中国最古の医学書といわれる『黄帝内経素問(こうていだいけいそもん)』には、人が生まれてから、どのように成長し、加齢と共に衰えていくのか、黄帝と岐伯との問答形式によって、記されています。
「人が年老いてくると、子供を生むことができなくなるのは、子だねをつかい果たしたためか?それとも年のせいだろうか?」
「女性は7歳になると、腎気が盛り上がってきて、永久歯が生え、髪の毛もフサフサになります。
14歳になりますと、任脈(にんみゃく)が流通し、血海である衝脈(しょうみゃく)も盛大になってきますので、月経が定期的に下るようになり、子を胎む能力が完成します」
・・・・(以下略)・・・・
この14歳(もちろん個人差はあります)の生殖能力ができた状態が、
「天癸(てんき)いたる」といって、東洋医学の分野では有名な言葉です。
身体の前面と背面の中心に、任脈(にんみゃく)と督脈(とくみゃく)という重要な経絡があります。
また、「癸(みずのと)」は、穏やかな陰性の水の性を現しているそうです。
「天癸いたる」とは、女性が成長するにしたがって、生まれつき腎で蓄えられた精気が徐々に盛んになり、天(陽)と癸(陰)が相通じ、任脈と督脈の新たな気の回転が生まれる、ということでしょうか。
「天癸いたる」とは何か、諸説あるなかで、私のイメージでは、天からいただく天の気と、腎の精気が水を媒体として、下部(腎)から脾(胃腸)を通って上部(心肺)に運ばれ、グルグルと潤滑に巡りはじめる、というものです。
気の流れだけを捉えると、気功法の一つ「小周天」に近いのかもしれません。
14歳ぐらいに、はじめて二つの経絡、任督の回転がつながって、気血水の順調な運行が始まり、初潮がやってくるのですね。
ですから、任脈・督脈の気の回転力が何らかの原因で落ちたままだと、月経不順やPMS、酷い生理痛などの要因になってしまいます😞
この原因を突き止めて、できるだけ早めに体質改善するのがお勧めです😌(続く)
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