2024年の12月にメインPCを組みなおしました。
パーツ選定のコンセプトはモンハンワイルズを快適に遊べること。
今までOBTやらベンチマークソフトで動作確認はしていましたが、製品版モンハンワイルズが発売されたので実地試験と行きましょう。
製品版発売直後からプレイに没頭して10時間ちょいでストーリークリア、執筆時点で50時間以上プレイしております。
普通にモンハンを楽しみすぎてブログ書くのが疎かになっておりました。
実際にプレイしてみた
最初に私のPCスペックをおさらい。
公式の推奨スペックは余裕でクリアしている構成ですが、最高グラフィック設定の「ウルトラ」には一歩届かないGPU性能となっています。
パーツ | |
グラフィックボード | ASUS RTX4070 Super |
CPU | Intel Core i7 12700K |
マザーボード | ASUS Z790 GAMING WIFI7 (パソコン工房限定モデル) |
CPUクーラー | DEEPCOOL AK400 |
メモリ | CORSAIR DDR5-5200MHz 16GB×2 |
SSD | Crucial P3plus 1TB |
電源装置 | 玄人志向 80Plus GOLD 750W ATX 電源 |
PCケース | CORSAIR 4000D |


フルHD
グラフィック「高」
まずはフルHD、グラフィックプリセット「高」でプレイした結果です。
アップスケーリングはDLSSでフレーム生成ON、フレームレートの上限は特に設定していません。
できるだけ綺麗なグラフィックでプレイしたいのでレイトレーシングは「高」に設定しています。


フルHDだとフレームレートはだいたい100~130fpsでした。
狩猟中、ベースキャンプなどでもあまり差は無くて、ロード時など瞬間的に負荷が高まる場合を除いてフレームレートが100を切ることはほぼありません。
M.2 SSDのおかげでロードも爆速。

グラフィックの質も非常に良好。さすがの「高」設定です。
晴れた天候の「緋の森」なんてレイトレも相まって超綺麗!
グラフィック「ウルトラ」
最高グラフィックの「ウルトラ」を試してみました。
製品版ではゲームデータを軽くするためか、ウルトラは「超解像度テクスチャパック」として別データが用意されています。
推奨環境ではRTX4070Tiとなっており、これは私の4070Superのワンランク上のグラボ…
どこまでやれるか確かめてみます。
画質ウルトラは本当にきれい!
髪の毛や装備の金属の質感、岩肌のテクスチャなど超リアルに再現されています。
しかし相応に処理は重いようで、グラフィック「高」の時よりもフレームレートは明らかに落ちた&不安定です。
一応フィールドではフレーム生成込みで100fps以上は出るものの、変動が激しく画面がカクつくように感じます。
テクスチャの読み込みも間に合っていないことが多く、フィールドを移動していると逆にグラフィックが悪くなる場面が散見されました。
特に隔ての砂原のベースキャンプのような、モブキャラやオブジェクトが多い場所ではかなりグラフィックやフレームレートが不安定。
やはりRTX4070Superではややスペック不足といったところでしょうか。
オブジェクトごとにテクスチャ品質は設定できるので、あんまりプレイ感に影響しないオブジェクトは品質を下げれば最適化できそうな気もします。(面倒だからやらんけど…)
なので結論としては、RTX4070 Superならグラフィック「高」が安定といったところです。
4K
4K画質でもプレイしてみましたが、グラフィック設定「高」、フレーム生成込みで70fps前後で安定しています。
正直4Kでのプレイはあまり期待していなかったのですが、割と快適にプレイできる水準です。
もともとモンハンはそれほど入力がシビアなゲームではないので、60~90fpsあればカクカク感を覚えずにプレイできる印象です。
いうてもミドルハイグレードのRTX4070 Super、さすがです。
ベンチマークとの差
モンハンワイルズ発売前にベンチマークソフトが出ていました。
その結果と、製品版との差を確認してみます。
ベンチマークソフトでは大型モンスターとの戦闘シーンなどの描写がなく、実際のプレイ環境と乖離があるんじゃないかとの懸念がありました。
ベンチマークの結果はこんな感じ


