今週のお題「思い出の先生」
私が小学校2年生の時、担任の女性の先生は、体格が大きくて、時にはとても厳しい面もありました。
当時は、ビンタは当たり前だったので、皆が言うことを聞かないと、クラス全員が並んで軽く両手で挟むようにビンタされることもありました。
でも、先生はピアノがとても上手で、その優しい音色で私たちを楽しませてくれることもあり、私はそんな先生が大好きでした。
ある日、下校時間になって帰る準備をして、クラスが静かになるのを先生が待っていました。
すると、突然先生の声がして「皆見てごらん!○○さんは(私のこと)おとなしくきちんと座っているでしょ。みんなも見習いなさい。」と言ってくれました。
私は先生の声で、「は!」っときがついて、その時は先生が何を言っているのかわかりませんでした。
私は膝に手を置いて座っていましたが、実は目を開けたままで寝ていたんです。
その後の下校時のことなどは、さっぱり覚えていません。
それから、数カ月ほどしてだったと思いますが、私は引っ越すことになって違う県の小学校に転校しました。先生とは引っ越してからお会いできていません。
今思えば、先生が実は私が眠っていたことに気づいて、優しさで私を起こしてくれたのかなとも思ってます。
このエピソードは、厳しい先生の中にも温かい一面があること、を思い出させてくれます。
私にとってこの思い出は、今でも心の中で大切な宝物です