アメリカツアー、JMイーグルLAチャンピオンシップ3日目が終了しました。

12アンダーでトップだったグレースキムさんが7アンダーまでスコアを落としました。下位から追い上げる選手が出てくると予想したばかりでしたが、予想通りの展開で混戦となってきました。特にスタート時間の遅い上位選手の多くがスコアを崩していきました。

追い上げた選手の中に畑岡さんと古江さんが入っているのは嬉しいですね。

 

日本人選手の成績です。

6位 -5 畑岡さん 73-71-64

10位 -3 古江さん 74-69-67

21位 -1 西郷さん 71-71-70

77位 +7 渋野さん 74-69-77

 

畑岡さんのスタッツです。

FWキープ 12-11-14(37/42)

パーオン 10-13-15(38/54)

パット数 30-31-25(86)

3日目は1イーグル、7バーディ、2ボギーでした。

昨日のブログで畑岡さんらしさを欠いたプレーと書きましたが、3日目は一転して爆発的なスコアを叩き出してきました。パーオンが15回で25パットですからショットとパットが噛み合ったラウンドになりました。パー3でボギー2個叩いたのは痛かったですが、トゥディ7アンダーですから文句のつけようがありません。トップと2打差というのは逆転優勝のチャンスが大いにある位置ですが、3日目が良すぎただけにネギック理論の壁が心配です。ただ、上位がスコアを伸ばせない展開になれば混戦の中から抜け出すことも可能でしょう。

 

古江さん

FWキープ 13-14-14(41/42)

パーオン 10-14-10(34/54)

パット数 30-31-24(85)

3日目は7バーディ3ボギーでした。ティーショットは完璧です。3日目はパーオン10回でしたが得意のパットでカバーしました。バーディ決定率70%ですからね。最終日にショットがもっと良くなれば、トップと4打差ですから十分優勝の可能性があります。

 

西郷さん

FWキープ 10-12-13(35/42)

パーオン 12-14-13(39/54)

パット数 29-31-30(90)

3日目は2バーディ1ボギーでした。手首の状態が心配ですが、ボギーを最小限に抑えて順位を上げました。トップテン圏内とは2打差なので、最終日次第ではトップテン入りも狙えます。

 

渋野さん

FWキープ 11-11-12(34/42)

パーオン 10-9-12(31/54)

パット数 30-25-35(90)

3日目は4ボギー1ダボでノーバーディのラウンドとなりました。パーオン数が少ないですね。パット次第のゴルフなので、パットが入った2日目は良かったですが、パットが入らないとこういうスコアになってしまいます。最終日は早朝スタートなので、ショットの状態が良ければスコアを戻すことも出来そうですが、気持ちに左右される選手なのでどうでしょうか・・・。

 

 

 

国内ツアー、パナソニックオープンレディースが終了しました。

過去は風のためにロースコアでの優勝争いとなったことがありました。その反省なのか、風が吹いても国内ツアー優勝スコア平均の12~13アンダーになるようなコースセッティングにしてしまったのか・・・どうかはわかりませんが、異常なほどのバーディ合戦になりました。

バーディ合戦で喜ぶのはコースで観戦しているギャラリーです。盛り上がりますからね。1人でテレビ中継を見ている分にはバーディ合戦は単調になり過ぎて詰まらなくなるものです。

ハラハラドキドキがあってこそのゴルフなのですが、ボギーが出る要素が殆どない試合ほど退屈なものはありません。

ただ、バーディ合戦のメリットは混戦になりやすいということです。バーディかパーかだけのコースだと差が付きにくいですからね。ボギーやダボもあるから2打差でも面白いのがゴルフの試合です。

 

今大会、パーオン率92.5%の選手が2人いました。2位の蛭田さんは3日間でパーオンできなかったのは5回しかありません。1ラウンドの数字ではありません。

パーオンしやすいコースセッティングはアプローチの技術などがあまり問われないということになります。

スコアはレベルとイコールではないと、このブログでは常に書いてきましたが、こういう試合を増やしてツアーがレベルアップしたと勘違いしていると、益々世界との差が広がるような気がします。

 

最終日の平均スコアは69.0392になりました。69がパープレーですね。

天本さんは今シーズン安定している、尾関さんは調子が良い、竹田さんにも逆転優勝の可能性あり、佐久間さんはネギック理論の壁が心配、逆に2日目がネギック理論の餌食となった蛭田さんが伸ばしてきそう・・・という予想が殆ど的中しました。わかりやすい展開でした。

天本さんは今シーズンは殆どトップテン入りしていましたが、本当の優勝争いはしていませんでした。調子が良い時に1勝したことで自信に繋がったと思います。

 

来週はメジャー第1戦のワールドレディスです。メジャーですから総合力を競うコースセッティングであることを願います。