来日したドジャースやカブスの選手たちがこぞって絶賛していたのが日本のコンビニだ。あの怪しい?タマゴサンドが外国人に大人気になっていることは以前から知っていたが、他にもスイーツなどもかなりの人気があるようだ。
日常的に使っているコンビニだから我々日本人としてはいちいち感心したり感動したりすることはないが、世界的に見れば特異な存在だろう。なんでも売っているだけでなくチケットの発券や荷物の発送、はたまたクリーニングの中継基地のやくわりもこなす。
なんでも屋である。それに加えてプライベートブランドの食べ物も激しい競争のせいで日進月歩でウマいものが増えた。コンビニ飯はマズいという昔の常識も様変わりした。確かにおにぎり一つとっても昔とは別モノである。
私の場合、タバコを買いに行くつもりでコンビニに入ってもついつい余計なスイーツを買って散財してしまう。スイーツじゃなくてもカットフルーツなんかも手軽なサイズだから手を出してしまう。ナゼかいつも4~5千円が飛んでいく。
外ではカッコつけて甘いものをあまり食べない私だが、家だと別人のようにスイーツオヤジと化す。その根源がコンビニである。昨年来ハマっているのが「ジャージー牛乳プリン」だ。知る人ぞ知る名品なのに遅ればせながら昨年の後半に初めて食べて卒倒した。
いまでは我が家の冷蔵庫に3~5個は常備している。そのぐらい無いと不安で夜も眠れない。プリンとは言うものの実態は純然たるミルキースイーツである。中途半端なカラメル部分も無い。ミルクプリン一色だ。牛乳が苦手な人は別にして、はたしてこれをマズいと言う人がこの世にいるのだろうかと思う。
もともと私はプリンっぽい食感のスイーツが好きなのだが、やっつけ仕事みたいに味の悪いカラメルが底に潜んでいるヤツが苦手だ。優しいプリンの風味が一気に壊される気がする。言ってみればプリン部分とカラメル部分がケンカしちゃっているような商品が多すぎる。
カラメルが別途添付されているヤツとかミルクプリンみたいにハナからカラメルが無いヤツは安心して楽しめる。ババロアやパンナコッタと名乗っているカップスイーツもソースが別添だったりすると迷わず買う。
きっと味覚がお子ちゃまなんだと思う。
先日は有楽町マルイに入っているマックスピスタチオなる店でピスタチオプリンを購入した。コンビニ以外でもこういう商品を目にすればすぐに買ってしまう。決め手はやはりヘンテコなカラメル部分が無いことでもある。
でも一個800円である。ちょっとバカみたいな値段だ。値段も見ずに「これください」と条件反射のように言ってしまった私の負けである。そりゃあやたらと美味しかったが値段のことが頭にこびりついていたからウマいとしか言えなかったような気もする。
まあ、ちょっとした名店のスイーツは昭和のオジサマ的感覚ではビックリするほど高いのが今の時代だ。そう考えるとやはりコンビニの品揃えは称賛に値する。
最近ハマっているのが「美食家のプリン」という新商品だ。大げさではなく60年近く生きてきた中でトップクラスにウマいプリンだ。オーソドックスにカラメルが底に潜んでいるプリンなのだが、苦手なはずのそれすらも気にならない。
カラメル部分の味付けが強すぎずプリン本体と絶妙にバランスが取れている。初めて口にした時は久しぶりに目ん玉が飛び出そうな衝撃を受けた。確か160円ぐらいだった。そんな値段でこんなウマいものが買えるなんてニッポンバンザイと叫ぶしかない。
ウチの近所のコンビニでもすぐに品薄になるので見つけるたびに買っている。何回食べても心から美味しいと感じる。
ジャージー牛乳プリンとこのプリンが冷蔵庫にたくさん入っている状態のことを幸せと呼ぶのかもしれない。本気でそう思う。
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