あの頃の想い出19

日本で「プードル」と言えば、

ほとんどの子はプードルの中でも一番小さな

『トイプードル』ですが、

ショコラさんはトイサイズより一回り大きな、

『ミニチュアプードル』です。

しかしほとんどの人が知らない種類なので、

会う人に「だいぶ大きめのトイプードル」だと思われるのが常でした。

母は、ショコラさんが3歳くらいまでは

「大きいですね」と言われると

「ひとつ上のサイズなんですよ」と説明していましたが、

そのうちめんどくさくなり愛想笑いだけするようになりました。

ライトさんが生後3か月の頃、温かい家族に迎えられ、

小学5年生のお兄ちゃんができました。

ライトさんが散歩に出られるようになると、

最初は父や母が連れて行っていましたが、

すぐ走りたがって追いつけないので、

6年生になったお兄ちゃんの仕事になりました。

お兄ちゃんも走るのが大好きで、

散歩のほとんどがジョギングになり、

ライトさんの成長と共にそのペースも距離も

ぐんぐん伸びていきました。

お兄ちゃんは中学校で陸上部に入り長距離走を選択。

その頃ライトさんの息子バートさんも家族になり、

お兄ちゃんは一日4回散歩(走)するようになったおかげか、

その脚力は目覚ましい成長を遂げ、

高校でインターハイに出場、

大学では駅伝部に入り、大会準優勝の立役者となりました。

お兄ちゃんはもらったメダルを、家に帰って一番に

昼寝していた10歳のライトさんの首にかけました。

ショコラさんが登場する第38話はこちら

ライトさんが登場する第39話はこちら

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