村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

うすうすと窓に日のさす

2024-05-01 22:57:35 | 村雨庵 稽古 

うすうすと窓に日のさす五月かな 子規

今日から五月
初風炉の水曜稽古だ
雨がシトシト寒い
時たま
ザーザー降って 寒い
エビネを切って
今日の花にした
掛軸は一行 薫風自南来
灰型は昨日作っておいたので安心
種火をいれて
炭手前
すると
藤灰がないですと言われた
出した記憶がある
確かにどこかにおいた
探したが 見つからない
藤灰がない時
変わりに何が使えるかと
一瞬考えた
小麦粉片栗粉ならあるけど
お線香の灰じゃあちょっとね
確か火鉢の灰というのがどこかにあったはず
あれでもよいか
うろちょろして
そうそう風炉用の炭斗に代えようと思ったら
その近くに
あった

 淡交社のふじ灰の説明
藤の樹皮を取り除き
焼いて灰にしたもので
化粧灰とも呼ばれます。
風炉蒔灰の一種であり、
風炉の灰器に入れ使用します。
ふじ灰は雪景色を見立ててのものとされ、
厳暑は多く、
初夏と名残はかすかに蒔かれます。
重さ(約)150g
ビニール袋入
990円
今あるけど
買っておこうかな
「ふじ灰」

写真は昨日撮ったもの
黄エビネ
奧に茶色の地エビネが咲いている

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名残は尽きぬ春の暮かな

2024-04-29 20:47:28 | お勉強

 藤原良経
佐保姫の 
霞の袖の花の香も 
名残は尽きぬ 
春の暮かな

【藤原良経】フジワラノヨシツネ
[1169~1206]
鎌倉初期の公卿・歌人・書家。
九条兼実の子。
摂政・従一位太政大臣となり、後京極殿と称される。
歌を俊成に学び、定家の後援者でもあった。
書では後京極流の祖。

今日はお茶碗研究会
薩摩焼のお勉強
薩摩焼は、
鹿児島県の陶磁器。
竪野系、
龍門司系、
苗代川系、
西餅田系、
平佐系、
種子島系
など

白薩摩は白もん
黒薩摩は黒もん
とも呼ばれた

薩摩焼
苗代川系 (当初黒もん、現在は白もん)、
龍門司系(黒もん中心)、
竪野系(白もん中心)
の3つの窯場がある
とネットにあった

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宵の春

2024-04-28 21:52:36 | Weblog

公達に狐化たり宵の春 蕪村

もうすぐ風炉なので
その準備
風炉釜は真形と筒釜
風炉を二台
眉ぶろと道安風炉
それに奉書をひき底瓦を置いて灰を入れる
五徳を置いて釜の高さ調整
あとは灰形を作るのみだ

四月もあと少し
春宵価千金

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岩つつじかな

2024-04-27 20:36:16 | 茶事 茶会 

  曽根好忠
山姫の 
染めてはさぼす 
衣かと 
見るまでにほふ 
岩つつじかな

今日は茶事の水屋
御弟子様のサカチカさんの茶事だ

まだ炉の季節だが
風炉でのおもてなしにしたそうな

風炉だと
挨拶のあと
すぐにお膳を出さねばならず
忙しい

汲出しをお出しする頃
ご飯に火をつけた
お客様の席入
挨拶が始まる

ガスコンロのご飯の蓋をそっとあけると
グツグツして
煮えて来はじめた
少しあとに
飯椀に一文字を盛る
ご飯は芯が残り
まだちゃんと炊けてない状態
汁椀は温めて青紅葉麩の種に
カラシをのせて準備完了
蓋をして待つ
なかなかお話しが終わらない
茶道口近くにより
早めにお願いしますと
手をぐるぐる回す

でないと
ご飯が冷める
熱々の味噌汁を張りたい

ようやく挨拶が済んだ
集中して
常のように懐石を終え
初炭
菓子で中立
後座は濃茶 後炭 薄茶
いつもより若干時間がかかったか
4時頃には茶事も終わり
フルーツをお出しした

