矢野経済研究所1が2025年3月19日に国内アフィリエイト市場に関する調査結果を公表2しました。
国内アフィリエイト市場規模は前年度比6.5%増の4382億円になると予想したようですが…
国内アフィリエイト市場は、過去に比べて伸長率は穏やかに推移していくとも予測しています。
EC分野は成長鈍化
クレジットカード系やカードローンなど、金融分野の一部広告主が予算縮小気味で、コロナ禍以降に急拡大したEC分野の成長が鈍化したとのこと。

ただ2025年に入って政策金利の引き上げや米国トランプ大統領の発言などがあって、銀行など金融分野の情勢が変わったので、このまま鈍化するかは怪しいかも…
新環境への適応が鍵か?
一方、コロナ禍をきっかけとしたオンライン診療に関する法改正で、オンラインクリニック分野のアフィリエイト需要が拡大したというデータもあるようです。
また、2023年から始まったいわゆる「ステマ規制」により、ブロガーはみんな自分のブログに”広告”などの文字を記載するようになってきました。
…が、アフィリエイトサービス事業者(ASP)は売上縮小や罰金などの影響が出始めると予測されています。



ステマ規制により、アフィリエイト業界全体で健全化が進む一方で、今までグレーやアウトだった方法での収入がなくなるので、ASP側は被害が出るのか。なるほどね…
今後の展望
今後のアフィリエイト市場の成長要因として、以下が上がっていました。
- オンラインクリニックのような新規ジャンル
- 若年層アフィリエイターによるメディア参加
- 新しいECプラットフォームの登場
特に、モール型ビジネスによるアフィリエイト需要が好調に伸びているとのこと。
モール型ビジネスとは、楽天市場やAmazonなど、1つのプラットフォーム内に複数の店が存在するようなビジネス体制です。



確かに楽天市場などのアフィリエイトは、紹介してない別商品も併せて購入されることもあるので、ブロガー側もプラットフォーム側もメリットがあるんですよね。そりゃ人気になるわな。
まとめ
アフィリエイト市場にも、流行り廃りだったり、市場自体の規模などが変わっていくということを再認識しました。
本当はこういう情報にもっと敏感になれれば、アフィリエイトの成約率を上げることができるんだろうなぁ…
注釈
- 市場調査などの事業を展開している会社。
https://www.yano.co.jp/ ↩︎ - https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/3746 ↩︎
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