筑紫の国から『花つくし日記』

福岡から情報発信の山野草・庭の花などをテーマにしたブログです。
お花紹介は九州に咲く季節の花がメインですよ。

●『源氏物語』3帖 空蝉(うつせみ) 人違いで空蝉の義理の娘と関係する

2024年04月28日 | xx源氏物語

『源氏物語』3帖 空蝉(うつせみ)
人違いで空蝉の義理の娘と関係する
光源氏17歳夏

[光源氏、空蝉に会えず]
光源氏小君(空蝉の弟)の案内で紀伊守邸宅を訪れ、空蝉軒端荻(のきばのおぎ)(空蝉の継娘)とをしている様子をかいま見た。
その夜、光源氏空蝉の部屋に忍び込んだが空蝉薄衣を残して逃げ、光源氏軒端荻と一夜を明かした。
光源氏空蝉の残した薄衣(小袿)を持ち帰り、空蝉に歌を贈った。


巻名は光源氏と空蝉の歌による。
空蝉の身をかへてける木のもとになほ人がらのなつかしきかな」
空蝉の羽におく露の木がくれてしのびしのびにぬるる袖かな」

※上の写真は、「蝉の抜け殻/12単衣の抜け殻)」/無料(フリー)写真素材を使用


空蝉光源氏との境遇の差を痛感して、悩み苦しんだ。



※上の写真は、「蝉の抜け殻/12単衣の抜け殻)」/無料(フリー)写真素材を使用


【源氏物語3帖に出てくる主な登場人物】

光源氏(ひかるげんじ)
第一部、第二部の物語の主人公。亡き母にそっくりと言われている藤壺の中宮恋をしてしまう。
その後も亡き母・桐壺更衣の面影を求め、様々な恋愛遍歴をたどる。
紫の上も、女三の宮藤壺の姪である。光源氏は藤壺中宮の血縁者に強く心を惹かれる人生だった。

空蝉(うつせみ)
伊予の介の後妻(再婚相手)。軒端の荻は義理の娘であるが、同世代。
光源氏とは一度だけ関係を持つが、人妻の身ゆえに後は拒否し続ける。やがて夫について京を離れる。光源氏が寝所に忍び込んだ時に、着物を一枚残して逃げたので、「空蝉」(セミの抜け殻)という名前で呼ばれるようになった。

軒端の荻(のきばのおぎ)
空蝉の義理の娘。伊予の介と先妻との子ども。空蝉と勘違いされた結果、光源氏と一度だけ契る。その後、軒端の荻は光源氏を慕うが空蝉を想う光源氏は本気にならなかった。グラマラスな美人だが、あまり品が良くない。

小君(こぎみ)
空蝉の弟。
空蝉に近づきたい光源氏は、小君に使い走りをさせ手紙を送る。


今年のNHK大河ドラマ「光る君へ」(2024年)を解りやすく視聴見るために平安時代の勉強を兼ねて『源氏物語』のブログを書いています。『源氏物語』には、物語に欠かせない要素のひとつとして多くの「植物」が登場します。これなどを切り口に『源氏物語の花』『源氏物語の風景』をブログで表現できたらと思っています。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

牧野植物 ラショウモンカズラ(羅生門葛) 4月 2024年

2024年04月27日 | 00.牧野植物

牧野富太郎博士ゆかりの草花

牧野博士が学名をつけた植物

ラショウモンカズラ(羅生門葛)

学名 Meehania urticifolia(Miq.)Makino

ラショウモンカズラ(羅生門葛)は、山地の林縁に生える多年草。花は白から紫へのグラデーションが美しく、細かい毛がびっしり。和名は京都・羅生門の鬼女伝説から・・・渡辺綱が羅生門で切り落としたとされる鬼女の腕に見立てたものとされる。

