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千本城はJR久留里線上総松丘駅から北東1km足らずの山中にある。標高150メートルばかりの低山だが地形は非常に険しく、一般にはあまり知られていないが規模も房総で5本の指ぐらいの広大さを誇る。

久留里線は久留里駅から南が廃止されようとしているが、沿線には中尾城、笹子城、山本湯名城、そして久留里城にこの千本城と、なんとか徒歩でアクセスできる圏内にマニア垂涎の中世城郭が多数残っている。

長享二年(1488年)に里見義実が築いたとの伝はあるが、詳細は不明とのこと。天正六年(1578年)に里見義弘の死去をきっかけに里見義頼と義重との間で起こった内紛では久留里城と共に義重派が拠点にしたが敗れたとか。

豊臣秀吉が小田原の北条氏を降した際に惣無事令に反したとして上総国を没収されたときに廃城となったらしいとか。


この日はInstagram繋がりの若い衆の声がけで房総有数の奇巌城たちを総なめにするという、その名も『房総セブン』というプチオフ会の2日目初っ端だった。

ちなみに1日目はカメラのバッテリーを忘れて棒に振った…😂

5年前にも一部オフメンと『チームクレイジー』と称して倒木の大群と格闘しつつほぼ全城域を制覇していたが、その時の記憶はほぼ忘却界の彼方だった…😅


初っ端からいきなりクライマックス🤯


城への入口は、上総松丘駅前から100メートルほど北の国道410号にあって、傍らに城入口を示す小さな道標が立っている。

普通乗用車ですれ違い出来ないぐらいの狭い道だが、入ってゆくと北野神社がある。その下を通過してさらに進むと、登城口がある。車は北野神社の奥に2台分の場所がある。


現在位置(Googleマップで)

登り口には、北野神社の看板。

ここを左上に登ってゆく。


登ったすぐ脇のガケに、房総あるあるの謎の穴…😮
ヤグラみたいなのか…?

なお、カラーコーンで柵された道を直進すると、多少ぬかるんだ先に素掘り隧道が貫通している。

周囲との城の真下を貫通しているところを見ると、城の東側のどこかに集落などがあって、麓の広岡あたりとの間を結んでいたか。

入口でカラーコーンとトラバーで規制しているが、ようすを見たところでは、落盤やアプローチでの落石を危惧して、迂闊に進入しないよう塞いでいるようだ。

よって、緊急避難以外では通らないべきだろう。


さて、いまの登城道は主郭にある北野神社への参道だが、登り始めてすぐに左右に分岐する。


左が男坂、右が女坂ということだが、ここは右へ。

ちょっとした切通しを抜ける。


この先がぬかるんでいるが、右の側壁上から抜けられる。

この先、早くも道が竪堀状。


かなりの急勾配で、倒木が塞いでいるような場所もあるがスイスイ登って行ける。

そして、いよいよ稜線直下の雰囲気が出てきたところで、グイと左に折れる。


その先に…


ポカ〜ン😮


稜線まではまだ20メートル以上登るのだが、そんな距離を置いてもこの存在感を放つ堀切が…


急な堀底道を稜線まで登り、圧倒的な堀切の中にスッポリ。

キットレンズとは言え、ワイド端でも到底写野に収まりきらない巨大さ😮

そして、側壁に地層がほぼ水平に走っている。

露岩をザックリ穿った堀切だった…


とは言え、城内の他の堀切に比べてあまりにもデカすぎること、下を明治時代のものと思われる隧道が貫いていること、そしてここまでの道が立派すぎることなどを見ると、峠道を通すために後世―――隧道より前だろうか―――に切り広げられた可能性があるか?


