美しいモノ、コトを見るのが好きです。特にジャンルを決めず、気の向くまま美術展(時々、博物展)に行っています。結果、近代以前の色彩キレイな日本画や印象派(ド定番?)絵画、ファッション、テキスタイルや陶磁器を鑑賞することが多いです。

 

いい歳なので、日本史に於ける近世(明治維新から太平洋戦争終結まで)については、祖父母や両親から聞き知った庶民のリアルネタで今に繋がってる実感があります。

 

近世生まれで戦後を跨いだ作家作品に至っては『おお、わたしが〇歳(高校生、作品によっちゃ大学生の)時の作品なのね!』と己の年譜と二段表のよう脳内で繋げ、同じ時を過ごしていたことをひしひし。

 

が、、、祖父母のリアルネタも明治後期~大正初期まで。それ以前は自分と分断された「歴史」になっていて、想像や妄想の着火点も少なくなります。若い方は尚更では?そんな過去時空を瞬時に「自分の今」に引き寄せるのが名キャプションだと思います。

 

個人的に絶賛しているのは東洋文庫ミュージアムのキャプション「サブキャッチ」です。オモロさも秀逸で妬ましい!お名前の通り東洋「文庫」ミュージアムなので、古い文献資料の展示が多く「読めない文字だらけ」なのですが、来館者に一歩踏み込んで観てもらうためのフックが絶妙に効いています。

 

過去展のキャッチコピーを画像備忘(再)

武士の、武士による、武士のための法律

言われてみればそうだけど、思い付かなかった秀逸なアナロジー

 

なんと無策な倭・百済連合軍……

「白村江の戦い」への学芸員さんの想いが漏れる。ぼや~っと海外援戦に出航し、ぼや~っとしている内に負けたっぽい、、、。

 

家康も愛読!武士の世を築いたビッグカップル

展示時期の大河ドラマに合わせた展示&キャッチコピー。大泉洋さんや松潤の顔が思い浮かぶ。令和の大河俳優さんでも繋がる。

 

恋は遠い日の花火ではない

 

思わずブログタイトルの元ネタ、サントリー過去CMのキャッチコピーを思い出した次第。(頷く貴方はご同輩)

 

「観て欲しい」が強烈に伝わってくるキャッチコピーの数々。学術研究的には評価されるんでしょうか?「研究界とシャバ」、「過去と今」を繋ぐ尊く・オモロく・クリエイティブなお仕事に違いありません。

 

追伸

最早、東洋文庫ミュージアムの勝手推しに近い。ついでにキャッチコピーアワードも勝手開催したい。いつも見やすい、楽しい展示をありがとうございますっ!届かないと思いますが、御礼申し上げます。

 


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