開花期 4月~5月


※写真は、「ラショウモンカズラ(羅生門葛)」/無料(フリー)写真素材を使用。 

生育環境
日当たり~明るい日陰でよく育ちます。鉢植えの他、露地植えでも栽培できます。春と秋は日当たりのよい場所、夏は暑さを避けられる風通しのよい半日陰が適しています。耐寒性はあるので、冬は凍結に気をつければ大丈夫です。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

季節の山野草/ムサシアブミ(武蔵鐙) 4月

2024年04月26日 | 15.季節の山野草

「こんにちわ」

ブログ読者の皆様は、お元気でご活躍のこととお喜び申し上げます。

さて、今日は、「山野草」を写真でアップします。
季節の山野草で癒されませんか。元気が出ますよ。

今日も楽しくお過ごし下さい。

ムサシアブミ(武蔵鐙)
サトイモ科 花期/3月〜5月


写真は我が家のムサシアブミを写したものです。


【一口メモ】
ムサシアブミは、花(仏炎苞)の形が鐙に似ていること、武蔵の国でつくられた鐙が良質であったことから武蔵鐙と呼ばれるようになったそうです。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●豊前国府01 万葉の歌碑/巻3-0328/福岡県みやこ町 豊前国府跡公園

2024年04月25日 | 20.万葉の花鳥風月

万葉の歌碑を訪ねて


歌碑の設置場所/福岡県京都郡みやこ町国作 豊前国府跡公園万葉歌の森

万葉集/巻3-0328  作者/小野老(おののおゆ)

あをによし  奈良の都は  咲く花の
                     薫(にお)ふがごとく    今盛りなり


【意味】奈良の都は香りにあふれ それはみごとに美しく
  咲き誇っている花のように いま栄えている最中だ

 ※枕詞:あをによし
 ※「大宰少弐」大宰府の次官。
 ※「薫ふがごとく」〈にほふ〉鮮やかに色づく。

写真下 歌碑が置かれている「豊前国府跡公園」

写真下 歌碑の全景。

写真下 歌碑の説明文


万葉の歌碑とは
万葉集の歌を刻みつけた碑が「万葉歌碑」です。 多くの人々に親しまれた万葉の歌を石に刻み、その歌を作った歌人を讃(たた)え、その歌が後の世に残ることを願っているのです。


現在全国各地に設置されている万葉歌碑は2,000基を越えていると言われています。
歌碑の過半数が実際に歌碑が詠まれた場所、または歌碑に関連する場所に設置されており、「歌碑を訪ねる」=「実際に万葉の故地や史跡を訪ねる」ことになります。

私の地元「福岡県」は、大宰府政庁に関係する歌や防人の歌があり、万葉の歌碑も多くあります。
万葉歌碑から万葉の時代にタイムスリップし、万葉人に会える旅へ出かけてみましょう。!


写真下 奈良の東大寺  (奈良の都のイメージ)

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

4月24日は、植物学の日 (牧野富太郎博士の誕生日)  2024年

2024年04月24日 | 00.今日は何の日

今日(4月24日)は『植物学の日』です。

日本の植物学者、牧野富太郎氏の誕生日(文久2年4月24日)にちなんで制定されました。高知県出身の牧野氏は、小学校を2年で中退しながら独学で植物学の研究を続け、50歳の時には東京帝国大学理科大学で講師も務めました。

【東京都練馬区立牧野記念庭園の牧野博士の像】

65歳で理学博士の学位も取得、死後に文化勲章を贈られています。 94年の生涯において、新種や新品種など約2,500種以上の植物を命名され、集めた標本は約40万枚、日本植物学の基礎を築いた人物として「日本の植物学の父」と呼ばれています。

「雑草という植物などない」

日本に自生する植物は約7000種といわれます。牧野はそのうち1500種以上に学名を付けました。そして今も、日本の植物の約300種は、牧野が付けた学名が使われています。たとえば、ケヤキ、キンモクセイ、クチナシなどの学名は牧野博士が付けました。
【ケヤキの葉】
【キンモクセイ/金木犀.】
【クチナシの実】

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする