

日本で「プードル」と言えば、
ほとんどの子はプードルの中でも一番小さな
『トイプードル』ですが、
ショコラさんはトイサイズより一回り大きな、
『ミニチュアプードル』です。
しかしほとんどの人が知らない種類なので、
会う人に「だいぶ大きめのトイプードル」だと思われるのが常でした。
母は、ショコラさんが3歳くらいまでは
「大きいですね」と言われると
「ひとつ上のサイズなんですよ」と説明していましたが、
そのうちめんどくさくなり愛想笑いだけするようになりました。
ライトさんが生後3か月の頃、温かい家族に迎えられ、
小学5年生のお兄ちゃんができました。
ライトさんが散歩に出られるようになると、
最初は父や母が連れて行っていましたが、
すぐ走りたがって追いつけないので、
6年生になったお兄ちゃんの仕事になりました。
お兄ちゃんも走るのが大好きで、
散歩のほとんどがジョギングになり、
ライトさんの成長と共にそのペースも距離も
ぐんぐん伸びていきました。
お兄ちゃんは中学校で陸上部に入り長距離走を選択。
その頃ライトさんの息子バートさんも家族になり、
お兄ちゃんは一日4回散歩(走)するようになったおかげか、
その脚力は目覚ましい成長を遂げ、
高校でインターハイに出場、
大学では駅伝部に入り、大会準優勝の立役者となりました。
お兄ちゃんはもらったメダルを、家に帰って一番に
昼寝していた10歳のライトさんの首にかけました。
ショコラさんが登場する第38話はこちら
ライトさんが登場する第39話はこちら