超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

歳時記俳句・若緑

2024-05-02 00:03:23 | 自作俳句
ぶらんこに一人座りてうたた寝す
山伏が峰入りをして野を駆ける
鳥よりも高く夢見む修司の忌

後半生亀啼くまでは生き延びる
自転車で山を越えれば雉も啼く
若年の思想書からは巣立ち鳥

さざ波を胸に飾りて桜貝
薔薇の芽のようやく開き黄花咲く
若緑民家の門を飾りけり

服の柄緯度と経度の野紺菊
あめんぼう水面を走る寺の池
羊蹄を歩きて丘に辿り着き

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