われらが愛犬アーシー

(黄色大犬)の散歩に

夫(英国人)が同伴するのは

基本的に楽しいことなのですが

この時期は困った点が一つ。

 

 

水場、それも

水の流れがない

水たまりですとか

沼ですとか

池ですとかを見かけると

夫は必ずその場に立ち止まり

水の中を覗き込み

「・・・妻ちゃん!ほら、

カエルの卵がありますよ!」

 

 

私はカエルが別に

嫌いではないんですが、

オタマジャクシも

可愛いとは思うんですが、

カエルのたまごは・・・

 

あの卵塊は・・・

 

別に改めて眺めて

面白いものでもないかな、

みたいな・・・

 

しかし夫はこの時期に

登場するカエルたまごが

本当に愛しくてならないらしく

・・・その喜びを

妻と共有しようとする、

その心映えは悪くはないとは

思うんですが・・・

 

 

あの生暖かい夜に

車に轢かれることも厭わず

こうして出会いの場まで

やって来たカエルたちの

ことを思うと・・・健気で!」

 

「はあ」

 

「あ!こっちの卵は、これ、

日照りが続いたらきっと

干上がってしまいますね!

どの水たまりが通年存在し

どの水たまりが雨の後の

一時的なものなのか、

カエルには難しい見極め

だったのかもしれないですね!」

 

「はあ」

 

「このうちどれだけの卵が

無事オタマジャクシになれるか・・・

ここらへんはイモリとか

カエル卵を食べる捕食者も

いますしね、それで

オタマジャクシに

なったらなったで今度は

サギや何かが捕食を

狙いますからね、でも

イモリもサギも必死ですから!

豊かな自然を

維持するためには

受け入れなくては

ならない悲劇です!」

 

「散歩を再開していいですか」

 

 

なお私もここらへん一帯の

カエル一族の繁栄は

心から望むところです。

 

彼らはわが夏の大敵、

吸血虫ミッジ

(ハイランドヌカカ)を

食べてくれるという話なので。

 

でもミッジを食べに

毎年ツバメがやって来て

くれる側面もあるので

ミッジが全滅して

しまうのも困る。

 

人間側の好き嫌い・ワガママで

干渉してはいけない領域が

存在する気もするのです。

 

 

カエルたまごが

お好きなあなたも

別に好きというほどでは

ないアナタも

なんて写真を見せてくれたんだ

Norizoさんのデリカシーなし!

と涙目で叫ぶあなたも

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