今回は、sub (下の)を見てみましょう。
この言葉は日本語になりましたね。「控えの選手」つまり「補欠選手」のことを「サブ」というでしょう。元ジュビロ磐田のゴン中山が「スーパー・サブ」と言われていましたが、「超・控え選手」とでも訳せるのでしょうか。

「サブタイトル」は「副題」ということもこれから想像がつきますね。「海」はmare ですから「海中をもぐって航行する船」つまり「潜水艦」がsubmarine となることはすぐに想像できませんか?

divide は「分ける」ですから、それをさらに細かく分けるのはsubdivide となります。「下請け」はsubcontract。subcommittee といえば「分科会、小委員会」のことです。

subterraneanなどというといかにもむずかしそうですが、こういうときは慌てずに考え
ましょう。まずsub-terra-neanと分けると最期の-nean -neous などと同じ形容詞をつ
くる語尾ですから、のこりはterra となります。これは「大地」を意味しますから全体で
は「地下にある」を意味する形容詞となります。

ついでながら英語に入ったラテン語のterra incognita を覚えましょう。これは「未知の
国」という意味です。incognita はラテン語ですが英語にもたくさん入っています。原義
は「知られていない」という意味で、cognita 「知られた」+否定のin から出来ています。

もともとは「知る」を意味するラテン語の動詞cognoscoで、その過去分詞形が
cognitum,cognita となるのです。ちょっと難しいでしょうか? だけどこれを覚えるとい
ろいろ応用がききますよ。

「見てそれと知る」のはrecognize、その名詞形はrecognition (認めること=認識)とな
ります。cognizable は「認め得る」。cognizant はaware とおなじで「知って」という
意味。He is cognizant of the fact.などと使います。

ついでのことながらincognito という言葉も覚えましょう。to travel incognito といえば、
王様などが「おしのびで」旅をすることです。おとぎ話などによく出てきますが、現在でも
王族が身分を隠して町にでるときなどに使います。「ローマの休日」でオードリ・ヘップバーン
が演じたお姫様を覚えているでしょう。

言うまでもなく原義は「人に知られないで」ということですよね。


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こんにちは。今号の「英語の学習方法」はListeningについてです。
もちろん、英検やTOEIC, TOEFLではListeningはもともと主要な技能
だったわけですが、昨年度のセンター試験に導入されて以来、Listening
は日本の英語教育の「必修科目」になりました。

そうなると、英語教師たるもの「How to improve listening ability,
more efficiently」(どうしたらもっと効率的にListeningの力を伸ばせるのですか)という質問に備えなければならなくなりました。

しかし、これに対する回答はほぼ決まっています。それは、

多くの英文をできるだけ集中して聞くこと! BGMとして英語を聞いて
いても、結局、英語の音は「雑音」のまま。ですから、
(1)一語一句聞き逃さないように集中して、
(2)たくさんの英語を聞くこと、そして、
(3)英語は「口が開けば耳も開く」ものだから、時には聞こえてくる
英語の台本(=スクリプト)を何度も何度も音読し、できれば、暗唱してみること。これに尽きます。

しかし、このアドバイスだけで「Listeningのトレーニングが順調に進み
ました」という英語学習者は10人のうち1人もいないと断言します。
だから、英語をもっと得意になりたい、英語に対する苦手意識を脱却した
いという方は、突っ込んで質問すべきなのです。

分からないことは「分からない」と言い、更に説明を求める。このことは、
特に、アメリア留学志望の高校生やMBA志望の皆さんにとっては重要な
資質ですよ。

要は、上の(1)→(2)→(3)には、教材の種類や一度にやる分量、
そして、ある程度の成果を出すために必要な期間やトレーニングの仕方と
いうTips(コツ)が含まれていない。

もちろん、これらのTipsはメルマガの読者個々人によって違ってきます。
現在の英語力・到達したいListeningの水準・その水準に達する期限・毎日
使える学習時間が個々の読者によって異なるからです。よって、どうして
も一般論になりますが、メルマガ編集中隊の考えるListeningトレーニング
のTipsをまとめておきましょう。

秘伝(壱):Listeningのトレーニングを二つに分ける
厳密に聞き取るトレーニングと大意を聞き取れればよいトレーニングに
わけ、前者は、朝/夜に15分づつの計30分。後者は、通学途中などに
40分。これに加えて、毎日、1センテンスの英文を暗唱する。

