親戚の寺院である島根県大田市宅野の「波啼寺」で御本尊観世音菩薩の17年ぶりの御開帳イベントが二日間にわたって行われました。
4月5日の法事を済ませてから、遠路はるばる馳せ参じました。
4月6日 波啼寺ご本尊御開帳法要
朝早くから参集した檀信徒の皆さん。
法要前の荘厳な本堂。
寺院方が集まる集会所(しゅえしょ)。
9:30 披露(法要の流れの説明)
本堂前に立列しての「庭儀」。
本堂内にて「理趣三昧法要」。
17年ぶりに姿を現されたご本尊の十一面観世音菩薩。
波啼寺の本尊の十一面観音菩薩は、昔韓島の近くから夜な夜な霊光が輝き、波が大きな音を立てているのを不思議に思った宅野浦の漁師が、網を投げ入れて引き上げるとこの尊像がかかっていたとの伝承があります。
法要終了後、「記念撮影」。
13:00~ 宅野神楽団による「石見神楽奉納」。
石見神楽は、宇津女命が舞い始めたといわれる島根県浜田市の伝統芸能です。
御開帳の御本尊をバックに素晴らしい舞いをご披露いただき、感動しました!
14:00 翌日の観音様の移動に備えてお神輿を準備。
4月7日 お練り行道と海岸供養
朝から檀家の皆さんが集まり、御神輿の準備です。
本堂内から境内に下ろし、準備オッケー。
9:30 いよいよ波啼寺から観音様が出発!
海中より出現された観音様が、その場所が見える海辺へ向かうのです。
それにしても素晴らしい青空に恵まれました。
お稚児さんも合流し、盛大なお練り行道となりました。
宅野海岸へ到着です。
御神輿が設置されました。
海岸でお稚児さんによる献花、寺院方による読経と塔婆回向を行います。
これにて無事大行事の成満となりました。
解散後、三々五々の帰り道は長く感じます。
最後の難所です。
重い衲衣(のうえ)を付けていますから寺院方は大変。
観音様も海から波啼寺へお帰りです。
こうして御本尊十一面観世音菩薩は無事本堂内のお厨子に安置されました。
ご開帳期限は5月17日(金)までですので、どうぞ大勢の皆様がお参り下さい。
ここは「宅野観音」として親しまれている景色も最高のお寺です。
【波啼寺】
住所:島根県大田市仁摩町宅野1315
TEL:0854-88-3211
※写真は自らが撮ったもののほか、渡利章香様よりご提供いただいたものを使わせていただいています。