先日、雪が降った。

積もりはしないけど、雪が降っているのを見ると、精神的にダメになる乙女、サクラでございます。

 

一番寒いのは朝からピカーンと晴れている日なんだけどね。

でも雪混じりの雨が降っていると、心が折れるわー。

気温的に言えば、雨が降っている時点で氷点下ではないんだけどな。

雨で濡れるって言うだけで、テンションだだ下がりよ。

 

では、今年も元気よく残念な生き物であるオジサンの話をしよう。

残念エピソードはたくさんあるからねー。

 

この話は昨年の秋ごろの話。

オジサンの楽しみというか、ライフワークというか、常にタブレットを片手にネットの中をウヨウヨと彷徨っている。

 

四六時中、オジサンという生き物は美味しい食べ物を探しをしている。

まあ趣味で美味しいモノの画像を見て楽しむのならばよいのだが、オジサンは糖尿病というカルマを背負っている。

 

普通の人の考えであれば、自分の父親が糖尿病になれば、ならないように気をつけようとするだろう。

 

だが、オジサンは非常に残念な生き物である。

父親が糖尿病になったのならば、いつかは自分もなるだろう。

ならば……。

 

今のうちに好きなだけ食おう!

 

という非常に残念な思考をした結果、30代で見事糖尿病になりました。

 

それで糖尿病になったら、食い放題に偏った食事を諦めるかと言えばそうでもなく。

まあ、多少気をつけている感じはするが……。

 

これは病状にもよるんだけど、絶対に高カロリーなものを食べてはいけないというわけではない。

例えばトンカツを食べたいと思ったけど、糖尿病だから食べれないかと言うとそうではなく、一切れ二切れ程度の量ならば良い。

 

が、全部食べたいと思うのが人の常だろう。

そして糖尿病の人の多くは食べ物への執着が非常に強い。

食べ物への執着が強いからこそなる病気ともいえる。

 

なので、「あれ食べたい」「これ食べたい」とか常に「お腹減った」が口癖なのである。

 

ある時、オジサンは盛大なプレゼンをしてきた。

そのまま書くと長すぎるので簡潔に書くと、漁港の近くにあるお刺身が絶品のご飯屋さんがあるという話。

 

約1か月くらいオジサンはそのお店の話をする。

どうやらオジサンはとてもそこのお刺身が食べたいらしい。

 

ずっと一緒に行ってみないかと言われたので、次のお休みの日に行くことになった。

 

よくある話で、本業は魚屋さんでいろんなところに卸しているけど、せっかく新鮮で美味しい魚が手に入るからご飯屋さんをしてみました的な所。

 

SNSに取り上げられていたからか、開店前に来たというのに長蛇の列。

さぞお刺身が絶品なんだなーと、食べる前から期待値は上がる。

 

並んでいると、メニューを渡される。

中で食べたい物を考えるのではなく、並んでいる間に頼むメニューを決めてもらった方が席の回転率は上がるもんな。

 

まあ、お刺身の美味しいという評判のお店なので、お刺身を頼めばよい。

なおこういう初めての所は、定番だがオススメを注文するとハズレはないだろう。

 

オジサンと仲良くメニューを見ながら、仲良く同じオススメのお刺身定食にしようと決める。

 

オジサンが1か月にわたり、どれだけ美味しいかをプレゼンしたお店。

もうね、期待値がグングン上がる。

 

で、13時前にやっと順番がやってきたので、席に着く。

もうお腹ペコペコである。

 

「お刺身定食を……」

私の注文にかぶせるように、オジサンはありえない事を言った。

そのありえなさに、自分の耳を疑ったほどだ。

 

その時の私の顔は多分、 Σ(゚Д゚)となっていたはず。

 

では、皆様にもオジサンのありえない発言をお聞かせしましょうか。

 

漁港の近くにあるお刺身が美味しいというSNSで評判のお店にきて、オジサンが言った一言。

 

「俺はカレーライス!」

 

 え?Σ(゚Д゚)

 

いやいや、何?

一か月にわたるプレゼンはどうした?

 

ええ?

お刺身が美味しいお店に来たんだよな?

 

どうした?

あ、言い間違えたんだよな?

 

「え? 本当にカレーライス?」

と、訂正する機会を与えたのに、オジサンという生き物は「カレーライス!」と言い放った。

 

いや、マジかよー。

あの1か月はなんやったんやろうな?

 

小一時間ほど、問い詰めたいわ。

 

店員さんも苦笑しながら「お刺身定食にカレーライスですね?」と確認してくれた。

たまにいるんやろうな、お刺身が美味しい店でカレーを頼む奴。

 

それがうちのオジサンですが、ナニカ?

 

まあ、それが残念な生き物所以よ。

 

出てきたカレーライスは、普通のカレーライス。

魚を使ったシーフードカレーとかじゃなく、お馴染みのレトルトカレー風。

 

 

定番やけど、ボンカレーは美味しい。

慣れ親しんだ味。

 

別にレトルトカレーをバカにしているわけではないのだが、わざわざ高速道路を使い、わざわざお刺身が美味しいというお店でカレーを食べないでもいいやん? という話。

 

周りの人はみんなおススメのお刺身定食か、お魚の煮つけ定食。

カレーを食べているヤツは、オジサン一人だった。

 

無表情で私は美味しいお刺身を頂いた。

もちろん評価通り美味しかった。

 

☆蛇足☆

オジサンはお刺身が嫌いではなく、単純にカレーが好き。

それも普通のカレーが好き。

肉多めならなおさらそれだけでいいらしい。

 

なぜカレーがあったのかをいうと、渡されたメニュー表にはなく、店内に手書きでカレーとうどんが書いてあった所を考えると、漁港関係者向きではないかと。

ほら、早く食べれる物がカレーやうどんとやしな。

 


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