アメリカから中国へのフェリーフライト 2 | プライベートジェット機長が見た「超」大富豪の投資の世界

プライベートジェット機長が見た「超」大富豪の投資の世界

世界を動かす「超」大富豪の投資の世界とはどんな世界か?
大富豪の象徴であるプライベートジェットの機長として日本人で唯一、
世界最速で大富豪を生み出す国・中国でフライトをマネージする
Captain Kayが、日本では決して見ることができない世界へあなたをいざなう。

前回の記事

image

さて、今回のフェリーフライトの目的地は中国の深圳なわけなのだが、どのようなルートで飛ぶのかが問題になっていた。

今回フライトをするガルフストリームG450というのは最大で7-8時間のフライトをする中距離の航空機だ。

そのため直行ではアメリカから中国へは行くことができない。

それに加えてロシアのウクライナ侵攻の関係でロシアの空域を飛行することができないのだ。

ところで中国の会社でもロシアの空域を飛ぶことができないのかって?

はい、われわれの航空機はまだアメリカ国籍のままなので、たとえ運航会社が中国の会社であってもダメなのだ。

 

ということで選ばれたルートは

テキサス州ダラス→アラスカ州アンカレッジ(約4,900km)

アンカレッジ→東京(約5,600km)

東京→深圳(約2,900km)

というルートで4日間かけてフライトをすることになった。



皆さんの応援が励みになります。
ここ↓をクリックお願いします!


飛行機ランキング
 

 

ダラス・ラブフィールド空港出発の朝。

今回、私にとってガルフストリームの実機に乗務するのが初めてなので、ガルフストリームの経験が豊富なキャプテンが加わってくれた。今回は彼がPIC(Pilot in Command)で私はSIC(Second in Command)だ。

 

 

われわれの機体はまだハンガー内にあったため急いで出してもらうことに。

 

 

今まで訓練では写真や映像でしか見てこなかったものを実際に見てみてやっと知識と実像がつながりだした。

↓これはnose gear周辺の写真

 

もっと時間的な余裕をもって見たかったのだが、出発の準備もしなくてはならない。

バタバタしながらなんとか準備をしていく。

 

それから実際のアメリカでのATC通信もしなくてはならない。

シミュレーターの訓練とは違ってとっさの対応力が求められるところだ。

 

 

無事なんとかダラスを離陸。

(イメージ)

 

今日はまずアンカレッジまで。

フライトタイムは約6時間。

 

途中カナダを横切るが目的地はまだアメリカなので国内線扱いだ。

 

 

 

 

コックピットからでもウィングの先端が良く見える。

 

アラスカに入ってきたね。

 

 

 

アンカレッジに無事到着。

気温は10℃。まだまだ寒いけどアンカレッジの人たちに言わせると温かくなってきたんだそうだ(苦笑)。

 

 

ダウンタウンの街並みの向こうに雪山が見えるところはアラスカらしいね。

 

初めての実機フライトと時差でクタクタになっていたのだけれどとりあえず何か食べなくてはならないと思い、ホテルから歩いていけるフードコートに飛び込んだ。

 

アジアっぽいご飯があったのでとりあえず頼んだ。

疲れた体にはやはりアジアご飯だねえ。

 

食べた後は落ちるように眠ってしまったのは言うまでもない。

翌朝にはもう出発だ。そしていよいよ2年半ぶりの日本だ!

 

つづく

 

 

最後まで読んでいただけたのなら→ここ(ブログランキング投票)と下の「いいね!」をクリック!