シティーハンター(2024年) | 勝手に映画紹介!?

シティーハンター(2024年)

 

ネトフリで実写版の「シティーハンター」の配信が始まったので、1月中旬以来の再加入…いつも1か月だけ加入して、その時に集中してネトフリ映画を見まくってるんだけど、昨年は9月以降に見たい作品が相次いで、結局3回も加入しちゃったしな。今年は何回くらいお世話になるだろうか?ちなみにプランは広告なしのスタンダード。ということで、「シティーハンター」の感想…アニメ版もまだまだ現役コンテンツ、言わずと知れた北条司の人気コミックが原作。てっきり複数エピソードのドラマなのかと思っていたら、単発で見れる長編映画として作られていたのね。

 

新宿駅の掲示板に“XYZ”の書き込みがあれば、危険な依頼でも引き受ける凄腕スイーパーの冴羽獠、通称シティーハンター。相棒の槇村と共に、ナツミと名乗る女から、失踪した妹・くるみを捜し出してほしいという依頼を受ける。やがてヤクザの事務所にくるみが連れ込まれたのを知り、助けに向かうも…獠も悪党と勘違いされ、逃げられてしまう。その時のくるみは異常な瞬発力を発揮…それを見た獠は不審がる。その後、槇村が妹・香の前で殺される!どうやらくるみの失踪とも関係があるようで…香は兄の死の真相を究明してくれと獠に詰め寄るのだが…。

 

主役の冴羽獠役に漫画原作の主人公を演じても定評がある鈴木亮平…信頼度は高めで、実写化発表の際、原作ファンからも好意的に受け止められていた印象。ただ…実写の冴羽獠といえば、先にTVドラマ版「エンジェル・ハート」で上川隆也が演じており、あちらの再現度もなかなかだった。ということで、最初こそ上川版の方が冴羽獠の雰囲気に近い、渋くてカッコいいなって思ったんだけど…アクションシーンになれば、役者の実年齢が大きく影響…想像以上にキレキレのアクションを披露してくれて、鈴木亮平版もぜんぜんアリだなと思えるようになった。

 

いや、タイトルが出る前、いわゆるアバンにあたるエピソード…依頼された失踪人を探し出すため、ヤクザの事務所に獠が乗り込んでいくんだけど、そこで披露されるジャンプキックを、ここぞという場面で挿入する“アニメの静止画”のような動きが止まっている映像で見せていて…それが妙にダサくて、“やっちまったな”って思ったんですよ。その後も、ハードなアクションの中に、挿入されるアニメ調のコミカルな動き、演技も目を逸らしたくなったんだけど…途中からそういう演出のバランスがこなれてきて、漫画・アニメ同様、自然に受け止められるようになった。

 

ストーリーは原作やアニメの初期のものに近いけど、まったく同じというわけではなく、エッセンスを抽出したオリジナル展開。それこそ香瑩(シャンイン)こそ出てこないものの「エンジェル・ハート」っぽさ味もあって、現代風に程よくブラッシュアップされている感じ。主な内容は、槇村の死、エンジェルダスト、香が獠のパートナーになるまでって感じですかね。安藤政信演じる槇村は、雰囲気ぴったりで…獠よりもハマっているように見えた。ここは原作通りなので仕方がないけど、直ぐに死んじゃって、出番があまりないのが残念…槇村の活躍をもう少し見たかった。

 

香はパっと見のビジュアルだと、鈴木亮平同様、そこまで似てない…むしろフランスの実写版の香の方が香っぽく見えるくらいだと思ったんだけど、声は意外とアニメの伊倉一恵さん(アニメの香役)に似てるぞ!兄・槇村との通話シーンで、電話から漏れ聞こえてくる声がちゃんと香っぽくて、“おおっ”って思った。あとは、実際に獠と絡むようになってからの動きかな?そう、それこそ香の“シリアスパートに挿入されるアニメ的な動き”が自然に再現されていて…段々と香に見えてきたんだ。あと獠の方も、ギャグ調にクズした時の声が神谷明さんに似てるのに気づく。

 

もしかして、宮野真守よりも、鈴木亮平の方が…リメイク版「うる星やつら」の面堂終太郎や、リメイク版「キン肉マン」のキン肉スグルの声に合っていたんじゃないかって本気で思ってしまったほどだ。今後、神谷さんの持ち役アニメをリメイクする際は…鈴木亮平も検討の余地ありだと思うな。そして…キャバクラでの獠の裸踊りをあそこまで再現してて驚いた一方、冒頭から“モッコリモッコリ”言ってるくせに、肝心の“モッコリ”が描かれていなくて、残念です…さすがのネトフリでもそこはハードル高かったのか?そういえばお下品全開のフランス版もなかったな?

 

木村文乃がセクシー女刑事(デカ)、警視庁の女豹・冴子さんを演じていて…これも意外といい!木村文乃といえば、大好きな麻見和史の警察小説を映像化した「殺人分析班」シリーズで地味で色気もない如月塔子を演じてたんだけど…同じ女刑事でも180度違う役柄がよく似合っていて凄いなと。あと海坊主役でマフィア梶田が出演しているのが話題になったけど…初見じゃわからんだろ。たぶん、あのシーン、アレの説明シーンの、ほぼ背景と同化してる、後ろの方で小芝居してる人型にみえるシルエットがそうだよね?よく見ると頭がテカってるもんなぁ(笑)

 

本家、アニメの声優・神谷明さんも出演者としてクレジット…あれはたぶん、槇村の死を伝えるニュースのアナウンサーの声がそうだったんじゃないかな?もし、どこかで顔出ししていたなら見過ごしてるけど、たぶんあの声であってると思う。獠の愛銃といえばパイソンだけど…80年代、90年代のハリウッドアクション好きとしては、クライマックス近くでMP5Kをぶっ放すガンアクションもけっこう好きだ。それと香の100tハンマーをああいう形で理由をつけて、物語に落とし込んでるのも良かった。まぁ、最後に“Get Wild”が流れれば、あとはもうなんでも許せちゃうな。

 

 

監督:佐藤祐市

出演:鈴木亮平 森田望智 安藤政信 華村あすか 杉本哲太 水崎綾女 木村文乃 神谷明 橋爪功

 

 

【今回の元ネタはこのあたりか?】

シティーハンター 1巻 (ゼノンコミックス)


シティーハンター 1巻 (ゼノンコミックス)






 

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