久々、ニュースについて意見をもうしたいので書く。

看護師500人の確保依頼 東京五輪パラ期間中に―大会組織委

この首都圏が緊急事態宣言の最中に、3ヶ月も先のオリンピックの事で看護師の派遣要請をするって何ごと?
そもそも今は「東京に来るな!行くな!外出控えろ!密は避けろ!」で、飲食店やレジャー施設は全部自粛要請されている段階。
その最中に世界的な祭典かもしれないが「祭り」の行事で、500名もの看護師を依頼してるのはどういうこと?って感じる。

いま看護師は50万円の月給でも病院には勤務しないという人もいる。
実際に働いている看護師も、家族に病院勤務を反対されたり、月給が下がってでも家族の健康や本人の健康を留意している人もいる。

その中で、オリンピックの事で看護師の派遣要請って?
その理由は、開催中にコロナが発症したりクラスタが起きたりしたときの対策としてでしょ?
ただ単に絆創膏を貼ったり、傷薬を塗るために看護師の派遣依頼をしていないこと位は容易に分かる。
ということは、オリンビック中に「感染の懸念がある」ということを主催者も感じているということ。
では、そのリスクを追ってまで、開催する意味って何だろう?
ただでさえ、看護師や医師は、いまコロナ対策で七転八倒している。

最前線で働く人たちはとても大変で、出口の見えない辛さと、目の前の課題で必死なはず。
そして、他の看護師は「お金をたくさんもらってもコロナ治療はしない」と言っている。
ということは「500名の看護師」というのは実際に、コロナ治療に関わっている人たちを要請していることになる。
3ヶ月先に患者数や感染者数がどのようになっているか?も検討つかないこの緊急事態宣下の最中。
ましてや今回の緊急事態宣は、医療崩壊を防ぐことが目的のはず。
その中で、コロナに最前線で働く看護師たちを今の段階で要請することが到底理解出来ない。

それだったらいま一番リスクを回避するのは、オリンピックの無期延期または中止の決断ではないか?
オリンピックを中止した場合、大変な赤字の損失がでる。
だから開催を余儀なくされている背景も分かる。
しかし、無観客、または海外の人たちの観戦が無い中で、また世界のアスリートたちが、コロナにより参加出来ない事態になったようなオリンピックでも開催する意義がどこにあるのだろうか?

主催者が不測の事態を想定して、看護師などを派遣要請する気も分かるが、赤字補填と、対面を繕うだけの開催ではなんの意味も無い祭典になってしまう。

確かに開催したあと、また何もなく無事に開催した時には「やって良かった」という言葉も出てくるかもしれない。
しかし、今は目の前にあるリスクの方が大きく、国民に何度も何度も自粛を求めている時。
飲食店をはじめ国内サービス業が、数々の自粛や規制の要請をされているこの状態で「オリンピックの時に・・・」と言っていることが視点がずれていることを分かった方が良いと思う。