この堀切のわずか手前からは、城外に向かって道のようなものが登っている。


尾根上には堀切みたいなのも刻まれている。


この道は先で尾根に出、向こうへ登ってゆく道の他に堀切の向こう側に回り込むように道が降りていたが、堀切の反対側に降りてくるところは確認出来なかった。

なお、この尾根をさらに東に行く道も伸びていて、萩の台という平坦なピークに出るとのことだったが、城っぽい雰囲気が無くなってたのでスルーした😅


そして、ひとまずはオフメンの待つ堀切底へ戻り、向こう側へ抜けた。


堀切までの道はハッキリ堀底状だったが、向こう側へ降りるところはよく分からなくなっていた…

そのあたりに丁度オフメンが…😂

なお、後日ここを改めて確認したところだと、何となく道のようなものは降りている感じだったが、勾配が急すぎるよう気もした…


西への尾根に続く岩盤堀切


神社への参道である女坂は、堀切から東へ回り込んでゆく。

最初はガケ下のトラバース道。


さらに先は尾根の北側裾を登っているらしく、急峻な山腹をトラバースか少し登りかげんで続いている。

だいぶ荒れているが…💦

ただ、そこを行ったのでは、見どころの半分はスルーしてしまう。

ここは、急な斜面を何とか登って尾根上に出る。

5年前、雨の中傘差しで降りてる途中で派手にコケたのが軽いトラウマ…😅

こんなトコ傘差しで行くとこじゃねーだろ😮‍💨


なお、女坂を少し進むと左側に2本奥の堀切に向かって登る急な竪堀状があり、そこを登ると途中右側に帯曲輪がある。


ここから帯曲輪状を辿って東隣の堀切の前を通り、最初の堀切のすぐ上の曲輪にも行くことが出来るが、少し戻るような感じになる。


ともかくも、何とか登った堀切上の尾根は、きれいに削平された曲輪になっていた😮


北東の隅に、一段低くなった副郭みないなのも…


堀切を見下そうとするが、樹木が多くて迫力は断片的にしか伝わってこなかった。

高所恐怖症のワタシには十分こえ〜けど…


反対側には、櫓台みたいな盛り上がりがあった。

高さ2メートルぐらいあるか。

オフメン登ってる😆


登ってみると、ここもちゃんと削平されていた😮

六畳一間ぐらいの、見張り台とかにちょうどな広さ…


この櫓台みたいな先に、早くも次の堀切😮

最初のやつよりはだいぶ小さいが、山城のなかでは標準ぐらいのサイズか。


ここへは北から入ったほうが楽。

底が丸くなっていて、もともとの断面は箱堀だったような感じ。


ここから先、尾根の北側は急傾斜になるので南側をトラバースしてゆく。

帯曲輪のような空間が裾の方を這っているが、ここをそのまま進むと堀切1本をスルーしてしまうので、上に堀切が見えたら斜面を登ってゆく。

けっこう急傾斜なので注意。


3本目の堀切は、さっきのやつと同じくらいのサイズ。

底が少し狭いようで、こちらも側壁は岩盤。


斜めから見てもカッコイイ✨


ここからも、尾根の南側を進む。

高くそそり立った尾根が続いている。斜面が急でとても登れなそうな尾根…


その先に、これまた大きな堀切が口を開けている😮

ただ、倒木が多くてなかなかの荒れっぷり…


そんな倒木に登って、向こうまで渡ってゆく若い衆😮

相変わらず、こういうトコにめっぽう強い🥳


この堀切、荒れている上に主郭側の中腹に神社への参道が付けられたことで印象は少し?になってしまったところだが、主郭側から俯瞰すると、最初の堀切にも匹敵しそうなデカさなことがわかる。


そして向こう側の尾根、てっぺんが削平されて曲輪になっているらしいことも見える🤯

まるでテーブル・マウンテン…


改めて、登れるところを探してみたが、無かった…😢


このあと、北野神社の祀られた主郭周りへと入ってゆくのだが、ここは南側にも見ものがあるので、まずはそちらへ💨


上総松丘 千本城 その2に続く)

 

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(2025年4月1日 記)