朝9時からの茶事の最中
よその事は何も考えず
あっという間に時間がすぎる

写真はうちの青もみじ 今だけ
プロペラ状の種子ができてる

 

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卯の花の咲かぬ垣根

2024-04-25 22:24:39 | 村雨庵 稽古 

 藤原忠通
うのはなの 
さかぬかきねは 
なけれども 
なにながれたる
玉川の里

今日は昨日に続いて木曜稽古
掛物は桜も藤も終わって卯の花の和歌の
美麗な短冊

和歌の意味は
卯の花の咲いていない垣根はないが、
やはり名高く聞こえた
この玉川の卯の花の里は
いいものだ
    
玉川は「美しく清らかな川」
六玉川と言われている六つの玉川がある
この和歌もその一つ

大阪摂津の玉川は→
卯の花の名所。
京都、井手の玉川は→山吹。
志賀、野路の玉川は→萩。
東京、調布の玉川は→川にさらす布。
和歌山、高野の玉川は→旅人、氷。
宮城、野田の玉川は→千鳥。

この和歌を詠んだのは
藤原忠通
フジワラノタダミチ
[1097~1164]
平安後期の公卿
忠実の長男
別称、法性寺殿ホッショウジドノ
摂政・関白
父および弟頼長と対立し、保元の乱の原因となった
書にすぐれ法性寺流の開祖
漢詩集「法性寺関白集」
家集「田多民治ただみち集」
日記「法性寺関白記」

短冊を書いたのは
広幡豊忠 ヒロハタ トヨタダ
1666-1737 
江戸時代前期-中期の公卿。
寛文6年6月26日生まれ。権中納言久我(こが)通名の子。
広幡忠幸(ただゆき)の養子となり,
貞享元年従三位。
権大納言をへて,内大臣,
従一位にすすむ。
元文2年8月1日死去。
72歳。

覚えるのは難しい

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人もなき宿に匂へる藤の花 

2024-04-22 20:29:16 | 文の会

 紀 貫之
人もなき 
やどに匂へる 
藤の花 
風にのみこそ 
乱るべらなれ

今日は文の会
いつものイタリアンで待合せ
おつまみにグラスワイン
パスタを二種類
満足だ

家に戻れば
珈琲を飲んで一休み
ちっとお喋りのあと
お持たせのロールケーキをカットし
紅茶を沸かす
あまおうが入っているが
生クリームもカステラも
甘くない
甘くないにも程があるだろう
淡白過ぎて勿体ない
なんて
食べてばかり

伊勢物語を少しだけ音読
声がかすれて
出ない
結局食べてばかりだった

写真は
都内の公園の藤棚
友人の板子さんが撮った
きっと藤の花の
香りもしたであろう

藤の花の香りには、
筋肉の緊張を和らげ
疲れを癒し
痛みを和らげ
頭をスッキリさせる
作用があるそうだ

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智慧あり顔の木蓮の花

2024-04-19 20:12:57 | 村雨庵 稽古 

 与謝野晶子
春はただ
盃にこそ注ぐべけれ
智慧あり顔の
木蓮の花

昨日は木曜稽古
椿はほぼ終了
代わりに
庭の野草が芽をだし始めた
葉を広げ蕾を抱く芍薬
その足元に小さな地エビネ
紫蘭
それに
シャガ(射干)
別名は胡蝶花
あと
フタリシズカ
鳴子百合
宝鐸草
窓の外には黄エビネ
見上げると
木蓮も蕾がある
木戸のもみじは
葉柄を長々と伸ばし始め
いま丁度花を咲かせてる
一部はプロペラの種を持っている
このところは
庭に降りるのが楽しみだ

