物議を醸している『白雪姫』の米オープニングは低調なスタート・・・ | ぶっちゃけシネマ人生一直線!❁
2025年03月29日(土) 00時44分00秒

物議を醸している『白雪姫』の米オープニングは低調なスタート・・・

テーマ:映画興行ニュース

 


先週末の興行ニュース。

日本のほうが1日早く先行公開され、色んな意味で話題となっている『白雪姫』が米国では初登場1位。4200館で公開されオープニング興収は4220万ドル。この週では2位と大差をつけたが、『シンデレラ』『美女と野獣』『アラジン』『ライオン・キング』『リトル・マーメイド』など近年のディズニーアニメ実写作品と比べると素直に喜べない出足で、失敗作として扱われている『ダンボ』の4599万ドルにも届いていない結果に。とはいえ『白雪姫』よりも低いOP興収3540万ドルの『ライオン・キング:ムファサ』が意外にも粘り強い興行を見せ、全世界興収7億1967万ドルのヒットとなった例はあるが・・・・。




今回ばかりは多様性を重視するディズニーの製作方針が作品評価にも影響が出る結果となり、ロッテントマトは42%(オーディエンス評価74%)とこちらも『ダンボ』よりも支持されていない。シネマスコアは「B+」。ラテン系女優レイチェル・ゼグラーの白雪姫イメージの違いやゼグラーのオリジナルアニメ版への批判がファンの反発を招いた。さらにゼグラーとガル・ガドットの政治的発言、小人たちの扱いや描き方などさまざまな論争が起こったのも興行不振の原因とされている。

 

 

公開前からネガティブなイメージを持たれていることを危惧したディズニーは、ハリウッドプレミアではメディア取材を制限し、批評家レビューは公開ギリギリまで解禁しなかった。また製作費はコロナ対策やセットの火事などの対応に追われ、2億5000万ドルから2億7000万ドルに膨れ上がったと言われている。現在の全世界興収は9500万ドルで、5億ドル突破が合格ラインとされているが、関係者は赤字は免れないだろうと厳しい見方をしている。



6位初登場となったのは、バリー・レヴィンソン監督、ロバート・デ・ニーロがNYマフィアのボスを1人2役で演じたクライムドラマ『The Alto Knights』。ワーナー配給で2651館で公開されたものの、OP興収は316万ドルと低調スタート。ロッテントマトは38%(オーディエンス評価71%)、シネマスコアは「B」とあまり芳しくない。



その他作品の累計興収は、『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』が1億9337万ドル、全世界興収4億265万ドル、『ミッキー17』が4135万ドル、全世界興収1億1115万ドル、『パディントン 消えた黄金郷の秘密』が4421万ドル、全世界興収1億9061万ドル。


春休み興行の日本では、『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』がV3。累計興収は21億円を突破した。2位も『ウィキッド ふたりの魔女』がリピーター続出のおかげもあって順調に数字を伸ばしており、累計興収は18億円を超えた。

3月20日から公開の『白雪姫』は4日間の動員21万8000人、興収3億2000万を記録し、3位デビュー。Yahoo!映画は2.9点、Filmarksは3.4点、映画.comレビューは3.2点と評価はあまり芳しくなく、「原作へのリスペクトがない」「なぜこれで実写化しようと思った?」「小人たちが可愛く見えない」「ミュージカルシーンで水増ししただけの印象」「白雪姫とポリコレは水と油。完全に分離した失敗作」など否定よりのレビューが目立つ。




アカデミー賞脚色賞受賞のミステリー『教皇選挙』が9400万円で7位初登場。Yahoo!映画は4.1点、Filmarksは4.0点、映画.comレビューは4.0点。



その他作品の累計興収は、『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』が32億9000万円、『366日』が25億円超え、『ファーストキス 1ST KISS』が23億8000万円、『アンダーニンジャ』が13億9000万円、『劇場版プロジェクト世界 壊れた世界と謳えない未来』が12億7000万円、『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』が11億3000万円、『侍タイムスリッパ―』が10億円突破、『野生の島のロズ』が7億8000万円、『35年目のラブレター』が7億2000万円、『知らないカノジョ』が5億1000万円、『お嬢と番犬くん』が3億5000万円、『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』が3億4000万円、『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』が3億3000万円、『ANORA アノーラ』が2億円超え。