春分の日の意味と由来
・天文学的な意味
春分の日は「春分点」を太陽が通過する日であり、昼と夜の長さがほぼ同じになります
この日を境に、日照時間が長くなり、本格的な春へと向かいます。
・春分の日の行事・風習
お彼岸(春のお彼岸)春分の日を中心に、前後3日間(計7日間)がお彼岸の期間となります。
先祖供養のために、お墓参りをしたり、「ぼたもち」を食べたりする風習があります。(小豆の赤い色は邪気を払うとされ、昔から縁起の良い食べ物とされています)
・農作業の始まり
昔から、春分の日は農作業の始まりを告げる大切な日とされ、
田畑の準備を始める目安になっていました。
現在でも、農家では種まきや畑作りを始める頃とされています。
このころの旬の食材
春分の日の頃には、春の野菜や山菜(ふきのとう、タラの芽、菜の花など)が出回ります。
これらは、冬に溜まった老廃物を排出し、春のエネルギーを取り入れるのにぴったりの食材です。
中医薬膳的に見る春分の日の陰陽バランスは、昼と夜の長さがほぼ等しくなる日であり、陰と陽のバランスがとれる特別なタイミングです。
中医学の視点で考えると、この時期は「陰から陽へ移行する節目」といえます。
つまり、冬の間に蓄えた陰のエネルギーから、春の陽のエネルギーへと移る時期です。
この時期は、陰陽のバランスを意識しながら、陽気を高めつつも、
陰を消耗しすぎないような食事を心がけることが大切です。
1. 春分の時期に起こりやすい体の変化
(1)陽気が上がることでの影響
春は「肝」の季節とされ、肝の陽気が活発になりすぎることがあります。
その結果、イライラ・めまい・頭痛・のぼせ・目の充血などの症状が出やすくなります。
「肝気が上りすぎる」=「陽の過剰」になりやすいので、過剰な陽を抑えつつ、陰を補うことがポイントです。
(2)冬の間に溜まった老廃物の排出
春はデトックス(解毒)の季節でもあり、冬の間に体内に溜め込んだ老廃物を排出するのに適した時期です。
しかし、急に動きすぎると体に負担がかかるため、徐々に陽気を高める食事が大切です。
2. 陰陽のバランスをとる食養生
(1)陽を補いながら、穏やかに陰を養う食材
春分の時期は、以下のような食材をバランスよく取り入れるのが理想的です。
陰陽のバランスを整える春の食材
菜の花…血流を促し、肝の巡りをよくする
ほうれん草…血を補い、肝を養う
小豆…利尿作用があり、冬の老廃物を排出する
柑橘類… 陰陽調和 気の巡りを良くし、イライラを鎮める
にんじん…血を補う
青魚…肝を養い、血流を促す
特に、菜の花・ふきのとう・タラの芽などの春の苦味はは、肝の働きを助け、体の滞りを解消するのに役立ちます。
(2)おすすめの薬膳レシピ
🌸 春分の薬膳メニュー
「菜の花とにんじんの胡麻和え」(気血の巡りを整える)
「小豆と黒米のご飯」(余分な水分を排出し、腎を補う)
「春キャベツと桜えびのスープ」(胃腸を温め、消化を助ける)
「柑橘とナッツのサラダ」(ストレスを和らげ、肝の機能をサポート)
3. 春分の日に避けたい食べ物・習慣
(1)過剰に陽気を高める食べ物
辛いもの(唐辛子、にんにく、生姜のとりすぎ)
→ 肝の陽気を過剰に刺激し、のぼせやイライラを助長する。
脂っこいもの(揚げ物、濃い味付けの料理)
→ 消化の負担になり、体内に熱をこもらせる。
(2)冷たいもの・生ものの摂りすぎ
冷たい飲み物・アイス・生野菜ばかりの食事
→ まだ陽気が十分に上がりきっていない時期なので、体を冷やすと陰陽のバランスが崩れる。
4. 春分の養生まとめ
✔陰陽のバランスが整いやすい時期なので、「陽を穏やかに高める食事」を意識する。
✔肝をサポートする「苦味のある野菜・柑橘類・豆類」を取り入れる。
✔脂っこいもの、刺激の強い食べ物は控えめにする。
✔朝日を浴びて適度に体を動かし、気血の巡りをよくする。
何を食べたらいいかはもちろん大事ですが
どう食べたらいいか?はもっと大切。自分の大切な人と楽しい気持ちで食べることで、さらにエネルギーアップしますよ。
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