『名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN』IMAX
2025/3/13 イオンシネマ越谷レイクタウン IMAXレーザー A-17
IMAX上映作品には常日頃から目を光らせてはいるが、
この映画にはなんの予備知識もなく、あまり興味を惹かれないまま、
地元のIMAX上映が最終日を迎えた。
『ウィキッド ふたりの魔女』IMAXは、
この先ずっと上映されるだろうから急ぐ必要もなく、
『名もなき者』も、ボブ・ディラン役のティモシー(フランス系なのでホントは「ティモテ」)・シャラメが歌唱とギター演奏を吹き替えなしで担当したとか言うので、だったら音響も優れたIMAXを見逃さじ/聴き逃さじと意気込んだ。
結果的には、本作はIMAX向けに撮影されておらず、
単なる通常版の引き伸ばし版、つまりIMAX DMR(アイマックス・デジタル・メディア・リマスターリングi=MAXフィルム以外で撮影された映画をIMAXフォーマットにリマスターする技術)上映でしかない。
そのためIMAX映画の特性、鏡面仕上げのツルツル鮮明画質は『名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN』IMAX版には望むべくもなく、画質は常に砂々ザラザラ。
長く本ブログでは誤記が続いた、
IMAX mpx (シネコン向け固定画角)に、
横800:縦500=1.6:1
デジタルIMAXのスクリーン比率は1.90:1。
デジタル上映
2008年、IMAXは、2台の2Kデジタルプロジェクターを使用してアスペクト比1.90:1のスクリーンに上映する低コストのシステムであるIMAXデジタルシアターを導入し、従来の映画館にそのブランドを拡大した。 既存のシネマコンプレックスのスクリーンを改装できるこの低コストの導入により、IMAXは2007年末の全世界299スクリーンから2015年末には1,000スクリーンを超えるまでに成長した。2017年9月現在、IMAXシアターは75カ国に1,302館あり、そのうち1,203館がシネマコンプレックスに導入されている。
ところがスクリーン比率対比表に、1.90:1は見当たらず、
常に1.85:1ばかり。
スクリーン比率が1.85:1、
1.85:1表示しか見当たらない。
シネマサンシャイン大和郡山が1.91:1で、
デジタル(MPX=非フィルム/DLP/レーザー)IMAXの標準スクリーン規格、
1.9:1に最も近似(※公表・判明スクリーンに限る)。
ダラダラ書いたが、
『名もなき者』のIMAX上映は、1.9:1だろうが4:3=1.33:1だろうが、どちらにせよ、
スクリーンの天地(上下)フル表示は本編映像では一切なく、常時、上下にわずかな黒味表示が続いていた。
まあ自分の地域は、近場に2館、
①〈イオンシネマ越谷レイクタウン〉
↓イオンシネマ越谷レイクタウンは、IMAXがオープンしても、店外表示は変わらなかった。
と思っていたら、武蔵野線側の表示は切り替わっていたらしく、最近ようやく気づいた。
2025年3月6日撮影
②〈ユナイテッド・シネマ テラスモール松戸〉
の3館を容易に選択可能という、
大変に恵まれた環境に身を置いている。
近隣にIMAX館がない映画ファンもたくさんいるから、
2025/03/10
自分はどれだけ恵まれてるかとしみじみします。
年間ベストテン発表号以外は、
書店でもめっきり姿を消した「映画秘宝」
『オッペンハイマー』の時も、
『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』の時も、
この時にIMAX上映を取り上げないで、いつやるの?
と思ったが、
どうせ「IMAX上映施設のない地域の映画・秘宝ファンが反発する」を言い訳に、
まるで世間にIMAX上映館などないかのように振る舞い続けている。
それは映画誌として責務怠慢じゃないかって気もするが、
ディランがロック! みうらじゅんも降臨! 話題の『名もなき者』を総力特集! 「映画秘宝」2025年4月号
『名もなき者』特集ならば、かえってIMAXなんかに話題を振っちゃダメってことになるんで、
当然そんな取り上げはなかった。
さて、いつも通り、うんと前置きが長くなったが☆
この記事(ガンダムクリエイターの仕分け・2025年02月21日)にいただいたコメント
イオンシネマ越谷レイクタウンでの『名もなき者』IMAX最終上映回の感想は?
いや、別に私は、ボブ・ディランについてエラソーに語れるほど精通なんかしてませんが、
それでもシャラメがしわがれ声で吐き捨てるように歌い始めると、
「ああ、はいはい、これがボブ・ディランね」とたちまち認知できる隙のない歌いっぷり。
泉谷しげるの「春夏秋冬」とかって、ボブ・ディランの影響が色濃く出てる気がしながら、
2018/12/20
『名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN』を堪能しました。
画質がいかにも昔の映画風にフィルムグレイン(粒状性)が粗くても、
IMAXの高音質大音量は生かされてるんで、
気づけば自然と足踏みしてリズムを刻んでいましたとも!
さすがはジェームズ・マンゴールド監督!
『3時10分、決断のとき』(2007・日本公開2009)
『ウルヴァリン:SAMURAI』(2013)
『LOGAN/ローガン』(2017)
『フォードvsフェラーリ』(2019・日本公開2020)
と、鑑賞した作品はどれも極上。
今回も文句なしですよ。
ガチのボブ・ディランファンからは、「最後のカントリーフェアでの展開が史実と異なる」との指摘があったが、
2025/03/07
あのシーンが描きたかったのは、「人気歌手はデビュー曲やヒット曲目当てで人が集まり、知ってる曲を聞きたいんで知らない新曲を聴かされても満足しない」ことを象徴しており、「今のディズニーSTAR WARSが、自分たちの知ってるSTAR WARSの面影もなくて衰退している」のとも通じているから、あの映画の流れでいいんだよ。
この記事(『野生の島のロズ』(吹替版・字幕版)・2025年03月11日)にいただいたコメント。
hitac
MCUは確かに何見ても面白い時期があって
個人的にはマイティ・ソーの3を見た時にあの(つまらない)ソーですら面白く感じてびっくりしたんですが
2014年から2019年までの5年間はなにか確変が起こってたんですよ
最初のアイアンマンから数えても11年で、これくらいが限界なんじゃないかと
『名もなき者』に話を戻せば、
IMAX上映は終わり、アカデミー賞も全8部門ノミネート止まり(①作品賞/②監督賞=ジェームズ・マンゴールド/③主演男優賞=ティモシー・シャラメ/④助演男優賞=エドワード・ノートン/⑤助演女優賞=モニカ・バルバロ/⑥脚色賞/⑦衣装デザイン賞/⑧音響賞)で終わってしまったが、
通常上映でも『野生の島のロズ』のように、吹替版でも字幕版でも音楽を見事に鳴らし切る作品もあるので、
サーチライト作品ってことは
すぐにディズニープラスで配信されても、
臨場感や音響の迫力は映画館と比べたら激減だから、
どっちにするかは…
あとは各人のご判断にお任せします。