建設編 ☆完☆ | 迷子の大人たち 3

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~ニワトリノニワ 非公認ブログ~ 
放し飼い有精卵「池田なません」生産農場のブログです。農場ブログの他自宅のセルフビルド、他自給自足っぽい生活も。ま、しょせんテキトー経営者のエー加減農業日記は変わりませんが。ちょっと更生した?

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続きから。

 

1/20。ついにその日を迎えた。

 

電気の本線引き込み工事である。

 

 

D電工の社長が上に乗って作業し、D息子が下で親父の指示で動き回る。

 

ま、大した工事ではないので小一時間で仮設電柱から本線へ繋ぎ変え完了。

 

 

電灯を全部つけてみる。

 

 

ああ、これで家らしくなった。現代人は電気がないと文明人らしい生き方ができないのだと思う。しかし、いずれこの電線をちょん切って完全オフグリッドな電力自給を成し遂げたいと思っている。

 

3年後かな、5年後かな、それとも・・

 

都会なら電気・上下水道・都市ガス・通信と5つのライフラインを共有し一つでも欠けたら一大事となってしまう。ここではあえて災害の話はしない。

 

だが上下水道は高度経済成長期に整備され既に半世紀以上を経過しているため設備が老朽化し全国どこでもいつ何時八潮市の事故のようなことになってもおかしくない。

 

電気・ガスについては世界情勢やら政治によって変動しトンでもない価格になっても全く不思議ではない。例えば日本にける発電割合の7割近くを占めるのが火力発電。その燃料の45%が液化天然ガスLNGである。

 

このLNGのほぼ100%を日本は輸入に頼っており、オーストラリアが4割、アメリカが1割、なんと2023年のデータでロシアからも1割弱輸入している。またガスについてはLPガスの75%を輸入しており、その内の7割近くがアメリカに頼っているのだ。

 
日本のエネルギー自給率はたったの11%である。
 
だからと言って4つのプレートが沈み込む日本列島において原発稼働を増やすなんて自殺行為に過ぎない。お金が掛かろうとも、もっと安全な発電方法を真剣に検討し技術開発すべきである。同時に人類はもっと電力消費を減らすことに取り組まねばならない。
 
 
さ、脱線してしまった。
 
電気も通ったことだしいつまでもココをスカスカにしている場合ではない。

 

 

軒天ちゃん。ここを埋めない限り屋根裏は外と同じ気温だし、春になれば小鳥が巣を作りに、また4月にはツバメ御一行様で満員御礼ということになってしまうだろう。しかし・・・

 

ああ、見てるだけでシンドイ。しかし一番辛い棟の方がほぼ済んだのだから、と言い聞かせてちゃらっとやってしまおう。

 

 

やっぱり低い側はそこまで大変ではなく、半日ほどで完成。

 

あー首痛っ、と空を見上げると真上になにやら巨大な影が。

 

 

明らかにトンビではない。もしや噂に聞いていたオオタカだろうか。この裏山にオオタカが居るらしいとMさんに聞いたことがある。イヌワシも居るんだとか・・・いや、これはイヌワシではないな。

 

これでも元日本野鳥の会の会員だったのだが猛禽類には余り詳しくはない。元会員つっても高校生の頃の話だから35年も前の話であるが。分厚い鳥類図鑑なら数年前に購入したものを持っているけど今はネットで何でも検索できる。

 

そんなことよりチキン達の身が。

 

 

さて、電気が来たのでエアコンをつけてもらうことにしたのだが8年間フィルター掃除しかしてないエアコンは分解してみるととても汚い。

 

 

電気が来たのをいいことに高圧洗浄機を引っ張り出しエアコンのシロッコファンをバーッと掃除することに。

 

 

 

ん、汚い。

 

そうこうしてる内に予定通りポンプが到着。1/22。

 

 

このテラルという会社のポンプは元松下電工株式会社のものだそうだ。

 

早速床下に潜り込む。

 

 

この塩ビ管をぶった切って間にポンプを入れる。

 

浅井戸用のポンプは、20㎜塩ビ管のネジ継手(TSバルブソケット)がねじ込めるようになっている。浅井戸用ということで8m下から水を吸い上げる能力がある。一応水はこの高さまでは上がっているので充分な能力のハズである。

 

速攻で設置完了。

 

 

ではテスト。まずは風呂。

 

 

洗面。

 

 

洗濯。

 

 

トイレのタンク。

 

 

キッチン。

 

 

申し分ない圧だ。しかも静か。

 

本来は外に設置するものなので騒音が心配なので一番行かないトイレの下にポンプを設置したのだが、断熱材のお陰もあってか真上でも耳を澄まさねば聞こえないレベル。

 

よーし、電気も水も整ったぞ。ではアレの試運転を。

 

 

キュートなエコキュートさんなり。

 

 

リモコン二つ付いてるタイプのヤツで↑はキッチンのとこのやつ。もう一個は勿論浴室内。

 

順調に試運転が終わり、無事に自動で水が溜まった。

 

 

なんだか感慨深いものがある。自分が作った風呂に水が溜まっている。エコキュートから自動で。う~む。ホントにできたな。

 

 

と、各所水栓を開けっぱなしにしていたら二か所水漏れが発覚。まずはトイレの配管。これはシールテープの巻き忘れで外して管のネジ部分に白いテープを巻いたらすぐに直った。

 

次に洗面台の下から水漏れ。これは排水管の継手を締め忘れていただけだったので秒で奸智、いやいや完治。ま、完璧だとは思ってなかったが色々あるもんだ。

 

さて、電気と水が整ったのでアパートに行き必要なものを取ってきた。

 

まずはウォシュレット。

 

 

こんなの一度取り付けた経験があれば5分で・・・いや10分で完了。

 

 

このウォシュレットはいわゆる瞬間式というヤツで温水を溜めることなく出す瞬間に温める方式。つまり24時間温水を溜める必要がないので電気代が通常型の約半分で済む。とにかく電気をなるべく使わないよう家電はこだわっている。

 

最後に洗濯機。

 

 

取り付けはワンタッチね。

 

さて、住設が整ってしまった。つまりもう住める、ということである。ここまでたどり着いたんだな。

 

 

思い返せば昨年5/10。誰も知らない徳島県に一人ポツンと引っ越してきた。まず水を何とかしようと黙々単管を打ち込んだ日々。ユンボを借りて整地し、家を建てるための測量を開始したのが6/3のこと。

 

あれから約8カ月。はじめは地元の大工にアドバイスをもらいながら、半ばからはほぼ本やネットで自分で調べながら手探りで建築を進めた結果、高気密高断熱の家がホントに建っちまった。

 

住んだ感想を言えば、断熱性能については鶏舎の気温が零下5℃になる時も人が居れば室温は10℃までしか下がらない。朝10℃から石油ファンヒーターを点火すると20分で18℃まで上がる。これまで住んだどんな家より暖房効率は圧倒的に高い。

 

布団はアパートで寝てた時より毛布一枚少なくても暑いくらい。快適である。

 

テレビとか玄関とか棚とかベッドとか軒天とかまだまだやるべきことはたくさん残っているけど、ここはひとまずは完成と言っていいだろう。

 

だから今日からココで寝るよ。

 

 

まだ寝室片づけてないからキッチン兼リビングに布団を。

 

はじめて自分で作った風呂に浸かった感激は多分一生忘れない。応援してくれた皆さん、ありがとう。

 

 

 

建設編 完

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