写真はイノさんが送ってくれた
某有名庭園の藤
見事

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朧月

2024-04-17 22:26:09 | 村雨庵 稽古 

海棠の花のうつつや朧月  其角

今日は水曜稽古
雨が降ったり止んだり
暑かったり寒かったり
春の気候は疲れるね

稽古の花をまずは切り取り
しばし流し水にしておくと
よく水が上がる
鳴子百合が可愛らしい

炭手前は
自在に手取釜
もうひとつの炉は
裏鏊釜ウラゴウガマの透木の扱い

炭手前は
初炭手前
後炭手前に
盆香合
初炭所望
後炭所望など
それに
大炉
吊り釜
透木釜
茶飯釜など
色々
炭手前は楽しい

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空のいとゆふ

2024-04-14 20:43:57 | 短歌・俳句の事

 藤原定家
春のおる
花のにしきのたてぬきに
みだれてあそぶ
空のいとゆふ

いとゆふ
とは

① 春の晴れた日に、
蜘蛛の子が糸に乗じて
空を浮遊する現象。
蜘蛛の糸が
光を受けて流れ乱れるさまは、
薄い絹織物にたとえられる。
また、蜘蛛の糸が
光の加減で見えたり
見えなかったりするところから、
あるかなきかのもの
にもたとえられる。
遊糸(ゆうし)。
《季・春》
② 春あるいは
夏の晴れた日に、
地面から立ちのぼる気。
陽炎(かげろう)。
③ 「いとゆうむすび(糸遊結)」の略。
(コトバンクより)


写真はうちの猫
ミーちゃん
写真を撮られるのが嫌い
寝てるかと思ったら
薄目
あいてる

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藤浪の

2024-04-13 21:33:11 | 茶道具、古美術、骨董

 大伴四綱ヨツナ
藤浪の
花は盛りになりにけり
奈良の都を
思ほすや君

大伴四綱 オオトモノヨツナ
奈良時代の官吏。
天平(729-749)初年のころに
大宰府防人司佑(さきもりのつかさのじょう)をつとめた。
17年雅楽助(ががくのすけ)となり,
正六位上をさずかった。
「万葉集」に歌5首がおさめられている。
名は四縄ともかく。

今日は東京美術倶楽部の
「和美の会」
4月の今日13日と14日にひらかれる
全国の 有名 茶道具商 が 集まっての展示即売会
拝見するだけでとても
勉強になるのだ

お道具屋さんがカタログを送ってくれたけど
何も買わないので
いや買えないので
手土産にお菓子を持っていった

三階のお店の場所を確認し
早足で行くが
そのブースの椅子に
年配の男性が座ってる
確かに見たことある人だ
「駄菓子ですが」
と手渡した
ところが
一軒店を間違えていた
目指すは隣の店だった

「すいません 間違えました 返して」と

お恥ずかしい
間違いにも程がある

お菓子は五個入りが三箱なので
一箱はお渡しして
二箱はかえしてもらったが
ああ 恥ずかし

写真は近所の藤
今年も
花が咲始めた
まだこれから
もっともっと花は咲く

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うらうらに照れる春日

2024-04-11 22:29:43 | 村雨庵 稽古 

 大伴家持
うらうらに
照れる春日に
ひばり上がり
心悲しも
ひとりし思へば

今日は木曜稽古
蛭釘に自在を吊り
手取釜を掛ける

もう一つの炉には
裏鏊釜(うらごうがま)で
透木の扱いのお稽古
炉の茶の湯もあとわずか

裏鏊釜ウラゴウガマは
天命作の鏊ヤキナベの底が
見事であるところから
考案されたと。
鏊ヤキナベをさかさまにし、
底に穴をあけ釜の口とし、
これに別に作った底を
後から取付け
釜に仕立てたもの。とか

