死神に魂を。

あなたも歴史の目撃者となれ。

ボウリング

A「やー」
B「やー」
A「いやーん」
A「あーボウリングしたいんだけど」
B「すればいいじゃん」
A「まぁそう言うなって」
A「大丈夫かなと思って」
B「何が?」
A「ボウリングの玉って穴開いてるじゃんか」
B「うん」
A「指が抜けなくなったらどうしようかなって思って」
B「大丈夫」
B「よほど指が太くない限り抜けるよ」
A「もし万が一だけど」
A「抜けなくなったらどうする?」
B「指を入れずに投げればいい」
A「もしもだけど」
A「それによってストライクが取れなくなったら」
A「ダサいと思われないかな?」
B「大丈夫」
B「君にそれほどの期待をしていないから」
A「もしもだよ」
A「もしも僕にそれほどの期待をされていたとしたらどうする?」
B「マイボールを作れよ」
B「指がちゃんと入るボールを作って」
B「それでストライクバンバン取ってしまえよ」
A「マイボールを作るお金がなかったらどうする?」
B「それは働いて稼げよ」
A「仕事に就けないくらいよぼよぼだったらどうする?」
B「万引きでもして手に入れろよ」
A「それによって捕まったらどうする?」
B「刑務所でどうやって生きるか考えればいい」
A「刑務所で無事生きられたらどうする?」
B「そのまま生きてしまえ」
A「出所して社会と馴染めなかったらどうしたらいい?」
B「自殺してしまえ」
A「死ねなかったらどうする?」
B「知らん!」
A「いい加減にしろ」
AB「以上」