「今すぐ現金が必要…でもお金を借りられない」
そんな状況に陥ったとき、クレジットカードの現金化を考える人がいます。
しかし、これはカード会社の規約違反であり、違法性が高い行為です。知らずに行うと、人生を大きく狂わせるリスクがあります。
本記事では、クレジットカードの現金化の危険性、さらに合法的にお金を確保する方法について詳しく解説します。
これを読んでいただければ、クレジットカードの現金化をしよう！なんて思わないはずですよ。
クレジットカードの現金化とは
クレジットカードの現金化とは、クレジットカードで商品を購入し、それを業者などに売却して現金を得る行為のことを指します。
一般的な手口
買取方式：指定された商品（ギフト券・ブランド品など）をカードで購入し、業者がそれを買い取る（換金率70～90％）
キャッシュバック方式：カード決済で「高額な商品」を購入し、キャッシュバックとして現金を受け取る
一見、合法のように見えますが、これはカード会社の規約違反であり、リスクを伴う行為です。
なぜクレジットカードの現金化をする人がいるのか？
クレジットカードの現金化をする人は、「今すぐ現金が欲しいが、通常の方法では手に入らない」という状況に陥っていることが多いです。
主な理由
急な出費に対応したい（生活費・医療費・家賃の支払い）
借金の返済に追われている（消費者金融やカードローンの返済が厳しい）
ギャンブルや投資資金を確保したい（競馬・パチンコ・仮想通貨など）
金融ブラックでお金を借りられない（債務整理や滞納歴がある）
家族や周囲にバレずにお金を用意したい
しかし、現金化をするとさらなる危機に陥るリスクが高く、絶対に避けるべき行為です。
クレジットカードの現金化が危険な理由
クレジットカードの現金化は、「借金の問題を先延ばしにするだけ」であり、さらに危険なリスクが伴います。
(1) カードの利用停止・強制解約
「クレジットカードショッピング枠の現金化」とは、本来、商品やサービスを後払いするために設定されている「ショッピング」の利用可能枠を換金する目的で利用することです。
上記はカード会社の規約違反にあたります。
カード会社は現金化を厳しく規制しており、発覚すると利用停止・解約などのペナルティを受ける可能性も。
(２) 多重債務・破産のリスク
現金化を繰り返すと、借金が雪だるま式に増え、最終的には自己破産に追い込まれることもあります。
手数料が高すぎて大損する
現金化業者の手数料は20%～50%と高額です。
例えば10万円を現金化しようとすると、手数料を差し引かれ、実際に手に入るのは 5～8万円 ほど。
警視庁は、キャッシュバック分は実質的に客への貸し付けにあたり、決済額との差額分は違法に高い利息だったとみている。
引用：朝日新聞 総額23億円「貸し付け」か カード買い物枠「現金化」業者を摘発
同社は、自ら運営する5サイトを通じて2018年3月～21年12月に全国の約5900人にカードで決済させた金額のうち約23億5千万円をキャッシュバックし、約9億5千万円の利益を得ていたという。
https://www.asahi.com/articles/ASQ6W4K6NQ6WUTIL02G.html（参照：2025-03-20）
上記の引用からわかるように「キャッシュバックした金額は23億５千万円、手数料は9億５千万円」ですから、手数料は約29％と高い！
この方法でいくら現金を手に入れられても、手数料が高すぎて損です。
カードの支払い方法をリボ払いや分割払いにしていたら、さらに返済の負荷が大きくなります。
高額商品を購入した直後に業者と連絡がつかなくなる
業者から製品を購入してキャッシュバックを待っていたら、業者と連絡が取れなくなった！という事例もあります。
そうなると現金も手に入れられずカード代金を支払う、ということになります。
(３) 闇金業者・詐欺のターゲットになる
違法な業者と関わると、個人情報が流出し、さらに危険な詐欺や違法融資のターゲットにされることも。
（２）で朝日新聞の記事を引用しましたが、クレジットカードの現金化を行なっているのは逮捕されるような違法業者。
そのような業者に住所や氏名などの個人情報を渡してはいけません。
業者に個人情報を渡してすぐに怪しい営業の電話がかかってきた場合は情報流出を疑った方がいいでしょう。
違法な業者に情報を渡すことは、あなたの身にも危険が及ぶのです。
どうしてもお金が必要なときの合法的な解決策
クレジットカードの現金化をせずとも、正規の手段でお金を確保する方法はあります。
自治体の緊急支援制度を利用する（生活福祉資金・一時生活支援金など）
正規の金融機関から借りる（銀行のフリーローン・消費者金融の無利息期間を利用）
国民生活センターや消費生活センターに相談（借金トラブル相談など）
副業で収入を増やす（スキル販売・アンケートモニターなど）
不要品を売る（メルカリ・ヤフオクで現金化）
親族や知人に相談する（返済計画を立てて借りる）
日本はセーフティネットが整っている国です（あまり実感が湧かないかもしれませんが、世界的に見るとそうなのですよ）。
公的機関での相談窓口で、弁護士などの専門家を紹介してくれることも。
闇金や違法業者には絶対に頼らず、安全な方法で資金を確保することが大切です。
まとめ
クレジットカードの現金化は、規約違反であり、違法行為につながる危険な行為です。安易に手を出すと、人生を大きく狂わせる結果となります。
カード利用停止・強制解約
多重債務・自己破産の危険性
詐欺や闇金業者との関係が生まれる
「今すぐ現金が必要！」という状況に陥ったときこそ、冷静になって正規の方法を検討しましょう。危険な道を選ばず、安全にお金を確保する方法を見つけることが最善の選択です。
記事作成において参考にしたサイト：一般社団法人 日本クレジット協会 クレジットカードのショッピング枠の「現金化」の誘いにご注意ください（参照日：2025-03-20） https://www.j-credit.or.jp/customer/attention/attention_05.html
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