広島市内のこども園で、子育て通信「えがおがいっぱい」を発信しています。その第52号(2024年4月号)です。
「しなさい!」という声掛けはよくないと聞きます。ではどう言えばいいのでしょうか?
親は、子どものためを思って「◯◯しなさい!」と言います。でも、親が望んでいるのは、言われて動く子ではなく、目を輝かせながら意欲的に行動する子です。
意欲は、好きなこと、したいこと、好奇心から生まれる感情です。「しなさい」は意欲を削ぐ声掛けなので、親が望まない方向に子どもを向かわせてしまうのです。
また、「それをしたくない自分はダメな子なんだ」と、子どもの自己肯定感を下げることにもなります。
行動をうながす声掛けにはいろいろあります。
①「しなさい」(命令口調)
②「してほしいな」「してくれるとうれしい/助かる」(親の気持ちを伝える)
③「しようか」「してみよう」(誘い口調)など。
私のお勧めは、②の「親の気持ちを伝える」声掛けです。
でも、次の気持ちがベースにあれば、その子、その場面に応じて、使い分ければいいと思います。
◆知識や経験は私(親)の方が上だけど、人としては対等。
◆あなた(子)も私も、どう感じてもいいし、どう思ってもいい。思いが違っても、大好きな気持ちは変わらないよ。
◆あなたは、自分がそうするのがいいと思うことをすればいい(自分で決める力)。でも、あなたを守るために、「ダメ」「しなさい」と、私が言うこともあるよ。
◆生活習慣に関しては、どうしたらいいかを子どもと話し合って、ルールを決めておく。
◆「しなさい」よりも、「してくれるとうれしい/助かる」といった、親の気持ちを伝える言い方がお勧め。
◆「しなさい」と言うときは、何をすればいいかをわかりやすく伝えて、「◯◯だから」と、その理由を付け加えると、子どもが納得しやすい。
◆子どもの「イヤだ」に対しては、その気持ちを認める言葉を入れる。「片づけなさい」「ヤダ!」「ほんと、片づけって面倒だよね。だけど片付けておかないと……」といった感じです。
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(「子育て通信52」完)
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