NYfedの製造業景気指数が大きく落ち込んだことが話題になっているようだが、やっぱり指標をみる感覚が従来のままで止まっているというか、あくまでFedは連邦準備制度ということで、1つの地区の景気指数が金融政策に大きな影響を与えることは無いわけです。
景気指数に関しては複数の連銀が公表していて、その平均値が重視されるんですよね。 が、それさえも複数指標の1つに過ぎず、振れ幅の大きな1地区の景気指数に注目する習慣?はよくわからない。
で、更新されていたので以下アトランタ連銀のGDPナウ。(※アトランタ連銀の、とはいっても連銀の公式予測ではない)
前回の↓1.6%から↓2.1%に低下。17日の小売売上高の影響大きく再度低下傾向にあるがエコノミスト予測のレンジを見てお分かりのとおり幅が広くなっていて、見通しは定かでないといった状況。
Q1の実質GDPがこのとおりになる、ということは決してなく、リアルタイムのマーケットの値動きに活用したりするもの。アトランタ連銀だけでなく連邦準備制度の公式見解というわけでもない。
で、FOMCですが年初からお伝えしているように上半期は据え置き続きが軸なので、
今回もSEP、ドットプロット含め全くといっていいほど意味無いです。
パウエルFRBとしては政権の経済政策をみて政策を考える、といった受け身のスタンスなのでそのようなニュアンスを発信してくるだろう。FOMCに構える必要はないかと。
SEPが「時代遅れ」といわれ続けていることに関しても理由があって、数値を出す前提の経済環境の変化といったベースシナリオに上乗せするようなシュミレーションが実施されていないから。他の中銀ではやっている。このあたりは来月のFRB書籍とかで↓