何から記事にすれば良いかわからないくらいの日々でした。
妻が急性虫垂炎と腹膜炎にて緊急搬送されたのが２月のはじめ。
５日ほど40度近い高熱と闘い、その後も激痛で痛み止めも効かなかったそう。
管は4つ入り、輸血もしていただき、一命は取り留めました。
先週、退院してからも食事は少しずつ。療養しながら身体をコツコツ動かしています。
入院中、私のほうは、炊事洗濯の家事全般と育児、仕事など、
一日があっという間に過ぎていきました。
面会は平日午後の15分のみ。
毎日、何もできませんが少しの会話とマッサージ。
こどもは面会不可の救急病院。
夜中に運ばれて、長男次男はなんとなく救急車をみていますが、
三男は目が覚めたらお母さんがいない状態。それが1週間続いたので、
流石にメンタルが大変でした。よく我慢しました。
少し元気になってベットから立てるようになってからは、
病院の外の道路から、9階が見える場所に行き、
携帯をペンライトがわりにして手を振ったり、
模造紙でガンバレってメッセージを送ったり…。
こどもたちは会えない日々が本当に苦痛だったと思います。
家に帰ると、三児と私の男4人という何とも暗い食卓でした。
昔から、家事全般はしていたので、問題なかったのですが、
和食をつくるのが苦手で、こどもたちには悪かったなぁと思います。
独立型ケアマネの仕事はほぼ妻の担当者でしたので、
事情を説明して、私がすべて引き継いでいました。
顔と名前が全く一致せず、申し訳なかった2週間でした。
この時期は、体調変化が多い利用者さんも多く、
入退院4名、新規対応中2名でしたので、まぁまぁな動きでした。
退院後も妻はまだしっかりと動けないので、食事全般は私が継続中。
和洋中とかなり作れるようになりました(笑)
特にこどもたちには野菜とフルーツは気をつけています。
私自身はつくっているとあまり食べたい気持ちにならず、3㌔痩せました。
腰痛がなくなり良かったですけどね。
妻退院後、三男がインフルらしき症状があり、救急でこども病院行きましたが、
こちらは2日前に発熱（といっても微熱があっただけですが…）が認められたため
検査はせず解熱剤で様子をみるということでした。
病み明けの妻とは隔離して、長男次男とも隔離してという3日。
一昨日から元気になり、ようやく学校にも行けるようになりました。
様々なことを考えた3週間。
特に独立型ケアマネの仕事については、10年先どうしていくべきなのかを
妻と真剣に話すきっかけにもなりました。
そして、私たちの現状を知り、温かいエールとバックアップ支援を
してくださった同志がたくさんいて、支えられて生きている実感がありました。
無論、ご利用者、ご家族様からも温かいお言葉をいただき感謝しかありません。
長男は、入院中に3日間の期末テストがありました。
結果は平均点前後が多かったのですが、洗濯や家事を全面手伝ってもらい、
長男として、母が生死をさまよう不安な日々を黙々と過ごしていたこと。
弟の面倒含め吐き出す場所もなかった中、愚痴のひとつも言うことなく
いつもと変わらない日々を心がけていました。
もう、結果なんて大した問題じゃないなぁと思います。
今、妻が生きていて家族でもう一度食卓を囲むことができている。
それ以外何も望むものはないなぁというのが本音です。
これからもこの気持ちはたぶん変わらないと思います。
ちょっとしたことで、三児に小言を言っていた自分を恥じたい。
まだまだ、昔のような生活に戻っていないのですが、
少しずつできることが増え、週末は次男三男のラグビーも観戦できそうです。
ざっとそんな3週間でした。
本当は今日、結婚20周年で、両家の母を呼んで、ディナーをする予定に
していましたが、まだそんなに食べれないのでキャンセル。
元気になったらいつか行けたらなぁ。
そういえば、アメバも20周年だとか。一緒だ(笑)
で、車移動の座位保持はできるので、気分転換に20年前利用した結婚式場へ。
神戸の異人館。久しぶりに来ましたが良い街だなぁ。
そして、結婚指輪。
当時、介護職なんて本当に給与安いし
夜間福祉大学生でもあり貧乏だったから
指輪も3か月分なんて到底買えず安かった。
でも、指輪を渡すときに、
「10年ごとに指輪に一粒ダイヤ埋めるから」
と約束して、10年前に一粒埋めてもらいました。
今回、異人館の帰り道に、ふらぁ～と寄って、
もう一粒入れてもらうようお願いしてきました。
本店に飾られた高額なネックレスや指輪に囲まれながら
シンプルで安価な指輪の相談。
まぁ、これも自分らしい…。
異人館も指輪も前日には予定してなかったのですが、
ふと何かに導かれるように、動いていました。
意味深い一日であり、
今、可能な限りできる二人の結婚記念日イベントでした。
明日は妻の誕生日。
外食はできませんが、家族みんなで手作りな一日になりますように。
そして、ブログを御覧になられた方が幸せな一日となりますように。