キックボクシング初心者のアラフィフが試合に出るまで
前回の記事
強くなるために和室をトレーニングルームに魔改造
せっかく楽しくなってきたのに、なぜ・・・
キックボクシングを続けるために、困難に立ち向かう男の物語。
【忍び寄るピンチ①】仕事がとんでもなく忙しくなる
ここまで順調に進んできたわたしの格闘技人生の歯車が徐々に狂い始める。
所属部署が中心となって取り組んできたプロジェクトの雲息が怪しくなり、残業やら土日出勤が増えてきて、結果、ストアカで予定を入れても仕事が終わらず行けなくなるというドタキャンが多くなった。
当然ながら、お金は返金されないので、予約もちゅうちょするようになってくる。
せっかく大人買いした「VENUM(ベノム)」のウェアも、アイテムの数々も活躍する機会を失っていく。
わたしはサラリーマンで、格闘家ではないので当然ながら優先順位は本業の仕事。
当時のわたしは副部長でこのプロジェクトの結果いかんでは、部長の道も見えてくるという思惑もあって、下手を打つわけにはいかないというサラリーマン特有の事情もあった。
結局、このプロジェクトは多くの犠牲を払い2年遅れで完了し、わたしは無事に昇格することができた。
【忍び寄るピンチ②】体調が悪くなったり風邪を引いたり
仕事が忙しくなると、どうしても体調を崩したり、風邪を引いたりすることが多くなる。
アラフィフともなれば加齢によって体力低下も重なってその頻度も増える。
その他にも、腰が痛くなったり、首の筋を痛めたり、体の節々が痛みだす。
せっかく空いたスケジュールで、半年振りに予約したストアカを体調不良でキャンセル、なんてこともあった。
さらに、この時期はコロナ禍による緊急事態宣言か発令され、ワクチン接種やら、外出禁止が推進され始めていたので、環境面も厳しい状況にあった。
こういう時期は、「止まない雨はない」と自分に言い聞かせながら耐え凌ぐしかない。
【忍び寄るピンチ③】楽しみにしていた講座がなくなる?
わたしが参加できなくなってる間に、「ミット打ち講座」の回数自体も減っていくことに。
気になったので直接講師に理由を聞いたら、間借りしていた「柔術教室」の場所が諸事情により使えなくなった、とのこと。
結果として、いわゆるレンタルルームのような場所で開催していたが、例の柔術教室の常連さんの足も遠のいて、半年振りにわたしが参加したときは、わたしだけということもあった。
こちらとしては、マンツーマンで教わるのはありがたいけど、商売としては成立してないのは明らか。
コロナ禍という不運もあったのだろう。
結果的に2年で3回ほどしか参加できない状況となった。
その講座は今もなくなってはいないが、「受付していません」という表記のままだ。
【大人買い発動】自宅用のサンドバッグ購入
もう辞めなさい
そう神様に言われてるような状況であることは間違いない。
しかし、わたしはここで引き下がるほど物分かりが良い男ではなかった。
家族の反対を押し切り、自宅の和室をトレーニングルールに改造して「精神と時の部屋」に魔改造。
畳の上にトレーニング用のマットを引き詰め、その上にサンドバッグを設置した。
わたしが購入したのは、土台部分の水を凝固剤で固めることで安定感が増して、大人が使っても普通にトレーニングできる本格的なもの。
ただし、自立式のタイプだと子どものおもちゃのような商品も多いので、購入するときは土台や本体の重量、素材を確認しよう。
注意点
本格的ゆえに、強く蹴ると揺れるので、それなりに振動があるし、打撃音は普通にうるさいのでマンションなどの集合住宅の場合は難しいかもしれない。
我が家は戸建てなので思い切って購入したけど、マンションだったらパンチングマシーンなど、他のモノにしていたと思う。
それでも振動や音がなくなることはないので、時間帯や曜日など、ご近所への配慮は必須。
自宅にサンドバッグがある生活
そんなことができるのが、自宅にサンドバッグがあるメリットだ。
汗をかくほどのトレーニングができるし、スマホで撮影してフォームチェックできるし、なによりストレス発散になる。
買って良かったと思っているし、特に不満もない。
我が家には2階に懸垂器、1階にサンドバッグという大型のトレーニング機器が2つあるので、「家族の理解をいつまで得れるのか?」が気になるところではあるが、奥さんもたまに殴ってるようなので当分は大丈夫だろう。
とはいえ、もし週に2~3回ジムにジムに通うことになったら、手放すことになるかもしれない。
つづく