なんか・・・未来からやってきた車

という感じですよねえ・・・最新鋭プリウス。

とても少し前まであのC-HR下品なアルファードを作っていた会社と同じと思えない・・・インハウスのデザインナーではないのでは?・・・・いやいや面の使い方は、だいぶ前からの輸出用カローラと同じ・・・う〜ん・・・悩む。

 

先代のプリウスが登場した時にも「カッコは良くないけど、あれだけ売れた車をここまでヘンテコな形でモデルチェンジさせるなんて・・・トヨタは本当に挑戦する会社だ。」と思わされたけど・・・あの先代プリウスからはっきりとトヨタは、「いい車を作ろう」の会社になりました。

(時々、カローラクロスのような”兄弟は優秀なのになぜこうなった?”という車両もいまだに出てきますけどね。)

 

この車両、非常に格好がいいのですが、「乗り手を選ぶ」車になったと思います。

着座位置がね。

どんな絵で伝えたらいいのか・・・

伝わり・・・ますかねえ・・・

運転席に座ると、「ボンネットが全く見えない。」状態になります。

これだけフロントウインドシールドが寝てしまっているので、三代目プリウスの時のように「額に迫るガラス」感がすごいのかと思ったのですが、そんなことは全くないです。先代ほど、頭上空間に広々感はないのですが、それでも気にならない額とフロントウインドシールドの位置関係です。三代目は、着座姿勢の取り方だけでなく、走りも本当にひどかった・・・同じ時期のホンダ車と同様に。まあ、両社とも非常に苦しい期間に開発された車両だったんだと思います。

 

正直、「格好が優先の車」だと割り切った方がいいです。今回のプリウス。

荷物室は、明らかに狭くなりました。

フルサイズのゴルフバックは、1つ入ります。ただ、2個目も・・・大丈夫。なんとか。工夫が必要だけど。3個目は、恐らく、リヤシートを倒したくなります。

先代は、2個目までは、バサっと入れられた大きさでした。

荷物室が小さくなったから、リヤシートも狭くなったのか?

いや、それは感じないと思います。感じられないようにすごく工夫がされています。この写真で伝わりますか?ドア開口部の三次元曲線構造が。

同じ5ドアハッチバック構造でも、先代シビックタイプRは、リヤシート頭上にすごく圧迫感を感じましたが、この車両は、これだけ背を低くしながら(カッコ良くしながら)後席に座った人にリヤゲージヒンジ構造を意識させない頭上空間デザインになっています。

タイヤは、非常に大径で扁平率が低いものを選択されています。

最近のトヨタ電動車両は、みんなこんな感じですよね。すごくホイールが大きく見えます。

この車両の場合、195/50R19インチタイヤです。

直径が大きい割に195という幅が細いタイヤ・・・多分、トヨタは何かを見つけたんだと思います。この大径スリム幅タイヤに。

ただ、私の場合、このタイヤに・・・1日悩まされることになりました。

リヤシートとトランクルームには、1500Wのコンセントが設置されている車両です。両方のコンセントを同時に使うことは・・・できるのかな?家庭用コンセント並みの電力出力だよね。

USBコネクターは、最新鋭車両らしくTYPE-C端子となっています。

bZ4Xの時は、面食らったメータデザインも、慣れてくるとこちらの方が全然楽です。何より、前方視界を妨げずにメータ表示を確認することができます。

 

シフトレバーも・・・毎回、プリウスはシフトレバーデザインを変えてきますが、今回は、だいぶまとも・・・まともな位置にシフトレバーが存在しています。b Z4Xのように「どうしたら発進できるの?」とはならなかった。

装備の関係で一番困ったのは、今回も「トヨタ標準最新鋭ナビ」システム。

住所検索ができない。

で、マイクのアイコンを押して、話しかけても・・・うん。ごめん。悪かった。

今回も、ナビに頼らず走行開始。必要であれば、iPhoneの地図機能を使おう。

 

先代のプリウスから、トヨタは本当に「いい車」を作るようになりました。

ただ、今回の最新鋭プリウスは・・・1日本当に困惑。

「プリウスは、トヨタハイブリッドシステムのデモ車だ。」と思うようにしているのですが、今回もその進化ぶりに驚かされました。

普通に「EV率74%」程度でずっと走行できてしまうんです。

先代は、「頑張ると時々EV率65%」だったのに。

 

高速道路でも日産方式のような「エンジンがずっと回っている。」感覚がだいぶ少なくなっています。

ただ、レンタカー店を出た最初の交差点から気になっていたのですが、「ステアリング操作に対して、少し車両が遅く旋回を開始するよな。」

 

先代が、あれだけいい仕上がりの動きをしていたのに・・・モデルチェンジでこんなセッティングって一体???

それどころか、bZ4Xやミライで感じた「リヤサスの横方向の揺れ」だけでなく、一般道の路面の荒れでの突き上げ感が・・・非常にひどくて困惑していました。

 

「タイヤの径と幅を変えたことの影響なのか?なんでこんなセッティングをOKしたんだ?こんなことってあるんだろうか・・・」

一日中、非常に疑問に思いながら、返却前にガソリンスタンドで念の為、タイヤのエア圧をチェック。

 

原因、わかりました。

タイヤのエア圧が、2割ほども低かった。しかも4輪バラバラに。

まいったな。

レンタカー会社って、逆にエア圧が高すぎる方向で貸し出されるのが常態化しているんだけど・・・まさかの低すぎるエア圧だったとは・・・

 

適正空気圧にした後、ナビシステムの画面で、パワーステアリングの設定も変えられることがわかって・・・

パワステだけ「スポーツ」設定にしたら、納得の動きになりました。交差点で。

 

これからは、セルフスタンドでエア圧調整も要注意とします。

ただ、この車両、もし、購入の印鑑を捺す前に試乗のチャンスがあるのなら・・・

絶対に店舗周辺だけでいいので運転した方がいいです。特に先代プリウスのオーナーの方は。

トランクルームの大きさも含めて、「乗り手を選ぶ」車両に仕上がっていると思います。

ただの「燃費がいい、便利なハイブリッドカー」は、卒業しましたよ。この最新鋭プリウスは。

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