朝ドラの史実とフィクション | へにょへにょ日記[ゆるゆる田舎暮らしブログ]

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朝ドラ「虎に翼」を毎日楽しみに見ています。前作の「ブギウギ」とはまた違った面白さ。

 

モデルとなった三淵嘉子さんは、女性初の弁護士(3人のうちのひとり)、女性としては二番目に裁判官になった方で、その経歴や功績はすばらしいけれど、一般的にはほとんど知られていなかった方ではないでしょうか。私も知りませんでした。

 

朝ドラの放送が決まってから、地元の小田原に三淵家ゆかりの邸宅(別邸)が残されていると知りました。嘉子さんの義父にあたる、初代最高裁判所長官、三淵忠彦氏が晩年を過ごされたそうです。

 

ドラマが始まった頃に、Wikipediaなどでざっと経歴を読んでいたのですが、ドラマではちょっと違うような…と思って、確認。やはり、細かいところで設定が違っているみたい。人物名も学校名も変えてあり、あくまで、フィクションとしてドラマ化されています。

 

明治大学のサイトの説明がわかりやすいです。

 

「嘉子は、女学校卒業後、1932(昭和7)年4月、第4期生として明治大学専門部女子部法科に入学」「1935(昭和10)年3月に卒業した後、さらに明治大学法学部に編入、1938(昭和13)年3月に卒業」「嘉子が卒業した年の11月1日、司法省は、嘉子および同級の中田正子、そして1学年下の久米愛の3人の女性が、高等文官試験司法科に合格した」とのこと。

 

ドラマではたしか女子部法科は第2期生、試験に受かったのは一学年上の2人とヒロイン寅子の3人でした。

 

寅子の同級生の5人の女性たちはそれぞれに家庭の事情をかかえており、身分も年齢も国籍もバラバラでした。おそらく、当時、いたであろう市井の人々、弁護士になろうと思った女性たちのキャラクターをこの登場人物たちに割り振って、物語の中に投影したのだろうと思います。

 

ヒロインのトラちゃんのモデルとなった人も、(三淵嘉子さん以外にも)たくさんいたんでしょう。

 

そうそう、あと気になっていたのが、トラちゃんのお父さんが逮捕されてしまった「共亜事件」。実際に起きた「帝人事件」がモデルというのはSNSでちらっと見たのですが、嘉子さんのお父さんが関わっていたのかどうか、気になっていました。

 

今、思い出したので確認したら帝人事件では嘉子さんのお父さんは逮捕されてなかったようですが、事件で逮捕者が出た台湾銀行に勤めていたそうです。

 

↓参考。

 

ドラマの中に、同時代のいろんな出来事がちりばめられていて、見応えがあります。そして、それらは、現代にも通じることで、今もあまり変わっていないと感じることも多いです。

 

女性の地位が低かったり、離婚後に子どもの親権を得られなかったり、妻の財産は夫が管理したり、裁判官になれるのは男性だけだったり。

 

昔よりは良くなったけれど、今も同じように辛い立場にある女性は多いと、ドラマを見ながら思えるし、そこで「はて?」と立ち止まって考えるトラちゃんに共感する人たちが多いのだと思います。そういうヒロインだからこそ、「トラちゃん、がんばれ」と応援しながら見てしまいます。

 

時代は違うけれど、私たちも「はて?」と立ち止まって、自分たちが生きやすい、風通しのいい世の中になるといいなぁと、思いながら見ております。このあとも楽しみです。

 

【今日の撮影機材】

カメラ:FUJIFILM X-T20 → 価格.com

レンズ:XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro → 価格.com

date:2024/5/5

※写真は縮小しています。

 

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