不動産査定について | 金沢ウるカう不動産「長介」のブログ

不動産査定について

最近、不動産一括査定サイトが増えて、

それと同時に、明らかに間違った宣伝文句が、「これが常識です」と言わんば

かりにネット上をにぎわせているように思われてなりません。

なので今日はそれについて、私の思いを少し書たいと思います。

 

不動産査定でそんなに差が出るのか?

という疑問ですが、正直そんなに差は出ません。

なぜならどの会社も査定をする計算の基礎と計算方法は同じだからです。

それと経験のある不動産営業なら、その物件がその場所にあって、その価

格で売れるか売れないかは感覚的に分かります。

 

当然、売主さんはお持ちの不動産を高く売りたいのが本音です。

ですから

「不動産会社によって数百万の差が出ます。一度の入力で6社からの査定

が届きます」

そんなうたい文句に惹かれてしまう気持ちも分かります。

 

ですが、仮に高く設定された販売価格を見て、買われる方はどう思われる

でしょうか?

「できれば安く、そうでなくとも適正な価格で買いたい」と思うのが普通でか

ら、当然、高すぎる物件に関してはしばらく様子見か、買うにしても指値をし

てくることでしょう。

この場合、売れる価格は当然査定価格より下がることになります。

買われる方も真剣に勉強されてますので、大体の相場感はお持ちなので

す。

 

ではなぜ不動産営業は査定を高めに出すのでしょう?

それは簡単なことです。媒介契約(売却を依頼するための契約)が欲しいか

らです。

そのために査定価格を高めに出すことは業界内ではよく聞く話です。

一旦契約してしまえば、簡単に解約はしにくいものです。

「売出してみて売れなければ、下げればいい」というのも業界内でよく聞く話

です。

では何のための査定だったのでしょうか?

 

査定金額とは、本来その物件の価値です。

高い査定金額を提示されたからと言ってそれで売れるかどうかは別の問題

なのです。

 

そこで当社では査定に関しては、その物件の価値をお客様に知ってもらうた

めに高く出すことはしていません。

当社では「査定価格は、通常に広告し3ヶ月以内にほぼ成約に至るであろう

と考えられる、客観的根拠に基づいた金額」という基本的な考え方で算出し

ています。

 

但し販売価格は売主様のご納得を得る意味で、現金化までの期間に余裕

があるのであれば、多少高めからスタートさせていただいています。

具体的には売主様と打合せをさせていただき、販売計画や媒体計画を提

案し、高く売るためのポイントをアドバイスさせていただきます。

 

但し先ほどの査定が買取価格となると話は別となります。

それは不動産業者さんの裁量ですから高い買取価格を出したところに売れ

ばいいと思います。

 

話は仲介での査定金額に戻りますが、高く出てきた査定価格に対して怪し

いなと思った際に、それを確かめるひとつの質問があります。こう聞いてみ

てはいかがでしょう?

 

「この金額よりさらに300万円高く売りたいんだけど、どれくらいの期間で売

れますか?」と聞いてみて下さい。

高く査定した不動産営業はきっと返答に窮するのではないでしょう?

ただし物件に、他にない魅力があれば話は別ですが、、、

 

不動産一括査定サイトを利用する際のポイントは大体の相場を理解するこ

とと付き合いやすい不動産会社を探すためのものと考えて使うことだと思い

ます。

 

ではまた・・・

 

他にも査定に関しては書きたいことがありますので、また次回書かせてい

ただきます。