宗旦好みは、
釜の胴と底の部分に段があり、
裏に左右に二つづつ
計四つの賽の目の鐶付が付き、
そこに鉄の舌のような形をした端立を
差し込んで透木に掛けて使用。

今使ってるこの
裏鏊釜ウラゴウガマは
黒豆さんから頂いたもの
上記と同じようなので
どうやら宗旦好みらしい


写真は我が家の紅葉
先週からの雨で物凄いスピードで成長してる
葉が伸びてきたなと思ったら
紅葉の花が咲いている
葉は柔らかく揺れてる

テンプラで食べられそう



裏鏊釜は、

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朧月夜に

2024-04-10 23:05:21 | 村雨庵 稽古 

 源 具親ミナモトノトモチカ
難波潟
かすまぬ波も
霞みけり
うつるも くもる
朧月夜に

源 具親ミナモトノトモチカは
鎌倉時代初期の公家・歌人。
村上源氏俊房流、右京権大夫・源師光の次男。
官位は従四位下・左近衛少将。
小野宮少将と号す。
新三十六歌仙の1人。

今日は水曜稽古
和歌色紙を掛ける

筆者は
中園季定
ナカゾノ ノスエサダ
1627-1686
公卿。中園家の祖。
高倉嗣良の末子。
小倉実起の弟。
従二位参議。貞享3年(1686)歿、60才。

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蔦の若葉もあゆみそめ

2024-04-08 20:55:14 | 古筆

潅仏や蔦の若葉もあゆみそめ 千代女

灌仏カンブツとは
1 仏像に香水(こうずい)を注ぎかけること。
また、その仏像。浴仏。
2 「灌仏会(かんぶつえ)」の略。

今日は灌仏会、花まつり
月に一度、古筆の勉強会

伊予切。
大正13年に分割されるまで
伊予松平家に伝わった為。
『和漢朗詠集』を書写した粘葉装冊子本。
伝称筆者を藤原行成(972〜1027)とするが、
「高野切」第三種

表に
藍と紫の飛雲を漉き込み、
表裏に
雲母砂子を撒いた
白鳥の子の料紙

上下二帖の筆跡は三種に分かれて
①伊予切の第一種
 上巻の前半(高野切第三の古筆と同筆)
②伊予切の第二種
 「秋夜」の後半以降と 下巻のはじめ十二頁まで
③伊予切の第三種
 その他は後世の補写か

難しいね

写真は 今日のランチ

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火宅ともしらで

2024-04-06 19:58:27 | 食事会

 土岐二三
火宅とも
しらで火宅に
ふくめしは
直に自在の
鑵子なりけり

土肥二三
どひ・じさん
生年:寛永16(1639)
没年:享保17.1.6(1732.2.1)

江戸前期の茶人。
土岐二三とも。
名は豊隆,通称孫兵衛。
生没年には異説もある。

三河吉田の牧野成貞に仕え,
物頭役200石。
茶,琵琶,香にすぐれ,
伽羅の名香や
銘「杜鵑」の琵琶を所持した。
茶の湯は織田貞置に有楽流を学ぶ。
元禄3(1690)年致仕して京都岡崎に隠棲。
自在軒と号。
近衛家煕,
鷹司輔信らと交流,
数寄者として知られた。
(朝日日本歴史人物事典 )

今日は土曜日
着物を着て
銀座谷庄の茶会へ
そのあとは綱島のふくもとで食事会

平和で満点の一日

写真はお花見のような口取り

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春の夜の月

2024-04-05 20:16:22 | 村雨庵 稽古 

写真は 加藤義清
春 花 の
乱れ 心 に
似ぬもの や
梢ににほふ
春の夜の月

 加藤義清 カトウヨシキヨ
元治元年(1864)~昭和16年(1941)享年78歳
歌人・御歌所寄人。
名古屋生。
号は蕉陰・鏡迺舎。
菊間平八郎の五男、加藤安彦孫娘婿。
従五位・勲五等に叙せられる。
著書に『火筒のひびき』『渡るに安き安城の』等がある。

以前にアップしたもの
コピーしたもの

昨日は木曜稽古
今日は半年に一度のガンの検査

異常は無しです
手術してから十年経ちましたね
今までのように
検査は半年でなくても

という先生
いえいえ私目 心配性なので
今後もお願いいたします

はい
ではそうしましょう

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