってきたけど、エンドユーザーにはわかりにくいから、業界で


キチンとした基準をつくってやと言って来てNIFも動いたんやけど、


まだでけへんねんて。


ちんたらやっているうちに遮熱ブームは過ぎちゃんやで~


遮熱も一発芸人かよ~



8位 川島織物セルコン 10年ぶりに黒字


「2012年9月中間決算(連結)は、売上高が前年同期比2・9%減の155億9300万円となった。経常利益は2億1000万円(前期は5億9900万円の損失)で、7年ぶりに黒字転換した。純利益は1億8300万円(前期は5億5600万円の損失)で、黒字は10年ぶり。」


黒字になることがニュースになるぐらい悪かったということや。


来年は創業170年やで。がんばってや川島織物セルコン


でもや、売上が2.9%減でも利益が赤から黒に大幅増やねん。


もちろん、企業努力は認めるけど、


そのあとの記事にこう書いたるやんけ



 「主力のカーテンは個人向けで商品数を絞り込み、売り上げは前年同期を下回ったが、利益率の高い商品に注力したため、大幅増益となった。」


利益率の高いカーテンにということは、めちゃくちゃ高いということやな。


今の見本帳は、素人がみても定価が高いというのがようわかるもんな。


こんなことやっていたら、エンドユーザーはそっぽを向くよ。

ユーザーは今、気付き始めたよ。




9位 川島織物セルコン カーテンの見本帳「フェルタ」発売 目玉はECOな暮らし


川島織物セルコンが満を持してカーテンの見本帳を8月1日に発売をしたんや。


これがまた定価が高いんやけど、目玉商品として節電効果がより一層高くなるちゅう


「脱着可能裏地リバーシブル仕様」というのがあるんだな。


これは、最初の頃は説明会でもいの一番に説明をしていたんやけど、わいがこんなん


夏冬をリバーシブルで取り替えてもさほどかわらへんやんかとブログに


書いたんや。ここ 読んで


川島織物セルコンも認めるところで、そのあとの説明会ではうんともすんとも


言わなくなったというわけ。


どうしたんや、川島織物セルコンよ


カーテンを見ないで、カーテンの向こう側のサッシばかりみてたらあかんで~




10位 トーソーのコルト戦略 

 

      トーソーは低価格帯のブランドである「コルト」を全ての商品にだして充実させた。

      これはメカ物のシェアの低いトーソーの戦略としては理にかなったやりかた。


10位 壁紙が注目されてきた。


      輸入壁紙のネットショップの実店舗「WALPA」が3店舗になり、ジャパンテックスでも

      壁紙貼り方教室をやり大盛況


10位  リリカラ山田大輔会長ご逝去 


       ご冥福をお祈りします。


10位は同列




来年、この業界に望むことはみんなもっと勉強せんなあかんわ。


わいらもそうやけど、メーカーもや。


値段勝負じゃなくて、商品力や商品知識で差別化してやな、エンドユーザーに少々高こうても


ここで買おうと思わせるように業界全体のレベルアップが必要とちゃうの


わいらも、商品を知らんメーカーの営業から商品を買いたくないもんな


そのためにやな、メーカーは社員の教員もしっかりせなあかんし、自社の商品に


詳しい専門店づくりをせなあかん。


今、流行り出してきた「マイスター制度」  ここ に書いたんで読んどいて。


メーカーがもっと教育に力を入れていかんとこの業界はダメになる。





 

インテリア業界の今年を振り返ってみたが、


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