製品版ではフルHDが100〜150fps、4Kだと70fps前後だったため、ベンチマーク結果のおおよそ8割程度のフレームレートということになります。
そのためベンチマーク結果は実際の環境よりもやや高めのスコアが出ると思っておいた方が良さそうですね。
マシン負荷について
ここからはマシン負荷について所感をまとめていきます。
もともとワイルズを快適にプレイできる性能を満たすことを想定してPCパーツを選定しました。
チョイスが適切だったかどうか、答え合わせといきましょう。
CPU負荷
CPUの稼働率も40~50%くらいで推移していました。
割と余裕がありそうな稼働率に見えますが、Core i7 12700Kは高性能なPコア(8個)と省電力なEコア(4個)に分かれていて、ゲームでは主にPコアが使われます。
そのことを考慮すると思ったよりCPU食ってんなーという印象です。
数年前のCPUとはいえ12世代Core i7ハイエンドモデルがこれだけ稼働してるってのは、割とCPU負荷が高めな気がします。
推測ですが、今作はフィールドでモンスターがリアルタイムで動き回っているなど過去作よりも演算するものが多いことがバックグラウンドの負荷になっているんじゃないかなとす。
GPU負荷
ちょっと興味深かったのはグラボの稼働率。
グラボは稼働率100%に張り付くかなと思っていたら、フルHDでは意外と90%前後で推移していました。
100%に到達する瞬間がほぼなかったんですよね。
4Kだと稼働率100%に近くなりました。
フレーム生成を使っているからグラボの負荷が低いのかなと思い、試しにフレーム生成をOFFにしてからゲームを再起動しても、グラボ使用率は100%になりませんでした。
詳しいことは分かりませんが、意図的に全力でぶん回さないように調整されているような感触でした。
VRAMについて、ワイルズはグラボのVRAMは「8GB以上必須」となっています。
RTX4070SuperのVRAMは12GB。
割と余裕はありますが、それでもプレイ中はVRAMを10GBほど食っているので今作はVRAM容量がかなり大事だと思います。
そういう意味ではVRAMをケチっているGeForceグラボよりも、VRAM特盛のRadeonグラボが輝くかもしれません。
最近NVIDIAのグラボがクソ高いので、AMDを応援している昨今です。
90fps以上出すにはフレーム生成必須
モンハンワイルズは全体的にフレーム生成前提のゲームだと思います。
フレーム生成をOFFにするとグラボもCPUも余裕がある状態にもかかわらずフレームレートが70前後で頭打ちになっていました。
そのため90fpsの高いフレームレートを維持するためには、DLSSかFSRのフレーム生成をONにする必要があります。
「フレーム生成をONにすると画質が落ちる」という話もあるのですが、正直私はあんま分かりません。
それよりもフレームレートが上がって快適にプレイできる恩恵の方が大きいです。
DLSSのフレーム生成はNVIDIA製のグラボのうちRTX4000番台以降しか対応していないというケチ仕様ですが、AMDが開発したFSRは他社製グラボや過去のグラボでも使えるうれしい仕様。
OBT時点ではFSRの画質が最悪でしたが、製品版ワイルズではきちんと最適化されて画質なども全く気になりませんでした。
メモリ使用量
多少変動はありますがプレイ中のメモリ使用量は20GB前後。
メモリ32GBであればだいぶ余裕がありますが、ワイルズだけで10GBくらい食ってる状況なので正直メモリ16GBのPCだと結構厳しい予感が…
特にブラウザ開いて攻略情報見ながらとかだと割と重くなりそうな予感です。
そこでメモリ16GBの状態でもプレイしてみました。
メモリ16GBでのプレイ感を確認
まずはメモリ容量でベンチマーク結果が変わるかを確認。
個人的な予想としてはメモリ容量が不足するとゲームでは以下のような症状が出ると考えられます。
- 動作が重くなる
- フレームレートが下がる
- テクスチャの読み込みが遅れる
フレームレートはやや下がりましたが、このくらいであればプレイ感に問題はありません。


16GBの状態で製品版もプレイしてみましたが、32GBの時と変わらない感覚でプレイできました。
YouTubeで配信しながら30分ほどプレイしましたが、配信も落ちることなく完了。
ただ、プレイ中は16GBのうち14GB前後使用しているためかなりギリギリです。
配信落ちなどのイレギュラーが起きてもおかしくないので、プレイ実況などをする場合は32GBあった方が安心かなと思います。
まとめ
フルHDの高グラフィックで120fps前後、4Kでも割とプレイできることがわかり、今回の自作PCは大成功だったと言えるでしょう。
各パーツの負荷を見ても問題なく機能しており、余裕を持ったプレイが可能。
実況配信にも十分使えるスペックです。
自分が考えた構成がきちんと動くと嬉しいですね。
これが自作PCの醍醐味と思います。