(画像は公式Xより)
韓国の音楽グループNJZ(旧NewJeans)を巡る問題が大きな話題となっています。NJZはADORという事務所に所属していましたが、現在は独立して活動を続けようとしています。しかしADOR側はこれに反対し、NJZの音楽活動を禁止するよう裁判所に申し立てを行いました。
この一連の騒動は、単なる契約の問題ではなく、アーティストの自由や業界の在り方にも関わる重要な問題だと感じます。
ADORとNJZの対立の背景
(画像は公式Xより)
NJZ側は、2024年11月にADORが契約上の義務を果たしていなかったため、専属契約を解除したと主張しています。一方、ADOR側は彼女たちとの契約がまだ有効であり、マネジメントの権利を持ち続けていると考えています。
NJZは独立後も音楽活動を継続しようとしていました。新しい楽曲をリリースし、海外公演の計画も進めているところでした。しかし、ADORはこれを阻止しようと動き、広告契約の制限にとどまらず、NJZの作詞、作曲、歌唱、演奏など、あらゆる音楽活動の禁止を裁判所に求めたと報じられました。
NJZ側は、これは明らかな職業の自由の侵害だと反発しています。契約を解除したのであれば、新たな道を歩む権利はNJZにあるはずです。個人的には、ADORがNJZの活動を全面的に制限しようとする動きには疑問を感じざるを得ません。
NJZの主張とHYBEの影響
(画像は公式Xより)
この問題の背景には、ADORの親会社であるHYBEの影響もあるのではないかと言われています。NJZ側はHYBEから不公平な扱いを受けていたと主張しており、今回の騒動もその延長線上にある可能性が高そうです。
たとえば、2024年6月の東京ドームのファンミーティング後、本来は長期休暇を与えられるはずだったのに、それが結果的に活動停止の糸口として利用されてしまったとNJZは訴えています。また、HYBEの幹部がNJZの業績を軽視するような発言をしていたとも伝えられています。
こうした様々な経緯を踏まえると、NJZが独立を選んだのは当然のことだったのかもしれません。しかし、独立後もさまざまな妨害を受けていることが、音楽業界の厳しい現実を浮き彫りにしていると思います。
事務所との契約問題は業界全体の課題
(画像は公式Xより)
NJZとADORの対立は、ひいては音楽業界全体の問題とも言えるでしょう。これまでにも、アーティストが事務所と対立し、独立しようとした際に強い圧力を受けた事例は数多くあります。
もちろん、事務所はアーティストを育成し、デビューさせるために大きな投資を行っています。そのため、一定の契約期間を設けるのは理解できます。しかし、アーティストの自由を奪い、活動を妨害することが正当化されるわけではありません。
特に今回のように、NJZが独立後も活動を続けようとすることに対し、ADORが全面的な活動禁止を求めるのは、単なる契約問題を超えた問題だと思います。こうした動きが続くと、今後、他のアーティストも自由に活動できなくなる可能性があり、業界の健全な発展を妨げることになりかねません。
まとめ
(画像は公式Xより)
NJZ(旧NewJeans)とADORの対立は、単なる契約上の問題ではなく、音楽業界全体のあり方を問う問題でもあります。NJZは独立して新たな道を歩もうとしていますが、それに対する事務所側の対応はあまりに厳しいと感じます。
アーティストには契約の範囲内で活動する義務がありますが、その一方で過度に制限されるべきではないとも思います。NJZのように独立を決意したアーティストが、正当に活動できる環境を整えることは、音楽業界全体の成長にもつながるはずです。
この問題がどのように決着するのかはまだ分かりませんが、NJZが不当に活動を妨げられることなく、音楽活動を続けられることを願っています。