秘伝(弐):教材は興味のある/時にはゲーム感覚の教材を導入
「興味があるのはセンター試験です/TOEFLです」ということなら、
(少なくとも最初は)、それらを教材にして、段々と他の教材に手を広げ
るようにする。自分の興味のない英文は初期は避けること。また、興味を
持ち続けるために、センター試験問題・TOEFLやTOEIC形式の問題など
をゲーム感覚で使ってみるのも効果的です(特に、大意を聞き取れればよ
いトレーニングではセンター試験やTOEICの模擬問題は向いていると思
います)。

秘伝(参):「何が何でも聞き取る」という気迫
       と時間の有効利用の両立が大切
英検3級程度の総合英語力で(実質)Listeningの初心者にとっては、
センター試験のListeningの音声を一字一句聞き取ることはまず不可能です。
大体、読んでも知らない単語も幾つかあるでしょう。読んで分からない英
単語が聞き取れると思いますか? 「No」ですよね。

ならば、その段階ではリピーティング(シャドーウィング:流れてくる
音声を復唱すること)やディクテーション(書き取り)は効率が悪い。
それらは、数カ月後の楽しみにして、例えば、

・文頭の一語だけの聞き取り
・述語動詞(助動詞+述語動詞)だけの聞き取り
・語尾の抑揚の聞き取り(肯定文か疑問文か、疑問詞付きの疑問文か付加
疑問文かの聞き取り)から始めてみてください。それらが大体、聞き取れ
るようになったら次は、名詞と形容詞、特に、数詞や年号の聞き取りに移
行し、最後に、前置詞と冠詞の聞き取りに進みましょう。

現在の英語力と目標にするListeningのレベルによって違いますが、大体、
これらを、1週間づつ「螺旋階段を上がる要領」で繰り返すのが効果的だ
と思います。この方法で3ヵ月学習すればTOEICのListeningでは50点
近いスコアアップが十分可能ですし、ジャスト1ヵ月concentrateすれば
センター試験のListeningも苦手ではなくなるとお思います。お試しくださ
い。

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"Time flies." 一年が過ぎるのはあっという間で、もうすぐクリスマスですね。日本でもクリスマスはポピュラーな日になりましたが、まだ祝日になるまでには至っていませんね。欧米と違い日本では「政教分離」の原則があり、祝日になる日はかなり遠いと言えるかもしれません。

サンタクロースというと、子供の守護聖人のような感じがしますが、元々は船乗りの守護聖人だったのです。この単語の由来はオランダ語の方言 Sante Klaas だそうです。この単語の標準語バージョンは Sinterklaas。これは Sinterclaes から発展した形で、さらにこの単語は Sint Nicolaes の変形なのです。Sint- は Saint、つまり「聖~」の意味なので、「聖ニコラウス」がサンタクロースの本来の意味なのです。

聖ニコラウスは4世紀前半の小アジア地域の主教だった人物で、後に船員の守護聖人とされました。ですから、本来サンタは子供のために存在していたのではなく、船乗りのために存在していた聖人なのです。

現在のサンタクロースの話は、ニューアムステルダム(現在のニューヨーク:この名称からも当時のアメリカでのオランダ勢力の優勢さが伺えます)に植民したプロテスタントの間で始まった伝説が発展したものです。

伝説によると、聖ニコラウスは結婚間近の3人の貧しい娘に窓から金の入った財布を投げ与え、持参金を調えさせたそうです。12月7日のことでした。この話から、その前夜、つまり12月6日に子供達に贈り物を配り歩くサンタの話と慣習が生まれ、それがやがてクリスマス前夜に行われるようになって、今のクリスマスイブの習慣となったそうです。

では、Christmasの mas とは何でしょうか? -mas は mass が縮まったものです。これはラテン語 missa から発展したもので、これは動詞 mittere が変形したものです。mittere は「送る」という意味です。これがほぼ原型をとどめている例としてtransmitなどがあります。それで、これが mission 「伝道」となったのは形を見れば明らかです。日本にもたくさんのミッションスクールがありますが、これは「伝道のために作った学校」という意味なのです。

この missa は初期の頃には「聖餐式」も含め、あらゆる儀式を指す単語でした。「儀式」の意味で missa が用いられるようになったのは、ミサの終わりに司教が言うラテン語の台詞 Ite, missa est. 「立ち去れ、儀式は終われり」に由来するのではないかということですが、詳しくは不明だそうです。

ついでに日本では時々X'masという表記を見掛けますが、これは間違いで正しくはXmasで、アポストロフィは不要です。X はキリストを表すギリシャ語 ΧΡΙΣΤOΣ(Xristos)の頭文字の名残なのです。

では、ちょっと早いですがみなさんも HAPPY HOLIDAYS!
♪So this is Xmas And what have you done~♪


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